1.今回調査したコンサルティングファーム20社
コンサルティングファームの年収や激務度の実態はどうなっているのか。
今回、現役コンサルタントの私が国内外のファーム20社の実態を調査した。表向きの情報だけでは得られない生の声もまとめているので、是非参考にしてほしい。
ちなみに、調査したコンサルティングファームをマッピングすると以下のようになる。
では、これらのコンサルティングファームについて、1社ずつ解説していこう。
1.マッキンゼー・アンド・カンパニー
年収
ビジネスアナリスト:600~800万円
アソシエイト:1,200~1,500万円
マネージャー:1,500万円~2,000万円
パートナー:5,000万円以上
会社概要
本社:アメリカ ニューヨーク
日本オフィス:東京都港区六本木1-9-10アークヒルズ仙石山森タワー
従業員数:27,000名
企業文化
・成果主義のため、何を成し遂げたかを重視する。
・ドライで淡々とした人のほうが向いている。
・ダイバーシティを尊重する土壌がある。
・プロジェクト(スタディ)の開始時にTeam Learningという会議を行い、自身の強みや働き方の希望をチームに共有する。各個人の長所を活かす文化。
・社内の評判が良いとプロジェクトのオファーも多くなる。逆に、評判が悪いとプロジェクトにアサインされない状況が続く。
・興味/専門性のある業界、組織機能(営業、購買など)ごとに「プラクティス」と呼ばれる緩やかなグループがあり、いずれかに所属することが期待される。
・事実やデータをベースにしたFact Base Consultingを導入。ファクトベースでフラットな会話が求められる。誰が言ったかではなく、何を言ったかが重視される。
・海外オフィスとの連携も多いため、英語が出来ないと生き残ることは出来ない。(そもそも入社出来ない。)社内言語は基本的には英語。
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「それにしても、マッキンゼーのコンサルタントとして経営者にアドバイスをしていた自分が、これほどすったもんだの苦労をするとは……。経営とは、こんなにも不格好なものなのか。だけどそのぶん、おもしろい。最高に。」――創業者が初めて明かす、奮闘の舞台裏。
2.ベイン・アンド・カンパニー
年収
アソシエイトコンサルタント:600万円
シニアアソシエイトコンサルタント:1,000万円
コンサルタント:1,400万円~1,800万円
ケースチームリーダー:1,800万円~2,000万円
マネージャー:2,200万円~2,800万円
プリンシパル:3,000万円~5,000万円
パートナー:5,000万円
会社概要
本社:アメリカ ボストン
日本オフィス:東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館16 階
従業員数:5,700名
企業文化
・総じて、誠実で温厚な人が多い。
・海外オフィスとのやり取りが多く、グローバル案件、外資企業案件が多い。
・ハッピーアワーなどの社内イベントが多い。
・自分の意見を持っていない人や表現できない人は生き残っていけない。
・規模が大きくないため、ほぼ全員が顔と名前を覚えており、アットホームな雰囲気。
・基本はトップダウン。
・実力主義である一方、助け合いの文化も浸透している。
結果を出し続けるマネジメントは、どこが違うのか、何をやっているのか―。
本書は、多くの企業とのプロジェクトで実践され、業績と企業価値の向上をもたらしてきた経営の「定石」を詳説した画期的テキスト。
3.ボストンコンサルティンググループ
年収
アソシエイト:500~800万円
シニアアソシエイト:850~1,000万円
コンサルタント:1,200~1,400万円
プロジェクトリーダー:1,500~2,000万円
プリンシパル:2,500~3,000万円
パートナー:5,000万円以上
会社概要
本社:アメリカ ボストン
日本オフィス:東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号 日本橋室町三井タワー
従業員数:16,000名(うち日本オフィス:700名)
企業文化
・見た目や雰囲気は官僚に近く、地味な印象。落ち着いた人が多い。
・派閥のようなものがあり、社内政治が存在することも多々ある。(特にパートナー間)
・しっかりと自分の意見を言える人でないと評価されない。
・常にどんなお客様でも全力サポートする気概がある。
・MBB(マッキンゼー・BCG・ベイン)のなかでは英語を使わなくても生き残っていける稀有な会社。
・実力主義で、出来るコンサルタント、売れるパートナーが評価される。”UP or OUT”が徹底される。
・毎年、全社で社員旅行がある。
・頭の良さよりも人間関係構築がうまく出来る人が出世している。
・サポートスタッフのレベルが高い。全社でコンサルタントを支える雰囲気がある。
・全社員が閲覧できるイントラに学歴や誕生日が掲載されている。
