【英文法まとめ】久しぶりに英語学習する社会人が間違えやすい英文法

こんにちは。ITコンサルタントのわさおです。

今回は英語学習を久しぶりにする社会人が間違えやすい英文法をまとめました。

この記事の想定読者

・英語学習を久しぶりに再開する人

・ある程度基本的な英文法は知っている人

・間違いやすい英文法のポイントを知りたい人

目次

1.基本文型

・英文を考えるときのポイント

 ① まずは主語(話題の中心になるもの)を考える
 ② 次に主語に対応する動詞を考える
 ③ 主語を中心として、周辺情報(補足説明、場所、時など)を追加していく。

・なんでも隣に置けば修飾できる。修飾語を前に置くと「限定」、修飾語を後ろに置くと「説明」になる。

・第5文型でよく使われる動詞はcall、make、keep、findなどである。目的語と補語がイコールの関係になる。

2.主語

英語は主語が必要

日本語では主語を省略することが多いが、英語は原則として主語が必要になる。そのため、英文を考えるときは主語を何にするかを考えるのが良い。

無生物主語を積極的に使う

英語では無生物主語が使われることが多い。無生物主語を使うことで文章をシンプルにできるので、積極的に使うべきである。

(e.g.)The news made us all excited.
そのニュースは僕らみんなをワクワクさせた。

主語の位置にあれば前置詞句も主語になる

前置詞句は形容詞か副詞の役割を持つことが多いが、名詞的用法もある。

以下の例のように動詞の前に前置詞句が置かれている場合は主語になる。

(e.g.)Under the doormat must be the stupidest place to leave a key.
ドアマットの下は鍵を置くには最低な場所に違いない。

その他注意事項

・主語を並べるとき、「I」は最後にする。
 (例) My wife and I have a daughter.

・itの複数形はtheyになる。

3.動詞

『原則として進行形にしない動詞』
belong,be,contain,consist,exist,have,possess,resemble,see,hear,know,like,love,smell,taste

・go,come,take,bringは話題の中心からどうなるのかを考える。goとtakeは話題の中心から離れていくイメージ。comeとbringは話題の中心に近づいてくるイメージ。「I’m coming(いま行くよ)」は話題の中心に近づくため、comeを使う。

意味や使い方を勘違いしやすい動詞

~のように見える

・look:見た感じから~のように見えると判断するときに使う

・seem:周りの環境や状況から~のように見えると判断するときに使う

(例文1) You don’t look well.(体調が悪そうに見えます)
(例文2) You seem happy because you got promoted.(昇進したから幸せそうですね)

買物をする

 ○ go shopping
 × go to shopping

go to のあとは「場所」が来ないといけない。上記×を直訳すると「ショッピングという場所に行く」ということになり、意味が通じなくなる。

議論する

 ○ discuss this topic
 × discuss about this topic
discussは他動詞なので、aboutなどの前置詞は付けずに直後に名詞を持ってくるのが正しい使い方。

会う

・meet:初めて会った人に対して使う

・see:あったことのある人に対して使う

つまり、知り合いに会うことを表現するときにはmeetは使えない。初めて会う人にはNice to meet youだが、2回目以降に会う場合はNice to see youになる。

着る

・put on:着るという動作を表す

・wear:身に着けていることを表す

また、wearは現在形だと習慣を表す。今身に着けていることを言いたいときは現在進行形を使う。
(例文1) He wears a suit every Tuesday.(彼は毎週火曜日にスーツを着ている)
(例文2) He is wearing a suit today.(彼は今日スーツを着ている)

借りる

・rent:有償で借りる

・borrow:無償で借りる

話す

・speakは、最も単純で、単に音声を出すイメージ。
 (ex:She speaks 5 languages fluently.)

・talkは、双方向でコミュニケーションを取るイメージ。話す内容や話す人を付け加えたいときはaboutやwithを付ける。
 (ex:Let’s talk about the meeting.)

・sayは、「何を言ったのか」に焦点が当たっている。
(ex:I said ” I love you.”)

