【企業分析】アビームコンサルティング(ABeam consulting)とはどんな会社なのか?

アビームコンサルティング株式会社(ABeam consulting)は、2003年にデロイトコンサルティング及び監査法人トーマツから分離し、日本発(アジア最大級)のグローバルコンサルティングファームとして継続的な企業価値向上・経営課題解決を目的とした独立系総合コンサルティングファームです。

大手日系企業の海外進出に際したグローバルプロジェクトの実績は業界内でも最大級を誇り、同社の強みとなっております。

特にアジア展開に強く、日本初のグローバルコンサルティングファームを標榜しております。

この記事では、アビームコンサルティングの企業分析を徹底的に行いたいと思います。

1.アビームコンサルティングとはどんな会社なのか?

会社の基本情報は以下のようになっています。

会社名:アビームコンサルティング株式会社
設立年月日:1981年(昭和56年)4月1日
本社所在地:東京都千代田区丸の内一丁目4番1号丸の内永楽ビルディング
代表者:代表取締役社長 岩澤 俊典
従業員数:5,915名 (2019年4月1日現在 連結)
平均年齢:34歳
株式公開:非上場
資本金:62億円
連結売上高:
2019年3月期 858億円
2018年3月期 748億円
2017年3月期 716億円

なお、アビームコンサルティングの公式HPは下記から確認できます。

アビームコンサルティングのHPはこちら

1-1.アビームコンサルティングの組織

インダストリービジネスユニット

・製造・コンシューマビジネスビジネスユニット
・金融・社会インフラビジネスユニット
・公共ビジネスユニット

サービスラインビジネスユニット

・戦略ビジネスユニット
・P&T Digital ビジネスユニット
(ACM* / AI* / CRM / FMC* / HCM / IES* / IoT / ITMS* / RI* / Sports & Ent. / SCM )

プランニング&オペレーション

・経営企画グループ
・法務グループ
・人事グループ
・プロジェクトサポートグループ
・情報システムグループ

1-2.アビームコンサルティングの強み

リアルパートナー

アビームコンサルティング株式会社の経営理念(ブランドステートメント)である「Real Partner」。
これは、クライアントの変革を実現する“真のパートナー”として、どんな困難に直面しても、どんなに道のりが長く険しくとも、クライアントと共に歩み、苦楽を共にすることを約束するということを表しています。

Real Partnerを実現するために、アビームコンサルティングが掲げている要件が下記の3つです。

 ● Real People:全ては人から始まる

 ● Real Solutions:課題を解決する実際的なソリューション

 ● Real Results:次のステージに繋げる確かな成果

この3つのReal が好循環を生むことで、お客様にReal Partnerとして成功を約束しています。

SAP導入に強い

アビームコンサルティングは、国内で最多のSAP認定コンサルタントが所属しております。そのため、知識や経験が豊富な人が多く、SAP導入プロジェクトには必ずと言っていいほど名前が上がります。

一方、SAP以外のITの強みはあまり無いため、今後の課題とも言えます。

1-3.アビームコンサルティングの弱み

外資系コンサルティングファームと比較するとグローバルナレッジに乏しい

アビームコンサルティングは日本初のグローバルコンサルティングファームを掲げていますが、実態は国内の案件がほとんどを占めています。

本社機能がアメリカやヨーロッパにある外資系コンサルティングファームと比較すると、やはりグローバルの知見は乏しいです。

1-4.アビームコンサルティングの代表者は?

アビームコンサルティングの代表者は岩澤 俊典(いわさわ としのり)さんです。東京大学農学部を卒業後、伊藤忠商事に入社しています。その後、デロイト トーマツ コンサルティング(現アビームコンサルティング)に入社され、2009年に現職である代表取締役社長に就任しています。

岩澤社長が常日頃から社員に伝えているのは、「No.1かOnly1かFirst Moverであれ」ということです。時代の変革を捉えるコンサルタントになるには、そのような資質が重要ということですね。

2.アビームコンサルティングの年収

平均年収

800万円

なお、各役職における年収は以下のようになっております。(当社調べ)

・コンサルタント 600~800万円
・シニアコンサルタント 700~1000万円
・マネージャ 800~1200万円
・シニアマネージャ 1000~1500万円

ちなみに、新卒採用で入社した場合の初任給は以下の通りとなっております。

・学部卒:約30万×12+賞与+各種手当
・修士了:役37万×12+賞与+各種手当

なお、マネージャー以上の年収の特徴は以下の通りです。

・月額給与は固定
・賞与は夏冬の2回
・賞与額は大きく分けて売上額とパフォーマンス評価
・売上額とパフォーマンス評価が低いとほぼゼロ。そのため、低い場合は賞与が10万円くらいになることもある。