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4.A.T.カーニー
年収
ビジネスアナリスト:600~700万円
シニアビジネスアナリスト:800~1,000万円
コンサルタント:800~900万円
アソシエイト:1,300~1,400万円
マネージャー:1,900万円
プリンシパル:3,000万円以上
会社概要
本社:アメリカ シカゴ
日本オフィス:東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル東館32F
従業員数:3,600名
企業文化
・人数が少なく、大抵の人と顔見知りになる。
・優秀なコンサルタントは囲い込み競争に巻き込まれる。
・愛社精神が欠如している人が多く、上下関係が薄い。
・新卒は最初の1年は様子を見るが、評価が低いと居づらい雰囲気になる。
・中途入社への扱いは厳しく、半年の試用期間を乗り切るハードルが高い。それを乗り切れば、ある程度長く勤務することも可能。
・個人の考えやスタンスを最優先する。その分、自発的なコミュニケーションが求められる。
・仕事の品質のこだわりは強く、プレゼン資料などの細かい指摘が多い。
・社員の多様性は低く、典型的な男性社会。
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5.野村総合研究所
年収
専門職:700~800万円
副主任:800~1,000万円
主任:1,000~1,300万円
上級専門職:1,300~1,800万円
GM・プリンシパル:1,600~2,000万円
部長:2,000万円
パートナー:2,000~6,000万円
会社概要
本社:東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ
従業員数:6,130名
企業文化
・仕事の指示はトップダウンで、現場からの意見が反映されることは無い。
・上司は古い考え方の人が多い。体制も典型的な日本企業。
・全体的に大人しい社風で、声が大きい人の意見が通ることがままある。意外と論理的でない。
・ゼネラリストは生き残りにくい。役職が上がるにつれて、自分の専門性を持つことを求められる。
・売上は伸びておらず、高齢化が進んでいる。
・若手を積極的に登用していく雰囲気があり、20代でもプロジェクトマネージャーを任される。
・UP or OUTなどは無いため、一生働くには良い会社。
・高学歴で頭の回転も速いが、保守的な人が多い。
・若い時の給料は高いが、ある程度になると頭打ちになり、外資系よりは昇給率が低い。
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6.アクセンチュア
年収
アナリスト:400~700万円
コンサルタント:600~1,000万円
マネージャー:1,200万~1,400万円
シニアマネージャー:1,500~2,000万円
マネージングディレクター:3,000万円以上
会社概要
本社:アイルランド
日本オフィス:東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR
従業員数:443,000名(うち日本オフィス:11,000名)
企業文化
・戦略関連のプロジェクトは他社と比較し、体系的に整理されたものはあまり無い。
・ダイバーシティを重視しており、外国人、女性、LGBTの採用に積極的である。
・新卒は必ずIT部門に配属されるため、戦略・経営コンサルティングの業務に就けるとは限らない。
・日系企業社員の雰囲気が色濃く、外資感はあまり無い。外資系企業の割に、英語が出来ない社員も多い。
・マネージングディレクターがお気に入りのマネージャーやコンサルタントを囲ったりと見えないレベルでの派閥争いがある。
・昔は長時間労働でプライベートを犠牲にしていたが、それが無くなってきているため、働きやすくなっている。
・自己主張をしないと認められないため、自分の意思を表に出せる人でないと向いていない。
・プロジェクト全体のうち、ITコンサルの案件の比率が多く、他社と比較し、競争優位となっている。
・大企業の多くがクライアントであり、強みとなっている。
アクセンチュアが求める人物像
・求めるスキルは、論理的思考力、コミュニケーションスキル、成長意欲。
・協調性よりも生産性やロジックを求める。
・自分、会社、世の中を変えたいというマインド。
・次のステージを視野に入れている。
・チャレンジに手加減をしない。
・トークストレートで正しいことであれば、上司との衝突も避けない。
・エネルギーレベルが高く、セルフスターターであること。
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アクセンチュアの企業分析
下記記事では、アクセンチュアの実情や就職・転職対策を徹底分析しております。是非参考にしていただければと思います。
【企業分析】アクセンチュア(Accenture)とはどんな会社なのか?