・tellの焦点はメッセージにある。
 (ex:She told me that she didn’t love me anymore.)

・直接話法のときはsaidを使う。
(例) She said, “I like apples”.

「talk to」と「tale with」の使い分けについて
talk toは、「一方的に話す」「互いに話す」の両方の意味があるのに対して、talk withは「互いに話す」という意味だけになる。
また、talk withのほうが若干フォーマルな印象を与える。

・choiceは名詞なので、動詞にしたいときはchooseになる。

使役動詞

・have、make、letは使役動詞である。使役動詞の場合は目的語のあとは原形が来る。
(例) She always makes us smile.(彼女はいつも私たちを笑顔にさせる)

4.名詞

繰り返し行うような日常行為では複数形の名詞を使う

× I always create email.

〇 I always create emails.

可算・不可算の判断は「具体的で決まった形があるかどうか」

決まった形がないものについては不可算名詞になる。不可算名詞には「a」が付いたり、複数形になったりしない。

『代表的な不可算名詞』
・気体や液体:vapor,oil,water,coffee,sugar
・感情:happiness
・材質:paper,iron,wood
・切り分ける食べ物:bread,cheese
・家具:furniture
・食べ物全般:fruite,food
・お金:money
・情報に関するもの:information,advice,news,evidence

不可算名詞を数えなければいけないケースでは入れ物、形状、量、重さの単位でカウントする。

(e.g.) 「a glass of~(一杯)」「a slice of~(一切れ)」「a piece of~(一つ)」

常に複数形で使う名詞がある

対で成立するものは常に複数で使われる。

『常に複数で使う名詞』
・scissors(ハサミ)
・pajamas(パジャマ)
・trousers/pants(ズボン)
・jeans(ジーンズ)
・shoes(靴)
・socks(靴下)
・gloves(手袋)
・glasses(メガネ)

theが常につく名詞について

・Theは話し手が聞き手に対して「分かるよね?」というニュアンスを含んでいる。したがって常識的に対象をイメージできるものにはTheをつける。(例:piano,guitarなどの楽器、sun,moon,world,skyなど世界に1つしかないもの)

『常にtheがつく名詞』
・the sun(太陽)
・the moon(月)
・the world(世界)
・the sky(空)
・the piano(ピアノ)
・the guitar(ギター)
・the Red Sea(紅海)
・the Eiffel Tower(エッフェルタワー)
・the police(警察)
・the government(政府)

theによる表現について

・Theは対象物を特定できるときに付ける。一方、a(an)は特定できないとき(他にも候補があるとき)に付ける。

・「The+複数」で一つのグループを表す。the penguins,the United States of America,the Philippinesなど。

・「The +形容詞」で人々全体を表すことが出来、複数扱いになる。
(e.g.)the rich(お金持ち),the poor(貧乏人),the young(若者),the old(老人),the strong(強者),the homeless(家なき人々)など。

all・every・eachについて

・allは全部ひっくるめて全部といったニュアンス、everyは個々がはっきり意識されているニュアンス。

・everyoneなどの「every+単数名詞」は単数扱い。

数量表現について

『数えられる名詞に対しての数量表現』
・too many(多すぎ)
・so many
・many,a lot of
・quite a few
・several
・a few
・few
・very few(ほとんどない)

『数えられない名詞に対しての数量表現』
・too much(多すぎ)
・so much
・much, a lot of
・a little
・little
・very little(ほとんどない)

it・this・that・oneについて

・itは受ける単語だが、thatは受ける単語ではなく、指す単語。

・itは天候、曜日、時間、距離、to不定詞などを受けることもできる。

・強調構文は最初に強調したい言葉を提示し、その後that節で説明する。
(e.g.) It was my little sister that made a curry and rice yesterday.(昨日カレーライスを作ったのは私の妹です。)

・「one」は前に出てきた加算名詞の代名詞で不特定のものを指す。「it」は特定のものを指す。

This isとHere isの違い

・This isは近くにあるものや人を指してそれを説明する
(e.g.) This is an apple.(これはリンゴです)