3.アビームコンサルティングの入社難易度

入社難易度

63

なお、コンサルティングファームの入社難易度は下記の通りです。

77 マッキンゼー・アンド・カンパニー
76 ボストンコンサルティンググループ
75 ベイン・アンド・カンパニー

====MBBの壁====
【東大京大(法・経済・理系大学院卒)・有名海外大学以上】

74 Strategy& (旧:Booz) Oliver Wyman
73 ローランド・ベルガー
72 経営共創基盤(IGPI) ZSアソシエイツ
71 Mercer A.T.カーニー ドリームインキュベータ
70 アーサー・D・リトル L.E.K.コンサルティング
69 
68 アクセンチュア(戦略) 
67 コーポレイトディレクション 野村総合研究所(コンサルタント)

====Big4の壁====
【東大・京大・一橋・東工・早慶上位(法・経済・政経・理工)】

66 IBM(コンサルタント) 三菱UFJリサーチ&コンサル  L.E.K Consulting デロイト
65 リヴァンプ クニエ アクセンチュア(非戦略)  pwc
64 IBM(IT) 野村総合研究所(ITソリューション) NTTデータ経営研究所 日本経営システム
63 アビームコンサルティング シグマクシス 日本総合研究所(コンサルタント) KPMG EY

====まともなコンサルの壁====
【早慶下位(その他)・大阪上智理科ICU・旧帝下位・上位国立以上が内定者一般層】

62 日立コンサルティング 大和総合研究所(リサーチ)
61 みずほ総研(コンサルタント) 日本総研(IT)
60 富士通総研  大和総研(IT) 日本能率協会コンサルティング
59 価値総合研究所 社会経済生産性本部 トーマツイノベーション

====辛うじてコンサルと呼べる壁====

58 インタープライズコンサルティング プラウドフットジャパン  ケンブリッジテクノロジーパートナーズ
57 シンプレクス
56 レイヤーズコンサルティング  スカイライトコンサルティング  ビジネスブレイン太田昭和
55 山田ビジネスコンサルティング フューチャーアーキテクト 船井総研 ANDNA(ISIパートナーズ)
naverより引用

4.アビームコンサルティングの口コミ

4-1.アビームコンサルティングの良い口コミ

・クライアントとともに変革を行う「リアルパートナー」を標榜しており、人間関係構築スキルが重要になる。

・体育会系の雰囲気はあまりなく、穏やかなでいい人が多い。

・会社全体として協力する組織風土であり、各自がプロ意識を持ちながらもお互いを助けあっている。

・研修制度が充実しており、人を育てる文化である。

・小回りがきくため、中小企業にクライアントを多くもち、強みがある。

・SAPなどのパッケージ導入に強く、困難に直面しても過去の前例が社内知見として残っているため、対処しやすい。マニュアルも整っている。

・「Up or Out」の雰囲気は全く無く、まったりした環境である。したがって、コンサル会社としてはワークライフバランスは保ちやすい。

・組織間の垣根が低く、フラットな文化である。また役職の階層も多くないため、若手でも意見が言いやすい。

4-2.アビームコンサルティングの悪い口コミ

・基本的にERP(SAP)主体のプロジェクトが多く、SAP中心思考で回っている。そのため、NewITなどの先端技術を持っている人が適正に評価されないことがある。

・売上至上主義のため、将来に向けた投資が会社として出来ていない。

・上司に意見することはあまり歓迎されず、日本企業的な文化である。

・マネージャー以上だと、複数のプロジェクトを掛け持ちすることになり、ワークライフバランスを保つことが難しい。

・保守的な文化のため、外資系コンサルティングファーム(アクセンチュア・KPMG・デロイト等)と比較すると、新しいサービスの導入や人事制度などの取り組みが遅れている。