アクセンチュアは数年前まで「激務だ、不夜城だ! 」と揶揄され、「収入は高いが仕事はキツイ」の典型企業でした。
体力、気合、根性に象徴される体育会系カルチャーのもと、社員は疲弊し、長時間労働やハラスメントなど労務上の問題も常態化。
(このままではアクセンチュアはつぶれるかもしれない! 絶対に自分が変えなくては……)
強い危機感を抱いた江川社長は、2015年1月、自社の働き方改革「Project PRIDE(プロジェクト・プライド)」に乗り出します。
7.ドリームインキュベータ
年収
ビジネスプロデューサー:800~1,000万円
シニアビジネスプロデューサー:1,000~1,200万円
マネージャー:1,200~1,500万円
執行役員:2,000万円以上
会社概要
本社:東京都千代田区霞が関3-2-6 東京倶楽部ビルディング4F
従業員数:550名
企業文化
・体育会系で上下関係が強い雰囲気。特に会長の発言権が強く、トップダウンになる。
・日本を元気にする、社会課題を解決するなどのマインドの持ち主が多く、案件もやりがいのあるものが多い。
・年齢や社歴は関係なく、パフォーマンスが重視される。
・ビジネスを構造的・俯瞰的に捉えようとする姿勢が浸透している。別の言い方をすると、リアルビジネスから一歩引き、ビジネスを研究する意識の人が多い。
ベンチャーキャピタルよりスリリング、コンサルティングファームよりアツい魂。 堀 紘一が創業した「ベンチャー支援プロ集団」のライヴ・ドキュメント!青春のさ中にあるドリームインキュベータ(DI)という会社が、ともに青春時代に位置するベンチャー企業を懸命に支援している。それが、筆者の見たDIという会社の正体であり、DIのビジネスの存在意義だ。 そして、DIの試みが実を結ぶとき、日本経済は再び青春時代を取り戻しているのかもしれない……。本書の題名を「青春支援企業」とした所以である。
8.デロイトトーマツコンサルティング
年収
ビジネスアナリスト:500~700万円
コンサルタント:600~800万円
シニアコンサルタント:800~1,200万円
マネージャー:1,100~1,700万円
シニアマネージャー:1,100~1,700万円
会社概要
本社:アメリカ ニューヨーク
日本オフィス:東京都千代田区丸の内三丁目2番3号 丸の内二重橋ビルディング
従業員数:250,000名(うち日本オフィス:2,542名)
企業文化
・未経験でもしっかりと人材を育てるカルチャーであり、時間がかかっても出来るまで教え込まれる。
・本音を語らない、他愛のない話が出来ないなどの空気の重さは常にある。予算やその他目標の追い込みやゼロトレランスというマイクロマネジメントが原因の一つ。
・大規模プロジェクトだと、アサインが長期化され、社員のスキル向上の機会が与えられず、モチベーションが下がっている。
・多くのパートナーは英語が話せず、案件も国内案件が多いことが、グローバルから問題視されている。
・インダストリーとコンピテンシーのマトリクス組織となっており、それぞれの強みを活かすのがあるべき姿だが、実態はそうなっていないことが多い。
・全社的に質の高いデリバリーよりも売上を上げることを求められている。
・普段のミーティングでは、詰める文化は無く、カジュアルな雰囲気。
・BIG4やアクセンチュアのなかでは一番激務である。その分、給料も高い。
・官公庁案件に強みがある。
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9.アビームコンサルティング
年収
コンサルタント:700~800万円
シニアコンサルタント:850~950万円
マネージャー:1,100万円
会社概要
本社:東京都千代田区丸の内一丁目4番1号 丸の内永楽ビルディング
従業員数:5,000名
企業文化
・インダストリーラインとサービスラインのマトリクス組織となっている。インダストリーラインは業界の中でもさらに細かく分かれている。(例えば、金融業界なら銀行・証券・カードなど)
・基本的に、ERP(SAP)中心のプロジェクトが多い。SAP以外のIT技術力が低い。
・売上至上主義のため、将来に向けた投資が会社として出来ていない。