・Here is は今ここにあるものや人を指して注目を集める
(e.g.) Here is a coin.(ここに一枚のコインがあります)

Here you areとHere it isの違い

・Here you are は人にものを手渡しするときにかける言葉

・Here it isは「物を手渡すとき」に加えて、「ここにあるよ」という意味でも使える。

その他注意事項

・限定詞を付けないことで「~というもの」という全体感を表すことが出来る。

・物をリストアップするときは限定詞は付けない。
(e.g.) crows(カラスというもの)、wine(ワインというもの)

・「a」は話題に初めて登場するときに付ける。

・「所有格(my,his,herなど)」と「of」は両方とも「~の」という意味だが、ニュアンスが異なる。所有格はより強い所有の意識や強いつながりがあるのに対して、「of」は単に説明するイメージ。

・myなどの所有格はa,this,these,that,those,no,some,anyなどと一緒に並べて名詞を修飾することはできない。
 〇 this old camera of mine
× this my old camera

・each other「おたがい」は代名詞であって、副詞句ではない。また、同意表現のone anotherも代名詞である。

・almostは副詞のため、名詞を修飾することはできない。

・someは基本的に複数形になる。

5.形容詞

名詞の前後に置かれれば形容詞になる

・前から修飾するときは「限定」、後ろから修飾するときは「説明」になる。

・「名詞+名詞」の並びでも修飾の働きになる。

『名詞+名詞で作られる言葉』
・child actor:子役
・hotel room:ホテルの部屋
・wrist watch:腕時計
・summer holiday:夏休み
・car key:車のカギ
・dog food:犬の餌
・bird cage:鳥かご

その他注意事項

・所有格(my,our,his,her)は忘れがちなので、つけることを意識する。

・ing形を使うか、過去分詞形を使うかのポイントは、「対象がその動詞の原因であればing形」「対象が感情を呼び起こされた人」であれば過去分詞形を使う。
 (a)He has been very disappointing as Prime Minister.(彼は首相としてはかなりがっかりだ。)
 (b)I was disappointed.(私はがっかりしました。)

・場所の副詞(here,there,home,abroadなど)は文末が定位置。また、前置詞をつける必要はないため注意。
 (例)Let’s go home.(うちに帰ろう) ※go to homeでははない。

・分詞はSVOC形のCに使うことが出来る。その際に用いる動詞はsee,hear,watch,feel,look at,listen to,leaveなど。
 (例) The driver kept the engine running while we waited.
 (例) I cannot keep my eyes closed to his terrible situation.
 (例) I heard him singing a song in the bathroom.

・分詞句が副詞句として働き述語動詞などを修飾するものを分詞構文と呼ぶ。

『慣用的分詞構文』
・generally speaking:一般的に言えば
・speaking of A:Aと言えば
・judging from A:Aから判断すると
・considering A:Aを考慮に入れると
・weather permigging:天気が良ければ

・「with + 名詞 + 分詞」で付帯状況を表現できる。
(例) He lay on the sofa with his arms folded and soon feel asleep.
(例) I can’t sing a song with you standing.

6.副詞

「名詞の前後」以外に置かれた修飾語は副詞になる

・副詞が置かれる場所は多種多様。副詞の種類によって置かれる場所が変わる。

修飾対象の「前」に置かれる副詞

・限定したい要素の前に自由に副詞は置ける。
(e.g.) She married him only for his money.(彼女は彼のお金目当てで結婚しただけだよ。)
(e.g.) My students answer quesions only when I point to each one individually.(僕の学生は一人一人指した時だけしか質問に答えません。)
(e.g.) You can see this snake only in a certain area of Okinawa.(この蛇は沖縄のある地域だけでしか見られません。)

