【まとめ】5Gで注目すべき関連事業者について-関連銘柄・企業-

この記事はこんな人におススメ

「5G基地局に関わる事業者ってどういうところがあるの?」
「5G関連銘柄を知りたい」
「5Gについて今後の動向を知りたい」

こんにちは。wasataka(@wasataka)です。

2019年はいよいよ5Gが始まります。今回は5Gの基地局に関わる企業をまとめました。

関連企業を知ることで、日本だけでなく、世界の動きを知ることが出来ます。
この記事が是非参考になればと思います。

ちなみに、5Gに関するレポートとしてマッキンゼーのものがよくまとまっていますので、参考にして頂ければと思います。

【参考レポート】

岐路に立つ日本-4Gから5G革命へ-(マッキンゼー資料)

https://www.mckinsey.com/jp/~/media/McKinsey/Locations/Asia/Japan/Our%20Insights/Japan%20at%20crossroads%20The%204G%20to%205G%20revolution.ashx

1.「5G」の基地局ベンダー

1-1:エリクソン

エリクソンは基地局ベンダーとして、世界トップシェア(29.0%)を誇るスウェーデンの会社です。

世界180か国、1000以上のネットワークで使用され、世界のモバイルトラフィックの40%以上を生み出しています。

日本でもNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社全てに基地局を提供しております。


1-2:ファーウェイ(華為技術)

最近ニュースでよく見かけるようになったため、ご存知の方も多いかと思いますが、ファーウェイは中国の会社で、基地局ベンダーとしてのシェアは世界第2位(26.0%)となります。

ファーウェイは中国国家開発銀行から多額の融資を受けており、事実上の中国の国策企業です。国家のバックアップをテコに世界で大きくシェアを伸ばしてきた背景があります。

そのため、5Gの覇権を握りたいアメリカからファーウェイは問題視されており、国家を巻き込んだ争いとなっているのです。


1-3:ノキア

基地局ベンダーの世界シェアの第3位がノキア(シェア23.4%)となります。

ノキアは、モトローラの通信インフラ部門やアルカテル・ルーセントなどの買収で巨大化しているフィンランドの会社です。

ノキアはNTTドコモと5Gで提携しており、既存の4G基地局にノキアのAirScaleというソフトウェアを組み込むことで、スムーズに5Gに移行することを目指しております。

実はNTTドコモの基地局シェアはNECと富士通が大半を占めているのですが、5Gへの移行により、この2社のシェアは大きく下げる可能性が出てきます。

グローバル化によって、世界で戦える技術や体力が無いとこのように淘汰されてしまうため、個人的には非常に危機感を覚えます。


1-4:ZTE(中興通訊)

ZTEは基地局ベンダー第4位(シェア11.7%)となります。ファーウェイと同じく、こちらも中国の企業。

ZTEは年間売上の10%を研究開発に投資することにコミットしており、技術力の高さが評価されております。

日本ではソフトバンクで一部利用されている程度ですが、中国でのシェアが大きく、世界第4位のシェアとなっております。


1-5:サムスン電子

基地局ベンダーの世界第5位はサムスン電子です。(シェア5.0%)

サムスン電子は時価総額や売上が韓国市場全体の20%近くあるモンスター企業であり、韓国を代表する最大規模の企業となります。

基地局ベンダーとしては、シェアが5.0%と上位3社からは大きく離されているため、サムスンとしてはシェアを伸ばすための動きをいくつかしています。

そのうちの1つがNECとの提携となりますが、NEC自体がNTTドコモくらいしかシェアが無いため、ドコモのシェアをサムスンに奪われるのでは?という見方をする人もいます。

サムスンは社長が5Gにおける基地局シェアを20%まで伸ばしたいと発言しているため、今後の動きに注目です。


2.「5G」のネットワーク機器ベンダー

2-1:シスコ・システムズ

シスコ・システムズは世界トップシェアのネットワーク機器ベンダーです。

アメリカの会社であり、シスコというのはサンフランシスコから取ってきたと言われております。

世界だけではなく、国内でもルータやスイッチ等のネットワーク機器の半数近くはシスコ製機器が入っており、実質1強と言っても良いほどです。

シスコはネットワーク機器の可視化に強く、シェアを伸ばしてきました。

現在では、ネットワーク機器のデファクトスタンダードの地位を築いており、ネットワークスキルを証明するCCNAやCCNPなどの資格はシスコが実施しております。

5Gにおいても当然主要プレイヤーの1社になります。


2-2:ジュニパーネットワークス

ジュニパーネットワークスもネットワーク機器の製造・開発を行うベンダーとなります。シスコに続き、世界シェア2位の企業です。

ジュニパーネットワークスは、マルチクラウド対応のソリューションに強く、一貫したポリシーや制御をネットワーク全体にかけることが出来ます。

5Gにも多くの投資をしており、すでに5G対応のプラットフォーム機器を提供しております。


3.「5G基地局の事業者について-関連銘柄・企業-」のまとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の記事をまとめると下記の通りになります。


まとめ

◎5G基地局ベンダーはエリクソン、ファーウェイ、ノキアの上位3社のシェア争いが特に激しくなると予想される

◎ファーウェイを担ぐ中国とエリクソン、ノキアを担ぐアメリカとの争いでもある。

◎日本メーカーは世界から遅れており、かなり厳しい戦いになる見込み。グローバルで戦える人材と組織強化は必須。

2019年は5Gに関する動きは見逃せません。

基地局に限らず、5Gの情報は追っていきますので、これからもよろしくお願い致します。

Regards,wasataka.

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