【企業分析】デロイトトーマツコンサルティングとはどんな会社なのか

【新卒向け】デロイトトーマツの就活対策

BIG4の一つ、デロイトトーマツの就活対策マニュアルです。この記事を読むだけで一通りの知識は得られるかと思います。

是非参考にしていただければと思います。

1.デロイトトーマツの選考フロー

エントリーシート⇒Webテスト⇒1次面接⇒2次面接⇒インターンシップ⇒3次面接⇒最終面接⇒内定の順番で行われます。

2.デロイトトーマツの企業分析

2-1.企業情報


会社名:デロイト トウシュ トーマツ
本社:アメリカ
本社所在地:ニューヨーク市 ロックフェラープラザ30
日本事務所:東京都千代田区丸の内3-2-3
設立年月日:1845年
従業員数:312,000名 (2019年9月時点)
連結売上高(FY18):約432億USドル
連結売上高(FY19):約462億USドル

2-2.サービス

監査・保証業務

会計監査、IFRSへの対応、IPOなどを主たる業務とした事業部です。
次世代型クラウドベースの監査プラットフォームOmniaへの投資も拡大しており、堅調に成長している部門と言えます。

コンサルティング

インダストリー(産業)とファンクション(機能)の2軸で戦略提案・実行支援を行う事業部です。
グローバルの案件に強く、特にアジア太平洋地域は非常に成長しております。
デロイトの事業の中では最も成長率が高く、主たる事業と言えます。
また、アクセンチュアほどではないにしろ、BIG4の中ではIT分野に強いと言われています。

税務・法務

税務コンサルティングや法律のアドバイスなどを行う事業部です。
企業のグローバル化により、税務・法務は複雑になっていることから需要が大きい事業です。
デロイトの事業の中では2番目に成長している分野となります。

リスクアドバイザリー

事業の様々なリスクを予測・分析し、それらの対策・対応を行う事業です。
サイバーリスクやファイナンシャルリスクの分野が特に成長しており、セキュリティコンサルティングサービスの世界シェアナンバーワンと評価されています。

ファイナンシャルアドバイザリー

M&A、企業再生、知的財産権などのアドバイスを行う事業です。
企業、プライベートエクイティ、政府系投資ファンドによる大型M&A案件なども手掛けており、成長要因となっています。

2-3.インダストリー

大きく分類すると、コンシューマ、資源・エネルギー・生産財、金融、政府・公共、ライフサイエンス・ヘルスケア、テクノロジー・メディア・通信となります。

2-4.年収

平均年収

830万円

なお、役職ごとの年収は以下の通りです。ちなみに、デロイトトーマツコンサルティングは、他の総合コンサルティングファーム(BIG4、アクセンチュア、アビームなど)よりも役職が1ランク高いと言われております。

例えば、他のファームでマネージャーだった人が、デロイトに転職したらシニアコンサルタントとして入社することもよくあります。逆に、デロイトから他のファームに転職するときはポジションを一つ上げることも可能です。

  • ビジネスアナリスト:500~700万円
  • コンサルタント:600~800万円
  • シニアコンサルタント:800~1,200万円
  • マネージャー:1,100~1,700万円
  • シニアマネージャー:1,100~1,700万円

2-5.採用情報・勤務条件(コンサルタント職)

採用人数・学歴フィルター

2020年卒のデロイトトーマツコンサルティングの採用人数は約100名となっております。

出身大学はやはり早慶以上の学歴の人が多いです。外資系コンサルは学歴は関係ないと言われていますが、そんなことはありません。学歴が書類選考の一要素になっているのは事実です。(ただし、学歴以外に光るものがあれば、十分書類通過も可能です。)

ただし、学歴が高ければ合格できるといったことも全くありません。学歴はあくまでも書類通過率を高めるものであって、書類通過後の面接においては、学歴はほぼ合否に影響を与えないと考えてください。

採用実績大学

採用実績大学は以下の通りです。

デロイトに限らず、外資系コンサルティングファームは学歴を重視しますので、ここに記載されている大学でないと基本的には入社は厳しいと考えて良いです。(ただし、海外の大学は除きます)