・程度を表す副詞は前に置く。

『程度の副詞』 ※上に行くほど程度が強い
・absolutely(完全に)
・so(とっても)
・really(本当に)
・very(とても)
・pretty(かなり)
・rather(かなり)※否定的な文脈で使われることが多い
・fairy(かなり)
・a little(少し)
・a bit(ちょこっと)
・hardly(ほとんど~ない)
・barely(ほとんど~ない)

・頻度を表す副詞は「動詞の前」に置く。
(e.g.) I never talk back to my wife.(私は決して妻に口答えしません。)

『頻度の副詞』 ※上に行くほど頻度が強い
・always(いつも)
・nearly always(ほとんどいつも)
・usually(普段)
・often(しばしば)
・frequently(頻繁に)
・sometimes(時々)
・occasionally(時折)
・seldom(ほとんど~ない) ※少し古い表現
・rarely(ほとんど~ない)
・hardly ever(ほとんど~ない)
・never(決して~ない)

・確信の度合いを表す副詞は「動詞の前」に置く。

『確信の度合いの副詞
』
・100%(100%)
・definitely(絶対)
・certainly(確かに)
・surely(きっと)
・probably(たぶん)
・maybe(たぶん、50%くらい)
・perhaps(たぶん)
・possibly(もしかすると)

・強調したい副詞は前に持ってくると良い。
(e.g) I met her at the station. ⇒ At the station, I met her.

・文章全体を修飾したいときは、文頭に置く。
(e.g.) Regretfully, We’ve run out of time.(残念ながら、時間になってしまいました。)

『発言態度を表す表現
』
・frankly speaking(率直に言って)
・strictly(厳密にいうと)
・seriously(マジな話)
・just between you and me(秘密にしてもらいたいんだけど)
・personally(個人的にはね)
・from one's point of view (~の視点では)
・according to(~によると)
・to the best of my knowledge(私の知る限りでは)
・in a sense/way(ある意味では)
・to tell the truth(本当のことを言えば)
・to be honest(正直に言うと)
・to be sure(確かに)
・to make the matter worse(さらに悪いことには)
・to be frank with you(率直に言って)
・to put it bluntly(単刀直入に言えば)
・to my surprise(驚いたことに)
・to my disappointment(ガッカリしたことに)
・As far as I know(私が知る限り)

修飾対象の「後ろ」に置かれる副詞

・「時」「場所」を表す副詞は文末に置かれる。

・動詞を修飾する副詞は「動詞の後ろ」に置く。
(e.g.) We ran really fast.(私たちは本当に速く走った。)

・数語で構成されている長い副詞は後ろに置かれる。
(e.g.) we eat out from time to time.(私たちは時々外食します。)

意味や使い方を勘違いしやすい副詞

・「from now on」はこれからずっとという継続のニュアンスになるため、単純に今から~しますということを表したいときは「now」のみでよい。

・「me too」は相手が自分のことについて言っている場合に使える。一方、双方向のやり取りがある場合は「you too」を使う。
(例) 「I like the movie.(その映画好きです)」「me too(私もです)」
(例) 「I love you(愛してます)」「you too(私もです)」
→これは「I love you too.」の「I love」が省略された形になっているため。

「すでに」「まだ」を表す副詞

・「already」は先ほど起きた出来事を表すときに使う。基本的には肯定文で使い、「すでに」「もう」という意味を表す。
(例) I already did my homework.(私は宿題をもう終わっています。)

・「still」は「まだ続いている状態」を表しており、肯定文に使われる。否定文の場合は「yet」を使う。
(例) I am still doing my homework.(私は今も宿題をやっています。)

・「yet」はあることが行われるはずなのに、今も実現していないときに使われる。否定文で「まだ~していない」を表す、疑問文で「もう」「すでに」を表す。文末に配置される。
(例) Have you finished your homework yet?(宿題はもう終わりましたか?)

