株式会社クニエ(QUNIE)はNTTデータ系列のコンサルティングファームです。
この記事では、クニエの企業分析を徹底的に行いたいと思います。
目次
1.クニエとはどんな会社なのか?
クニエの基本情報は以下のようになっています。
会社名:株式会社クニエ
設立年月日:2009年(平成21年)7月1日
本社所在地:東京都千代田区大手町2-3-2大手町プレイスイーストタワー11F
代表者:代表取締役社長 高木 真也
従業員数:700名 (2019年4月1日現在 連結)
資本金:95百万円
なお、クニエの公式HPは下記から確認できます。
1-1.クニエの組織
インダストリー
・ハイテク
・組立製造業
・自動車・自動車部品
・プロセス
・消費財
・小売・流通
・通信・メディア
・サービス・公益
・ヘルスケア
・金融
・公共
サービス
・経営戦略・事業戦略
・組織戦略・管理制度
・ファイナンシャル・マネジメント
・CRM
・イノベーションアクセラレーター
・マーケティング戦略
・デジタルマーケティング
・デジタルトランスフォーメーション
・デジタルラボ
・サービスデザインマネジメント
・SCM/S&OP
・ロジスティクス改革
・調達購買改革
・生産改革
・PLM
・組織・人材ソリューション
・ビジネス・トランスフォーメーション
・エンタープライズソリューション
・ITマネジメント
・セキュリティマネジメント
・インシデントリスクマネジメント
・インフラストラクチャー&テクニカル
・地方創生
・途上国ビジネス支援
1-2.クニエの強み
NTTグループであること
クニエは2009年に設立した若いコンサルティングファームです。
設立母体の一つであるザガディーコンサルティングは、EYコンサルティングとしての歴史を持っており、設立当初は、外資系コンサルティングファームのカルチャーが色濃く残っていました。
しかし、NTTデータからの出向者なども増え、現在では日本の大企業のような雰囲気が強いと言えます。
NTTデータの100%子会社であり、NTTグループから受注する仕事が多くあります。資金面でも大きな後ろ盾となっており、クニエの強みと言えます。
1-3.クニエの弱み
デリバリー部隊が無いこと
クニエはデリバリ-部隊が無く、コンサルタントとしての上流工程支援のような仕事がメインとなります。そのため、プロジェクトの規模が小さくなりがちで、拡大しづらいことが弱みとして挙げられます。
しかし、働く人の目線で言うと、コンサルタントとして上流工程の仕事に関われる機会が多く、キャリアパスを築きやすいというメリットにもなります。
1-4.クニエの代表者は?
クニエの代表者は高木 真也(たかぎ しんや)さんです。
高木社長は、1980年に日本電信電話公社に入社後、NTTデータでキャリアを積みます。2008年にNTTデータ中国の代表取締役社長に就任し、2011年6月に現職に就いています。
2.クニエの年収
800万円
なお、各役職における年収は以下のようになっております。(当社調べ)
外資系の大手コンサルティングファームと比較すると、若干低いですが、業界内では決して低い水準ではありません。
数あるコンサルティングファームの中でも上位の位置付けにあるのが、その証拠と言えます。
・コンサルタント 500~600万円
・シニアコンサルタント 600~700万円
・マネージャ 700~900万円
・シニアマネージャ 900~1500万円
・ディレクター 1,200~1,800万円
・マネージングディレクター 1,500~2,200万円
3.クニエの入社難易度
65
なお、コンサルティングファームの入社難易度は下記の通りです。
77 マッキンゼー・アンド・カンパニー
76 ボストンコンサルティンググループ
75 ベイン・アンド・カンパニー
====MBBの壁====
【東大京大(法・経済・理系大学院卒)・有名海外大学以上】
74 Strategy& (旧:Booz) Oliver Wyman
73 ローランド・ベルガー
72 経営共創基盤(IGPI) ZSアソシエイツ
71 Mercer A.T.カーニー ドリームインキュベータ
70 アーサー・D・リトル L.E.K.コンサルティング
69
68 アクセンチュア(戦略)
67 コーポレイトディレクション 野村総合研究所(コンサルタント)
====Big4の壁====
【東大・京大・一橋・東工・早慶上位(法・経済・政経・理工)】
66 IBM(コンサルタント) 三菱UFJリサーチ&コンサル L.E.K Consulting デロイト
65 リヴァンプ クニエ アクセンチュア(非戦略) pwc
64 IBM(IT) 野村総合研究所(ITソリューション) NTTデータ経営研究所 日本経営システム
63 アビームコンサルティング シグマクシス 日本総合研究所(コンサルタント) KPMG EY
====まともなコンサルの壁====
【早慶下位(その他)・大阪上智理科ICU・旧帝下位・上位国立以上が内定者一般層】
62 日立コンサルティング 大和総合研究所(リサーチ)
61 みずほ総研(コンサルタント) 日本総研(IT)
60 富士通総研 大和総研(IT) 日本能率協会コンサルティング
59 価値総合研究所 社会経済生産性本部 トーマツイノベーション
====辛うじてコンサルと呼べる壁====
58 インタープライズコンサルティング プラウドフットジャパン ケンブリッジテクノロジーパートナーズ
57 シンプレクス
56 レイヤーズコンサルティング スカイライトコンサルティング ビジネスブレイン太田昭和
55 山田ビジネスコンサルティング フューチャーアーキテクト 船井総研 ANDNA(ISIパートナーズ)
naverより引用
4.クニエの口コミ
4-1.クニエの良い口コミ
・国の資本が間接的に入っており、ファームのビジョンとして社会貢献を掲げている。しかし、実態は単純な業務コンサルも多く、ビジョンと現実のギャップを感じることもある。