・クライアントとともに変革を行う「リアルパートナー」を標榜しており、人間関係構築スキルが重要になる。
・ITの大型案件で売り上げを確保する傾向にあるため、元SEが多く、SIerの文化に近い。
・体育会系の雰囲気はあまりなく、穏やかなでいい人が多い。コンサルファームのなかでは、「羊」に例えられる。
・上司に意見することはあまり歓迎されず、日本企業的な文化である。
・小回りがきくため、中小企業にクライアントを多くもち、強みがある。
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10.ローランド・ベルガー
年収
ジュニアコンサルタント:550~600万円
コンサルタント:700~800万円
シニアコンサルタント:1,000~1,200万円
マネージャー:1,500~2,000万円
会社概要
本社:ドイツ ミュンヘン
日本オフィス:東京都港区赤坂1-12-32アーク森ビル23階
従業員数:2,700名(うち日本オフィス100名)
企業文化
・米国系コンサルファームと違い、必ずしもUp or Outというわけではなく、長期的な成長も許される雰囲気である。
・クライアントに対して価値を出すことが求められており、膝詰めでプロジェクトに取り組む雰囲気がある。その分、精神論になりがちなこともある。
・知的体育会系と言われるほどトップダウンで上下関係に厳しい文化。汗をかくスタイル。
・かなり自由な雰囲気となっており、悪い言い方をすればやりたい放題。企業としての統制はあまり無く、成熟度が低い。
・長時間労働を美徳とする文化がある。
11.三菱総合研究所
年収
主任研究員:1,000~1,100万円
主席研究員:1,100~1,300万円
会社概要
本社:東京都千代田区永田町二丁目10番3号
従業員数:3,918名
企業文化
・若手の頃は外資系並みの給料だが、昇給幅が低い。
・個人を尊重しながらもチームプレーを重視する。
・上場企業となって以降、法令順守の意識が強くなっている。
・公共分野に強く、会社としてもシンクタンク部門に力を入れている。
・事業部によって、雰囲気が異なる。シンクタンク部門は研究室のような雰囲気、コンサルティング部門は転職者も多く、アグレッシブな雰囲気。
・経営層は同グループの銀行、商社からの出向者が多く、コンサル業界に疎い。
・真面目で大人しい人が多い。オフィスは静か。
12.フューチャー
会社概要
本社:東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー
従業員数:1,847名
企業文化
・全体的に助け合いながら目標を達成するという文化。
・頻繁に組織が変わるため、管理職以上には影響がある。
・テクニカルスキルが高い人が多く、一般的なPMスキルなどは評価されにくい。
・チャレンジ精神があり、ハードワークをこなせる人でないと厳しい。
・年功序列ではなく、自由で風通しの良い雰囲気。
・ITスキルを身に着けるには良い会社。コンサルタントの仕事のほとんどはITコンサルタント。
・手を挙げれば若手でもいろいろと任せてもらえる。成長意欲がある人には良い環境。
13.アーサー・ディ・リトル
年収
コンサルタント:1,000万円
会社概要
本社:ベルギー ブリュッセル
日本オフィス:東京都港区虎ノ門3丁目5番1号 虎ノ門37森ビル13F
従業員数:1,000名
企業文化
・研究室のような雰囲気で温和で柔らかいメンバーが多い。
・製造業に注力しており、製造業界に強い人が多い。
・人間性重視の採用を行っている。
・コンサル業界としては、勤続年数が長く、入社難易度も高い。
・こじんまりとしており、皆お互いを認識出来ている。
14.クニエ(QUNIE)
年収
コンサルタント:500~600万円
シニアコンサルタント:600~700万円
マネージャー:800~1,000万円
シニアマネージャー:1,200~1,400万円
ディレクター:1,500~1,800万円
マネージングディレクター:2,000万円以上
会社概要
本社:東京都千代田区大手町2-3-2 大手町プレイス イーストタワー11F
従業員数:600名
企業文化
・NTTデータの子会社だが、独立した事業運営を行っている。
