【企業分析】KPMGコンサルティングとはどんな会社なのか?

KPMGコンサルティングは、世界4大監査法人(Big4)であるKPMG傘下のコンサルティングファームです。監査法人がルーツのため、会計や税務に特に強みを持つことが特徴です。

参考:Big4とは
世界的に展開する4つの大規模な会計事務所グループのこと。以下4つが該当する。
・デロイト トウシュ トーマツ(本部:ニューヨーク・ロンドン)
・アーンスト&ヤング(本部:ロンドン)
・KPMG(本部:アムステルダム)
・プライスウォーターハウスクーパース(本部:ロンドン)

今回紹介するKPMGは、世界147ヵ国、従業員数20万人を超える超巨大企業です。KPMGがどのような会社なのかを徹底解説したいと思います。

1.KPMGコンサルティングとはどんな会社なのか?

KPMGコンサルティングの基本情報は以下の通りです。

会社名:KPMG
本社:オランダ アムステルダム
設立年月日:1870年
従業員数:約200,000名 (2017現在)
売上高:約3264億ドル(2017年)

また、Universumが調査した「世界で最も魅力的な企業」ランキングでは、2010年~2012年の3年連続で2位となっています。

1-1.KPMGコンサルティングの組織

KPMGジャパンは、監査、税務、アドバイザリーの3つの分野にわたる8つのプロフェッショナルファームによって構成されています。ジャパンのみで約8,600名の人員を擁しており、これらのプロフェッショナルが連携し、サービスを提供しているのが特徴です。

参考:KPMGジャパンのメンバーファーム一覧
・あずさ監査法人
・KPMG税理士法人
・KPMGコンサルティング
・KPMG FAS
・KPMGあずさサステナビリティ
・KPMGヘルスケアジャパン
・KPMG社会保険労務士法人
・KPMG Ignition Tokyo

1-2.KPMGコンサルティングの主なサービス

KPMGコンサルティングのサービスは、機能や業界などによって、細かく分類されております。これは他の外資系コンサルティングファームと同じ組織形態です。

では、具体的なサービスを紹介したいと思います。

主なサービスカテゴリー

機能軸
  1. リスクコンサルティング
  2. ディールアドバイザリー
  3. マネジメントコンサルティング
  4. 業種・マーケット別アドバイザリー

(1)リスクコンサルティング

リスクマネジメント・コンプライアンス・内部統制・内部監査・情報セキュリティ・人事マネジメント等に関する支援を行います。

BIG4ですので、KPMGが最も得意とするコンサルティングサービスの一つと言え言えるかと思います。

(2)ディールアドバイザリー

経営戦略をはじめとした事業変革に関する支援です。M&A/PMI、事業再生、データアナリティクス、COVID-19克服に向けたソリューションなどを主に提供しています。

(3)マネジメントコンサルティング

戦略からITまでのプロジェクト実行をサポートするサービスです。戦略、財務、アウトソーシング、人事、ITなどのプロジェクトの実行をサポートします。

(4)業種・マーケット別アドバイザリー

業種・マーケットに精通した「プロフェッショナルが、クライアントの幅広ニーズに応えることを目的としたサービスです。金融機関、公共機関、不動産、ヘルスケア、スポーツなどを得意としています。

1-3.KPMGコンサルティングの強み

大手監査法人が傘下であることにより案件の引き合いが多い

大手監査法人のKPMGの傘下のため、案件の引き合いが多いことが強みの一つです。業務・戦略系の案件の引き合いが多いため、そのような案件をやりたい人にとっては良いファームと言えます。

【参考】KPMGコンサルティングの関連書籍

1-4.KPMGコンサルティングの弱み

ITデリバリーが弱い

前述した通り、監査法人が母体であるため、財務や監査系のコンサルティングには強みがある一方で、ITデリバリーのノウハウがあまり無いのが弱みの一つです。また、監査事由によりIT系の案件とはいっても、監査やセキュリティの案件になりがちで、DXなどの分野になかなか入り込めていないのが実態です。

近年のコンサルティングファームで事業拡大しているところは、軒並みIT系のプロジェクトが強いところばかりですので、KPMGにとってはITは力を入れたい分野の一つかと思います。

教育体制が弱い

近年では新卒採用にも力を入れているようですが、それを教育する体制があまり整っていないのも弱みの一つです。これは中途採用に頼ってきたこれまでの背景があるためであり、ノウハウが蓄積されていないことが原因です。