・個人の目的意識が無いまま、システムやツールの導入自体が目的となっているプロジェクトが多々ある。クライアントの御用聞きになりがちである。

・実態として、システムコンサルタントが多く、ビジネスコンサルタントを希望して入社しても、実現しない可能性が高い。

5.アビームコンサルティングの採用試験対策

アビームコンサルティングの採用試験対策について解説します。

ちなみに、アビームコンサルティングへの入社を狙うのであれば、まず、複数の転職エージェントに登録することが必須となります。

下記の記事でコンサルタントになりたい人におすすめの転職エージェントをまとめておりますので、最低でも2社必ず登録したほうが良いです。

コンサルタントになりたい人におすすめの転職エージェント5選

アビームコンサルティングでは、2020年にグループ全体で7000名規模まで拡大するため、中途採用で入社するには良いタイミングだと思います。

アビームコンサルティングが求める人物像

 1、自ら考え行動できる人

 2、周りを巻き込んで前に進める人

 3、チャレンジを楽しめる人

 4、負けない人*

*どのようなことにも強い意志を持って取り組むタフさを持っている人

中途採用でアビームコンサルティングに入社出来る人材はどのような人か

アビームコンサルティングへ入社出来る方は以下のような経験を持っている傾向にあります。

 ①コンサルティングファーム・シンクタンクでプロジェクト経験がある

 ②監査法人でアドバイザリー経験がある

 ③SIベンダー・S/Wベンダーでシステム導入経験がある

 ④企画・財務/会計・マーケティングなど組織全体を見る部門の実務経験がある

アビームコンサルティングはITコンサルタントとしてのプロジェクトが多いため、システム導入経験がある人が採用されやすい傾向です。

アビームコンサルティングの中途採用の面接対策

Web試験

アビームコンサルティングの中途面接では、Web適正テストを実施する場合があります。内容は下記3点です。

 ●パーソナリティ

 ●計数理解

 ●暗号テスト

1次面接

1次面接はマネージャー、シニアマネージャークラスとの面接です。ケース面接を行うこともあるため、対策をしておきましょう。

面接で聞かれる内容はオーソドックスなものです。具体的には下記のような質問がされますので、あらかじめ答えを用意しておきましょう。

 ・転職理由
 ・転職しようと思ったきっかけ
 ・これまでの経歴を説明してください
 ・なぜコンサルなのか
 ・なぜアビームなのか
 ・コンサルでやりたいこと
 ・コンサルで活かせる自分の強み

ちなみに、ケース面接の対策本としては下記がおススメです。

■東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート

最終面接

最終面接は、プリンシパル、ディレクタークラスとの面接です。最終面接では、志望理由のところを深く突っ込んでくる傾向にありますので、自分の中でしっかりと整理した上で面接に臨みましょう。

また、アビームコンサルティングの文化を理解しているかどうかも非常に重要です。しっかりと企業研究をしておくことも重要です。

6.アビームコンサルティングと他社コンサルティングファームのどちらに入社すべきか

VS アクセンチュア

アクセンチュアはアビームコンサルティングと同じく、IT分野に強みがあるコンサルティングファームのため、比較されることが多いです。主な違いとしては、以下のような点です。(左がアクセンチュア、右がアビームコンサルティング)

 ・Up or Elsewhere(昇進か異動か) vs まったりした雰囲気
 ・グローバルの知見に強い vs 国内案件が多い
 ・仕事に厳しい人が多い vs 柔和で優しい人が多い
 ・プロジェクトの幅が広い vs 主にIT系(特にERP導入)プロジェクトが多い
 ・不足している人材は採用で埋める vs 教育で人を育てる

アクセンチュアはやはり外資系コンサルということもあり、仕事に厳しく、評価が低い場合は異動させられる可能性があります。その点、アビームコンサルティングは全体的にまったりとした雰囲気で、人を育てる文化です。

成長や厳しい環境を求めるならアクセンチュア、ワークライフバランスやまったりした雰囲気を求めるならアビームコンサルティングをおススメします。

VS デロイトトーマツコンサルティング

アビームコンサルティングとデロイトトーマツコンサルティングは元々は「等松・トウシュロスコンサルティング」というファームで同じルーツです。両社ともコンサルティングファームとしては、人を育てる文化と言われています。そして、主な違いとしては、次のような点が挙げられます。

 ・税務/財務案件に強い vs IT案件に強い
 ・大人しく学者肌の人が多い vs 柔和で協力的な人が多い
 ・風通しが良い vs 売上至上主義でやや固い雰囲気

アクセンチュアと同じく、デロイトも外資系総合コンサルティングファームのため、アビームコンサルティングよりは厳しい文化です。ただし、教育面は力を入れていますし、「UP or STAY」の文化と言われていますので、ある程度は長く働ける雰囲気となっています。

戦略~導入までの様々なプロジェクトを経験したいならデロイトトーマツ、ERPやパッケージの導入を中心に経験したいならアビームコンサルティングをおススメします。

また、『【まとめ】コンサルティングファーム20社の実態を比較してみた。年収は?激務度は?』についても合わせて読んでみてください。

7.アビームコンサルティングに転職するのにオススメのエージェント

DODA

アビームコンサルティングへの転職を希望する方はDODAへの登録をおすすめします。DODAはハイキャリアの方向けの部隊を持っており、その中でもコンサルティングファーム専門の担当者が存在します。

他の転職エージェントが持っていない情報を保有していたりしますので、転職を考えている方は登録をおすすめいたします。