・NTT系列ということもあり、残業時間やパワハラ・セクハラなどのコンプライアンスに厳しい。そのため、他ファームよりも働きやすい環境である。
・製造業を得意としたコンサルタントが多く、実際に製造業のクライアントが多い。
・外資コンサルよりは「Up or Out」の文化が薄く、比較的伸び伸びと働くことが出来る環境である。
・海外案件が多く、海外出張や英語を使う機会が多い。
4-2.クニエの悪い口コミ
・外資系コンサルティングファームと比較すると、グレードの低いホテルしか経費計上が認められないなどのモチベーションが下がることがある。
・マネージングディレクター(MD)の数だけチームがあり、MDがチームの売上責任を負っている。概ね1チーム20名程度だが、一度所属したチームはよほどのことが無いと異動出来ない。そのため、キャリア開発という観点ではデメリットと感じる。
・プロジェクトにもよるが、NTTグループのため、全体的にワークライフバランスは良い。ただし、休日勤務や時間外勤務が多いプロジェクトもそれなりにある。
・規模が小さい割にはセクショナリズムが強く、風通しはあまり良くない。
・良くも悪くも大企業の子会社といった雰囲気。働き方や人間関係などは外資系コンサルティングファームと比較すると日本的な文化である。
4-3.クニエの残業時間はどの程度か
クニエの残業時間は約50時間とされています。
コンサルティングファームとしては、平均水準程度かと思います。
なお、ワークライフバランスに関する主な口コミは以下の通りです。
- チームまたはプロジェクトによって全く違う。上司の考え方によって、ワークライフバランスが決まる。
- 休日に接待があり、土日含めてあまり休めない
- NTTグループ傘下のため、勤怠管理は厳しく、ワークライフバランスは取りやすい
- マネージャー以上は営業的な側面が強くなるため、プロジェクトで忙しくなるというよりはプレッシャーが強くなる
5.クニエの採用試験対策
クニエの採用試験対策について解説します。
ちなみに、クニエへの入社を狙うのであれば、まず、複数の転職エージェントに登録することをおすすめします。個人的には、以下の2社の転職エージェントをおすすめします。
JAC Recruitment
JAC Recruitmentは、外資系企業や大手企業のハイクラス求人を中心に扱っています。転職コンサルタントの知識レベルが高く、経験も豊富なため、情報収集のためだけでも登録することをおすすめします。
アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングは、コンサルティングファームへの転職を強みとしているエージェントです。
戦略系コンサル、総合コンサルともに強いため、コンサルティングファームへの転職を考えている人は登録しておくことをおすすめします。
また、下記の記事でコンサルタントになりたい人におすすめの転職エージェントをまとめております。こちらも合わせて参考にしてみてください。
クニエが求める人物像
クニエが求める人物は「情熱を持った貢献心の強い人」です。
以下は、クニエ(QUNIE)のHPから抜粋した文章です。
QUNIEという社名には、Q(Quality:品質)とE(Enthusiasms:熱意)という2つの意味が込められています。
「品質」は、徹底的な学習と経験の積み重ねで習得できます。それよりも大切なのは、お客様のために「熱意」をもって仕事に打ち込むマインドです。そして、ともに働く仲間やチーム、そして会社、さらに社会に貢献したいと強く考え、行動できる人をわたしたちは求めています。
高いレベルの人材、貢献心を持った人材が集まれば、切磋琢磨するライバル同士の健全な競争が促進され、組織の成長も加速されます。知的レベルが高く、貢献心が強く、仲間の成功を喜べる人、それがQUNIEの求める人材です。
『QUNIEの思い』(QUNIE HPより抜粋)
中途採用でクニエに入社出来る人材はどのような人か
クニエへ入社出来る方は以下のような経験を持っている傾向にあります。
①コンサルティングファーム・シンクタンクでプロジェクト経験がある
②業界知見(特に、官公庁・医療・製造業)が豊富である
③SIベンダー・S/Wベンダーでシステム導入経験(特に、SAP・IoT・クラウド)がある
④企画・財務/会計・マーケティングなど組織全体を見る部門の実務経験がある
クニエはITコンサルタントとして上流工程に関わるプロジェクトが多いため、即戦力としてそのような経験がある人が採用される傾向にあります。
クニエの中途採用の面接対策
1次面接
1次面接はディレクター(部長)クラスとの面接です。
面接で聞かれる内容はオーソドックスなものです。具体的には下記のような質問がされますので、あらかじめ答えを用意しておきましょう。
・転職理由
・転職しようと思ったきっかけ
・これまでの経歴を説明してください
・なぜコンサルなのか
・なぜクニエなのか
・コンサルでやりたいこと
・コンサルで活かせる自分の強み
6.クニエと他社コンサルティングファームのどちらに入社すべきか
VS アクセンチュア
アクセンチュアはクニエと同じく、IT分野に強みがあるコンサルティングファームのため、比較されることが多いです。
主な違いとしては、以下のような点です。
アクセンチュア | クニエ |
---|---|
自由でドライな雰囲気 | ウェットな雰囲気 |
Up or Elsewhere | 安定してキャリアを築ける |
上流から下流まで対応 | ほとんどが上流案件 |
不足している人材は採用で埋める | 教育で人を育てる |
成長や厳しい環境を求めるならアクセンチュア、NTTグループを基盤とした安定的なキャリアを築くならクニエをおススメします。
また、『【まとめ】コンサルティングファーム20社の実態を比較してみた。年収は?激務度は?』についても合わせて読んでみてください。
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