・「just」はついさっき起きた出来事に対して何かを伝えたいときに使う。現在完了形、過去完了形や過去形と一緒に使われることが多い。

7.比較

比較の焦点は形容詞や副詞などの修飾要素

・as-asの比較の焦点は形容詞や副詞1語だけでなく、フレーズも対象になる。
(例) She is not as good at skiing as me.(彼女は僕ほどスキーが得意じゃない。)

as~asの最初のasは「同じくらい~」の意味、まずはそこまで言い切る

・He is as tall as her.(彼は同じくらいの身長です・・・彼女と)

・not as 原級 as …(…ほど~ではない)
(例) He is not as old as he looks.

・…times as 原級 as A(Aの…倍~)
(例)This bag is three times as expensive as mine.
このバッグは私のものより3倍値段が高い。

・not so much A as B(AというよりはB)
= B rather than A
(例) He cannot so much as write his own name.
彼は自分の名前を書くことさえできない。

as…as ~ can / as … as possible(出来るだけ…)

(e.g.) I’ll get there as fast as I can.(出来るだけ早く行くよ)

as…as can be(最高)

(e.g.) Making a birthday cake is as easy as can be.(誕生日ケーキを作るのは最高に簡単です)

・as 原級 as ever lived(古来まれな…)

比較級の注意事項

・比較級の言葉にmoreをつけない。
 × This is more bigger than mine.
 ○ This is bigger than mine.

・the 比較級~、the 比較級~(~であればあるほど~)
(例) The more I see,The less I know.(会えば会うほど、分からなくなる)

・less 原級 than…(…ほど~ではない)

・know better than to do(~するほど愚かでない)

・A is 比較級 than any other 単数名詞(Aは他のいかなる~よりも…)
※比較表現で最上級の意味を表す定型表現
Mary sings better than any other girl in her class.
メアリーはクラスの他のどの少女よりも上手に歌います。

・thanの後に続く比較対象は名詞だけではなく、様々な表現を自由に使うことが出来る。

(e.g.) It’s cheaper to eat at home than at a restaurant.(レストランで食べるより家で食べる方が安い)

(e.g.) He looks older than he acually is.(彼は実際より歳を取って見える)

・比較級と最上級の強調表現は決まっている。

■比較級の強調表現
・much
・far
・still
・even
・by far
・a lot
・lots
・a great deal

■最上級の強調表現
・by far
・much
・far
・very

・ラテン語に由来する形容詞は比較対象を示すのにthanではなく、toを用いる。

■ラテン比較級
・be superior to A:Aより優れている
・be inferior to A:Aより劣っている
・be senior to A:Aより年上だ
・be junior to A:Aより年下だ
・be preferable to A:Aより好ましい
・be prefer A to B:BよりAが好きだ

8.否定

notは打ち消したい語句の前に置く

・This apartment is not for rent.(このアパートは賃貸用ではありません。)

・He’ll win not because he’s the better player but because he’s stronger mentally.(彼が勝つよ。彼の方がうまいからではなくて、メンタルが強いから。)

not + 強い単語の表現は頻出

・I don’t have any money.(私は全くお金がない。)

・I don’t really like you.(私はあなたをそれほど好きではない。)

・My girlfriend is not always on time.(彼女はいつも時間通りに来るとは限らない。)

・That’s not necessarily true.(それは必ずしも本当ではない。)

・Not all the students handed in their paper.(学生全員が論文を提出したわけではない。)

その他注意事項

・ネガティブな言葉を直接的に使うのは大人の言い回しではない。「not + ポジティブな言葉」を使うべき。
 「× ugly ○ not beautiful」「× wrong ○ not right」

・思う系の動詞(think,imagine,supposeなど)を否定するのが自然な英語。
 「○ I don’t think it’s right. ×I think it’s not right.」

・否定疑問文に対する、応答は普通疑問文と全く同じ。意識する必要はない。
 (a) Do you like your school uniform? Yes,I do.(好きだよ) No,I don’t(好きじゃないよ)
 (b) Don’t you like your school uniform? Yes,I do.(好きだよ) No,I don’t(好きじゃないよ)

■部分否定
・not all
・not always
・not every

■完全否定
・not any
・not at all
・never

9.助動詞

・助動詞には現在形と過去形しかないため、原形やing形を求められるフレーズでは近似のフレーズを使う。
 (例) I will be able to [× can] give you more information.