採用実績大学

<国公立大学>
大阪大学・神戸大学・九州大学・京都大学・首都大学東京・千葉大学・東京大学・東京工業大学・東京農工大学・東北大学・名古屋大学・一橋大学・北海道大学・横浜市立大学・横浜国立大学

<私立大学>
青山学院大学・学習院大学・関西学院大学・慶應義塾大学・国際基督教大学・上智大学・創価大学・中央大学・津田塾大学・東京女子大学・東京理科大学・同志社大学・奈良先端科学技術大学院大学・法政大学・明治大学・立教大学・早稲田大学

基本給

学卒5,302,400円
院卒5,403,200円

勤務地

東京、大阪、福岡
※ただしプロジェクトにより北米、欧州、アジア各国での勤務の可能性あり

副業が可能かどうか

副業は申請すれば可能です。ただし、デロイトトーマツコンサルティングの事業と競合するようなものはNGなので注意ください。例えば、コンサルティング業務の副業は不可となります。

2-6.就職難易度

就職偏差値

66

なお、各コンサルティングファームの就職偏差値は下記の通りです。

77 マッキンゼー・アンド・カンパニー
76 ボストンコンサルティンググループ
75 ベイン・アンド・カンパニー

====MBBの壁====
【東大京大(法・経済・理系大学院卒)・有名海外大学以上】

74 Strategy& (旧:Booz) Oliver Wyman
73 ローランド・ベルガー
72 経営共創基盤(IGPI) ZSアソシエイツ
71 Mercer A.T.カーニー ドリームインキュベータ
70 アーサー・D・リトル L.E.K.コンサルティング
69 
68 アクセンチュア(戦略) 
67 コーポレイトディレクション 野村総合研究所(コンサルタント)

====Big4の壁====
【東大・京大・一橋・東工・早慶上位(法・経済・政経・理工)】

66 IBM(コンサルタント) 三菱UFJリサーチ&コンサル  L.E.K Consulting デロイト
65 リヴァンプ クニエ アクセンチュア(非戦略)  pwc
64 IBM(IT) 野村総合研究所(ITソリューション) NTTデータ経営研究所 日本経営システム
63 アビームコンサルティング シグマクシス 日本総合研究所(コンサルタント) KPMG EY

====まともなコンサルの壁====
【早慶下位(その他)・大阪上智理科ICU・旧帝下位・上位国立以上が内定者一般層】

62 日立コンサルティング 大和総合研究所(リサーチ)
61 みずほ総研(コンサルタント) 日本総研(IT)
60 富士通総研  大和総研(IT) 日本能率協会コンサルティング
59 価値総合研究所 社会経済生産性本部 トーマツイノベーション

====辛うじてコンサルと呼べる壁====

58 インタープライズコンサルティング プラウドフットジャパン  ケンブリッジテクノロジーパートナーズ
57 シンプレクス
56 レイヤーズコンサルティング  スカイライトコンサルティング  ビジネスブレイン太田昭和
55 山田ビジネスコンサルティング フューチャーアーキテクト 船井総研 ANDNA(ISIパートナーズ)
naverより引用