2.KPMGコンサルティングの年収と年齢

2-1.年収

平均年収

900万円

なお、各役職における年収は以下のようになっております。

  • コンサルタント:600~700万円
  • シニアコンサルタント:700~800万円
  • マネージャー:1,100~1,200万円
  • シニアマネージャー:1,300~1,600万円

2-2.年齢

ちなみに、各役職における年齢は概ね以下の通りです。

  • コンサルタント:20代
  • シニアコンサルタント:26~39歳
  • マネージャー:30~50歳

もちろん、出世のスピードや経験年数によって変わってくるため、あくまでも目安として考えてください。

ちなみに、マネージャー以上は年齢が幅広いため、どの年齢でも違和感はなく、働ける環境にあるかと思います。

3.KPMGコンサルティングの入社難易度

入社難易度

63

なお、各コンサルティングファームの入社難易度は下記の通りです。

77 マッキンゼー・アンド・カンパニー
76 ボストンコンサルティンググループ
75 ベイン・アンド・カンパニー

====MBBの壁====
【東大京大(法・経済・理系大学院卒)・有名海外大学以上】

74 Strategy& (旧:Booz) Oliver Wyman
73 ローランド・ベルガー
72 経営共創基盤(IGPI) ZSアソシエイツ
71 Mercer A.T.カーニー ドリームインキュベータ
70 アーサー・D・リトル L.E.K.コンサルティング
69 
68 アクセンチュア(戦略) 
67 コーポレイトディレクション 野村総合研究所(コンサルタント)

====Big4の壁====
【東大・京大・一橋・東工・早慶上位(法・経済・政経・理工)】

66 IBM(コンサルタント) 三菱UFJリサーチ&コンサル  L.E.K Consulting デロイト
65 リヴァンプ クニエ アクセンチュア(非戦略)  pwc
64 IBM(IT) 野村総合研究所(ITソリューション) NTTデータ経営研究所 日本経営システム
63 アビームコンサルティング シグマクシス 日本総合研究所(コンサルタント) KPMG EY

====まともなコンサルの壁====
【早慶下位(その他)・大阪上智理科ICU・旧帝下位・上位国立以上が内定者一般層】

62 日立コンサルティング 大和総合研究所(リサーチ) ベイカレント・コンサルティング
61 みずほ総研(コンサルタント) 日本総研(IT)
60 富士通総研  大和総研(IT) 日本能率協会コンサルティング
59 価値総合研究所 社会経済生産性本部 トーマツイノベーション

====辛うじてコンサルと呼べる壁====

58 インタープライズコンサルティング プラウドフットジャパン  ケンブリッジテクノロジーパートナーズ
57 シンプレクス
56 レイヤーズコンサルティング  スカイライトコンサルティング  ビジネスブレイン太田昭和
55 山田ビジネスコンサルティング フューチャーアーキテクト 船井総研 ANDNA(ISIパートナーズ)
naverより引用