・コンプライアンスの意識が強く、セクハラやパワハラに厳しい。また、残業時間もコンサルファームとしては短い。
・マネージングディレクターを頂点としたチームが多くあり、どこかのチームに所属することになる。
・案件の多くは、ERP案件となっている。
・トップダウンが厳しく、優秀でない人のあたりが強い。
・コンサルティング部門の大半は外資系コンサル出身の人が多い。
・個人商店の集まりであり、お互いに干渉をしない。
・海外案件が多く、総合系外資コンサルファームよりも出張などの機会が多い。
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クニエ(QUNIE)の企業分析
下記記事で、クニエについて更に徹底分析しておりますので、参考にしてみてください。
【企業分析】クニエ(QUNIE)とはどんな会社なのか?15.日本IBM
会社概要
本社:東京都中央区日本橋箱崎町19-21
従業員数:16,000名※2008年時点。以降、非公開。
企業文化
・外資系の悪いところが表れている。日本法人の権限が小さく、グローバルの意向に振り回されることも多い。
・自身のタスクをこなしていれば、働き方についてとやかく言われることは無い。
・頭が良くロジカルな人が多い。ロジカルでないと受け入れられにくい。
・コンプライアンスに厳しく、毎年研修で法令順守の徹底を刷り込まれる。
16.PwCコンサルティング
会社概要
本社:イギリス ロンドン
日本オフィス:東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内パークビルディング
従業員数:195,000名(うち日本オフィス:6,300名)
年収
アソシエイト:500〜650万円
シニアアソシエイト:600〜900万円
マネージャー:900〜1,300万円
シニアマネージャー:1,200〜1,500万円
ディレクター:2,000万円以上
企業文化
・和気藹々とした雰囲気。全体的には緩めの社員が多い。
・クライアントとの関係構築スキルが評価の1つとなっている。
・中途採用が多く、また、合併を繰り返しているため、PwCらしさというものが無い。個人商店の集まり。
・業界軸かソリューション軸の配下のOU(Operating Unit)に配属される。一般的なコンサル組織の形。
・英語のできる社員は少ないため、英語ができると通訳要員にされることもある。
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PwCの企業分析
下記の記事で、PwCについて更に徹底分析しておりますので、よろしければ参考にしてみてください。
【企業分析】プライスウォーターハウスクーパース(PwC)とはどんな会社なのか?17.ベイカレントコンサルティング
会社概要
本社:東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー9階
従業員数:2,058名(2020年4月現在)
年収
アナリスト:350〜600万円
コンサルタント:600〜800万円
マネージャー:800〜1,000万円
企業文化
・本社が日本にあるため、海外へマージンを支払う必要がない。その分、コンサルタントの給料に反映される。(平均年収はアクセンチュアの120%程度)
・営業とコンサルタントが1つのプールに所属しているのが特徴。営業力は強いが、体育会系であり、精神論になっていることも多い。
・ワンプールのため、他ファームよりも色々な業界を経験できる。
・各コンサルタントに営業が付き、どのようなプロジェクトにアサインされるかは営業次第である。
・新卒と中途の扱いが大きく違う。中途のほうが優遇されており、新卒で入るのはおすすめしない。
・パートナーの指示のもとに統制された軍隊のような組織。
・プロジェクトによっては個人商店のようなときもある。
・残業時間の制約が厳しく45時間を超えるのはご法度。
・ベンチャー的な精神があり、経営目線を持っている社員が多い。
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【企業分析】ベイカレント・コンサルティングとはどんな会社なのか?