3.デロイトトーマツコンサルティングの評判

3-1.良い評判

・近年はワークライフバランスを重視してきており、過酷な案件は減少している。

・海外案件が豊富で実力があれば希望するプロジェクトにつきやすい。

・ほかの総合系ファームと比較して、新卒社員へのサポートが手厚い。

・Pool制度があり、新卒入社であれば業界や機能に制限なく、様々なプロジェクトに携わることが出来る。

・新卒1年目でも裁量の大きい仕事を任せられるため、成長できる環境である。

・給与水準を戦略ファームに近づける動きがあり、総じて年収が高い。

3-2.悪い評判

・個人商店というイメージが他ファームよりも強い。

・組織拡大によって、人材の質にバラツキが出てきている。

・IT系の案件で売り上げ拡大を狙っているが、アクセンチュアなどと比較すると人的リソースが少なく、ファームとしての強みを活かせていない

・優秀な人から他のファームに移っており、ファームに所属するモチベーションが下がってきている

・SIや大手企業からの転職者が多く、基本的なコンサルスキルが高くない。そのような人が部下を指導するため、基本的なコンサルスキルが低下してきている。

・セキュリティ強化を全社的に推進しており、ネットワーク上の共有フォルダを使うため、PCが非常に遅い。生産性が低下してきている。

4.デロイトトーマツコンサルティングのES対策

4-1.デロイトトーマツコンサルティングの強み

・デロイトブランドを基にしたグローバルなコンサルティング案件に強みがある。

・会計系のコンサルティングファームのため、監査・財務・M&A領域に強い。

4-2.デロイトトーマツコンサルティングの弱み

・急速な組織拡大により、コンサルスキルが身に付いていない中途採用者が増えており、質のバラつきが出てきている。

4-3.求める人物像

「日本企業を強くしたい」という熱い想い

クライアントの成功・成長がわれわれの成功・成長である。

デロイトトーマツコンサルティングのビジョンである「100年先に続くバリューを、日本から。」を実現するためには、まず一人一人が成功・成長をリードしたいという「熱い想い」をもてるかどうかが重要と考えます。

グローバルなマインドセット

「グローバル=英語力」ではない。

文化・価値観の違うクライアント・メンバーと共に、混沌とした状況下でも平常心で、粘り強いコミュニケーション能力・強いリーダーシップを発揮できる人物こそ、真の「グローバルプレイヤー」と言えるでしょう。

特定領域の深い専門性

「過去の栄光」はいらない。

今、そして将来にわたって、市場から、クライアントから、真に認められる卓越した専門性を身につけているかどうか。それをチームのために惜しみなく提供し、チームと共に問題意識を持ち、その能力を高めたいと考えられるかどうかが重要と考えます。

明確な長期的自己実現ビジョン

まずは自分自身がどうありたいか。

周囲の共感・理解は得られているか。長期的な視野で自身のキャリアを計画し、DTCにおいてその計画を実現したいと考え、自己実現に向けて具体的に行動できるかどうかが重要と考えます。

4-5.志望動機(例)

5.デロイトトーマツコンサルティングのWebテスト対策

デロイトトーマツコンサルティングのWebテストでは、TG-Web形式の「言語」・「非言語」・「英語」が採用されています。 外資系コンサル業界でよく使われており、SPIや玉手箱よりも難易度は高めです。

インターネット環境があれば、自宅で受験することが出来ます。また、電卓を使うことも可能です。

なお、TG-Webの攻略法は本を繰り返し解いて、コツをつかむことです。
ちなみに、私のおススメする本はこちらです。

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言語

■問題数と試験時間
12問/12分

■内容
空欄補充(熟語・接続詞)、空欄補充(二語補充)、文字の並べ替え、長文読解・趣旨把握

■ポイント
1問あたり1分と時間が短いため、要領よく解くことが求められます。
難解な文章を読まなくてはいけないため、対策は必須です。
事前対策すれば、ある程度はパターン化して解くことが出来ます。
また、接続詞に注目して、文章の流れを論理的につかむことがポイントです。

非言語

■問題数と試験時間
9問/18分

■内容
積木問題/立体の切り口/積木の切断個数/経路問題/一筆書き/折り紙/タイル敷詰め/サイコロ/サイクロイド/暗号/場合の数/平行四辺形・立体・直方体の数/多面体の辺・頂点の数/数列(郡順列・表型)/論理・待遇と三段論法/推論(順位付け・嘘つき・じゃんけん・表で整理)/集合(SPIレベル・3つの質問・集合)

■ポイント
基本的に9問のうち4問が図形・パズル形式、5問が推論形式の問題となっています。 推論形式の問題については、文章から推測して解くタイプの問題であり、SPIの非言語分野で出題される推論の問題と似ています。 図形・パズル形式の問題は複雑な図形の展開図を問う問題など、比較的難しい問題が出題されます。 SPIなどで出題されない問題であるため注意が必要です。

英語

■問題数と試験時間
10問/15分

■内容
英語は、2種類が出題されます。 長文を読み、5つ前後の設問に答えます。 その中には語句の意味を推測するもの、文章から推測される内容に関するものなどがあります。 比較的時間にはゆとりがあるため、じっくり取り組み、悩んだ場合は後回しにするという選択も柔軟にとりましょう。