4.KPMGコンサルティングの評判・口コミ

4-1.良い評判の口コミ

・世界的な社名ブランドがあるおかげで、クライアントから高い評価を得ることが出来る。

・親会社のあずさ監査法人の集客力により案件獲得がしやすい。

・監査法人の子会社だり、外資色は薄い。そのため、ドライな雰囲気は少なく、日本企業らしい一面も見られる。

・同業他社と比較して、人材のレベルが高い。これは大量採用を行わず、一人一人の質を高めることに重きを置いているため。

・BIG4のなかでは比較的、人に優しいと言われている。これは降格やクビになることがほとんど無いためと思われる。

・色々な業界から集まっており、企業文化らしいものはあまり無い。温厚な人間が多く、ギスギスした雰囲気はない。

・「オーナーシップ」「リスペクト」「コラボレーション」というValueが浸透している。

・新卒は6ヶ月おきにプロジェクトを変わるという社内ルールが存在し、様々なプロジェクトを経験できる。

・出身母体が様々であり、派閥はほとんどない。

4-2.悪い評判の口コミ

・KPMGグループとして様々なファームを抱えているが、縦割りによって連携がうまくなされていない。

・IT系の部署が乱立しているが、他に勝る技術力や提案力があるわけではない。

・所詮は現地法人のため、英語を使う仕事はできても、グローバルな仕事はできない。

・プロジェクトによってはかなり激務で、精神を病むこともある。

5.KPMGコンサルティングの採用試験対策

KPMGコンサルティングの採用試験対策について解説します。

ちなみに、KPMGコンサルティングへの入社を狙うのであれば、まず、複数の転職エージェントに登録することが必須となります。

下記の記事でコンサルタントになりたい人におすすめの転職エージェントをまとめておりますので、最低でも2社必ず登録したほうが良いです。

コンサルタントになりたい人におすすめの転職エージェント5選

KPMGコンサルティングが求める人物像

・互いを尊重できるコミュニケーション能力をもった人

・自主性があり、チャレンジし続けることができるタフネスをもった人

・新しいことを吸収しようとする好奇心をもった人

中途採用でKPMGコンサルティングに入社出来る人材はどのような人か

KPMGコンサルティングでは、中途の採用を積極的に行っており、従来より門戸が広がっていますが、その分人気も上がっているのが実情です。

では、KPMGコンサルティングに中途採用で入社出来る人材はどのような人か、大きく分けると下記4パターンとなります。

 ➀ポテンシャル人材:年齢が比較的若く、高学歴かつ面接の印象が良い人材

 ②コンサル経験者:コンサルティングファーム出身者

 ③事業会社経験者:クライアントの業務に精通していたり、業界知見が豊富な人材

 ④高スキル人材:AI・クラウド・SAPなどの高需要なスキルを経験・保有している人材

上記に当てはまらない場合は、残念ながら書類選考で落とされる可能性もあります。(KPMGコンサルティングに限らず、総合系コンサルティングファームは大体上記のような基準です。)

KPMGコンサルティングの中途採用の面接対策

KPMGコンサルティングの中途採用をクリアするために対策すべきことは下記3点です。それぞれ解説したいと思います。

 ①一般面接

 ②ケース面接

 ③資料作成

一般面接

採用の全体的な流れとして、この一般面接の形が基本形となります。よくある1対1での面談形式で行われます。

面接で聞かれる内容はオーソドックスなものですが、面談者のキャラクターや地頭の良さなどをチェックされていますので、想定される質問はあらかじめ答えを用意しておきましょう。(例えば、以下のようなものが想定されます。)

 ・自己紹介をお願いします
 ・自己PRをお願いします
 ・転職・退職理由を教えてください
 ・KPMGの志望理由を教えてください
 ・KPMGに入社後はどのようなキャリアを考えていますか
 ・KPMGで活かせるスキルは何かありますか
 ・転職活動の状況はいかがですか

ケース面接

ケース面接はコンサルティングファームではよく行われますが、一般的な企業ではあまり馴染みが無い方法です。

しかし、ケース問題はテクニックで解くことが可能です

対策するとしないでは大きく結果が異なります。必ず事前に対策をしておきましょう

ケース面接でチェックされるポイントは、2点です。

 ➀ロジカルシンキングが出来るか

 ②ロジカルな説明(アウトプット)が出来るか

問題への答えそのものよりは、答えを導くためのプロセスやそれを論理的に説明できるかなどを見られます。

ケース面接対策として、以下の書籍を読むことをおススメします。

■東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート

■過去問で鍛える地頭力

資料作成

KPMGに限らず、コンサルティングファームではアウトプット力を非常に重要視します。そのため、資料作成を課して、アウトプット力を測ることもあります。

資料作成スキルは一朝一夕で身に付くものではないのですが、本サイトの下記2つの記事は最低限読んでおいてください。

現役外資系コンサルが教える資料作成の8ステップ【入門編】現役外資系コンサルが教える!資料作成の8ステップ

上記以外にも資料作成の対策になるような記事がありますので、ざっと読んでみてもらえればと思います。

KPMGの最終面接

KPMGの中途入社の最終面接は、ほぼ意思確認の場と考えてよい。

KPMGの場合、書類選考や一次面接で多くの人がふるい落とされるため、最終面接まで通過したならば、スキルや経験などに問題はないだろう。

志望理由などの基本的なQA対応は想定した上で、自信をもって臨むべきである。

面接の時間を取ってくれたことに感謝の気持ちをもって面接に臨むとよい。

6.【まとめ】KPMGでもIT系PJが増えており、自分のやりたいことが出来るかはイメージしておいた方が良い

いかがでしたでしょうか。

今回はKPMGコンサルティングについて徹底分析しました。現在、急拡大中のKPMGコンサルティングが今後どのように変わっていくのか、同じコンサル業界の人間として楽しみにしております。

また、『【まとめ】コンサルティングファーム20社の実態を比較してみた。年収は?激務度は?』についても合わせて読んでみてください。

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