18.NTTデータ経営研究所
会社概要
本社:東京都千代田区平河町2-7-9 JA共済ビル10階
従業員数:172名
年収
コンサルタント:400〜600万円
シニアコンサルタント:700〜900万円
マネージャー:900〜1,100万円
シニアマネージャー:1,300万円
アソシエイトパートナー:1,800万円
パートナー:2,000万円以上
企業文化
・親会社のNTTデータに合わせて、公共系、金融系、事業系という括りがある。しかし、実態はパートナーの得意領域に合わせた組織作りとなっている。
・自由な雰囲気のため、自ら主体的に動かないと活躍できない。
・中途採用が9割以上を占めているため、会社としての色は無い。パートナーや組織によって雰囲気が異なる。
・社長はNTTデータの出向者のため、コンサルのことは詳しくない。そのため、改革が空振りに終わることも多く、現場と経営陣にギャップがある。
・NTTグループということもあり、UP or OUTでは無い。そのため、ある程度緩く長く居れる会社である。
・マネージャーまでは現場のコンサルティングを担当し、シニアマネージャー以上はセールス及び社内マネジメント、事業戦略が業務のメインとなる。
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19.KPMGコンサルティング
会社概要
本社:オランダ
日本オフィス:東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー
従業員数:200,000名(うち日本オフィス:700名)
年収
コンサルタント:600~700万円
シニアコンサルタント:700~800万円
マネージャー:1,100~1,200万円
シニアマネージャー:1,300~1,600万円
企業文化
・一般的なコンサル組織と同様、インダストリー軸とサービス軸のマトリクス組織。
・MCという経営コンサルと、RCというリスクコンサルに分かれている。
・BIG4の中では監査法人色が強い。
・人と大事にする文化があり、長期的に人材を育てていく方針となっている。
・パートナー間での政治色が強く、風通しはあまり良く無い。
・BIG4の中ではコンサル後発組のため、人を寄せ集めた感じが残っている。組織風土としては、成熟しておらず、他ファームより一歩遅れをとっている印象。
・中途組は他BIG4、アクセンチュア、PwC、IBMなどの出身者が多い。
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20.EYストラテジー・アンド・コンサルティング
会社概要
本社:イギリス ロンドン
日本オフィス:東京都千代田区有楽町一丁目1番2号 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー
従業員数:250,000名
年収
アナリスト:400〜500万円
コンサルタント:500〜600万円
シニアコンサルタント:600〜750万円
マネージャー:750〜1,100万円
シニアマネージャー:1,000〜1,400万円
ディレクター:1,000〜1,800万円
パートナー:2,000万円以上
企業文化
・監査法人の意向が強く、アドバイザリー単体での方針変更などは難しい。また、親会社からの監視やガバナンスも強い。
・人事制度はUP or STAY。それゆえ、能力が低い人も一定数存在する。
・他ファームと比較して、組織の壁が低く、協力してやっていく風土がある。
・ベンチャー気質であり、企業として成熟していない。教育制度も薄いため、自分自身で学習していかないとコンサルタントとしての力が付かない。
・自由な雰囲気はあるが、競争力強化などの取り組みが弱い。企業や組織の目標も明確になっていないように思われる。
・外国人の幹部が多くいるが、成果を出しておらず、会社にとって、コスト負担になっている。
2.「コンサルティングファーム20社の実態を比較してみた。年収は?激務度は?」のまとめ
いかがでしたでしょうか。
コンサルティングファームは流動性が高く、似た企業文化のところは多いですが、その中でも各社特徴があるように感じます。
自分自身にあったファームかどうかきちんと調べた上で、入社しましょう。
ちなみに、コンサルティングファームへの入社を検討している人は、複数のエージェントに登録することをおすすめします。
下記の記事にコンサル転職に強いエージェントを紹介しておりますので、参考にしてみてください。
【登録必須】コンサルタントに転職したい人におすすめのエージェント5選
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