■ポイント
全体で2つの長文が用意され、1つの長文につき5つの設問が課されます。それぞれの設問では、空所補充、語句の言い換え、内容一致などの問題がランダムに出題されます。 大学受験などで課されるような一般的な長文読解の問題としてイメージして良いと思います。 また、Webテストであるため辞書を引くことも可能ですが、制限時間を考えるとそう何度も辞書を引く余裕は無いと思います。 辞書を使わないのがベストですが、もし使うとしても回答する上で重要となる単語だけにした方が良いでしょう。

6.デロイトトーマツコンサルティングの面接対策

ちなみに、デロイトトーマツコンサルティングへの入社を狙うのであれば、まず、複数の転職エージェントに登録することが必須となります。ちなみに、個人的におすすめな転職エージェントは、以下の2社です。

JAC Recruitment

JAC Recruitmentは、外資系企業や大手企業のハイクラス求人を中心に扱っています。転職コンサルタントの知識レベルが高く、経験も豊富なため、情報収集のためだけでも登録することをおすすめします

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングは、コンサルティングファームへの転職を強みとしているエージェントです。

BIG4の転職には非常に強いため、コンサルティングファームへの転職を考えている人は登録しておくことをおすすめします

また、下記の記事で、コンサル業界に強い転職エージェントをまとめております。是非参考にしてみてください。

面接では以下を意識することが重要です。

結論から述べること

短く、明確に伝えること

6-1.一次面接対策

■面接内容とポイント
一般的な面接で聞かれるような質問でやり取りを行います。
評価のポイントとしては、コンサルタントとして普通の受け答えが出来るか。また、論理的思考力が備わっているかです。

■所要時間
15分

■人数
学生1人、面接官2人

■質問例
・学生時代に力を入れたことは?
・当社の志望動機は?
・長所・短所は?

6-2.二次面接対策

■面接内容とポイント
二次面接は新聞記事を使ったケース面接です。
60分程度で新聞記事の読み込みと回答作成をして、30分ほどコンサルタントとディスカッションをするという流れです。
回答はA4用紙1枚に形式自由でまとめます。 まとめた用紙を用いてディスカッションするので、他人も理解しやすいよう、わかりやすくまとめることを意識しましょう。

■所要時間
90分程度

■人数
学生1人、面接官1人

■質問例
・記事中の案について、賛成か反対か
・案のメリット・デメリットの整理
・賛成ならば、デメリットを解消する案
・反対ならば、代替案の提案 ◦自分の提案の問題点は何だと考えるか

6-3.三次面接対策

■面接内容とポイント
ここでは、コンサルタントについての理解が十分か、現実とのギャップがないかが主に見られていると考えられます。
事前課題の1000字の小論文に関する質問がメインです。 小論文は「あなたは、コンサルタントという職業を選択しようとしていますが、その理由をこれまでの学業、人生経験や価値観などから具体的にまとめてください。」であり、 繰り返し深堀りする質問が返ってくるので自分の中で考えをよく整理しておかなければなりません。
また企業・業界の理解だけでなく、自分がどのような働き方をしたいのかとつなげて伝えると良いでしょう。
さらに、逆質問にもある程度時間が割かれるようなので、次の選考に向けて解消しておきたい疑問があればここで聞くようにしましょう。

■所要時間
30分程度

■人数
学生1人、面接官1人

■質問例
◦コンサルタントのイメージ
◦コンサルを志望する理由
◦2020年を境に日本はどうなると思うか、さらにコンサルタントの果たす役割はどのように変わると思うか
◦他業界・他企業ではなくなぜDTCなのか
◦逆質問

6-4.最終面接対策

■面接内容とポイント
基本的には意思確認のための面接です。
事前に就活の進捗状況についてのアンケート記入があります。 雰囲気については穏やかだと感じる人が多いです。

■所要時間
20分程度

■人数
学生1人、面接官1人

■質問例
◦他にどのような業界を見ているのか
◦入社後にやりたいこと
◦志望理由

7.まとめ

デロイトトーマツは総合系コンサルティングファームではトップクラスに入社が難しい企業ですが、対策によって合格率を高めることは可能です。

また、『【まとめ】コンサルティングファーム20社の実態を比較してみた。年収は?激務度は?』についても合わせて読んでみてください。

【登録必須】コンサルタントに転職したい人におすすめのエージェント5選

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