・willは「確実に~する」という確信的なときに使えるイメージ。

・mustは圧倒的なプレッシャーを表す。mustに過去形がないのは現在に対するプレッシャーを表すから。mustは強い印象を与えるため、ネイティブは代わりにshouldを使うことがしばしばある。

・may notは公的に認められていないようなイメージ。一方、must notは絶対ダメといった個人的で高圧的なイメージを与える。

・mayの本質は50%という意味

・used to は過去にしていて今はしていないことを表す。つまり、過去と現在の対比をしたいときに使う。wouldは単に過去にしていたことを表す。

・should は主観的、ought toは客観的である。

・「Shall I~?」「Shall we~?」(~しましょうか?)は「Can I~?」に比べて、温かさを感じるフレーズ。

10.前置詞

・情報を追加していくときは、「人→場所→時」の順番で加えていくのが一般的。

・「for」の基本的なイメージは対象に向かうイメージ。

・「for」も「to」も向かうイメージだが、forが方向感のみを表しているのに対して、toは到達点も含んでいるイメージ。

・「after」は出来事の後という使い方は出来るが、「10分後」という使い方は出来ない。その場合は「in」を使う。(例:in 10 minutesなど)

・「in front of」は場所的な前、「before」は順序的な前を表す。

・「about」は周辺のイメージ

・「as」はイコールのイメージ

・「on」はくっついているイメージ

・「over」は覆いかぶさっているイメージ

・「in」は包み入っているイメージ

・「through」はトンネルを通過するイメージ

・byは期限、untilはその時点まで同じ状態でいるというイメージ。

11.WH修飾

・所有格の関係代名詞whoseは対象の人物の所有物や所有人などを説明したいときに使う。
(例) I have a firend whose father is a lawyer.(お父さんが弁護士をやっている友達がいるよ。)

・所有格の関係代名詞whoseは前の名詞が物でも人でも使える。

・目的格のwhomは現在ではほぼ使われない。whoで良い。

・目的格の関係代名詞は会話では省略されることが多い。
(例)The car I want to get is eco-friendly.(私が買いたい車は環境に配慮した製品です)

・関係代名詞の代わりにthatを使うこともできる。また、修飾の対象が人とモノ両方含まれている場合はthatしか使えない。迷った場合はthatを使っておけば間違いない。
(例)The woman that lives next door is an English teacher.

・場所を修飾するときはwhereを使う。
(例) This is the park where I go jogging every morning.(これが僕が毎朝ジョギングに行く公園だよ。)

・時間を修飾するときはwhenを使う。
(例) The exact time when the murder was committed is still unknown.(その殺人が行われた正確な時間はまだ不明だ。)

・理由を修飾するときはwhyを使う。ただし、whyは省略も可能。
(例) The reason why I’m calling you is to ask you a favor.(僕が君に電話しているのは、ちょっと頼み事があるからなんだよ。)

・関係代名詞のwhatは「モノ」や「コト」を含んでいる。(= the thing which)
(例) I don’t believe what she said.(彼女が言ったことを私は信じません。)

12.動詞-ING形

be + 動詞-ingは今まさにやっていることだけではなく、一時的な行動を表すときに使える

・I live in Tokyo.(私は東京に住んでいます。)※今後も東京に住むつもり。

・I am living in Tokyo.(私は東京に住んでいます。)※一時的に住んでいて今後変わる可能性がある。

・ING形のイメージは躍動感のある行為。

・ING形は文章を自由に付け足すことができる。
(例) A huge hurricane hit the city,causing untold destructio.(巨大なハリケーンが街を襲い、そして莫大な破壊をもたらした。)
(例) She left a note on the door,finding nobody home.(誰も家にいなかったので彼女はドアのところに置き手紙をした。)

13.TO不定詞

・to不定詞は一般的な事柄これから起こること(未来志向)を表すときに使う。一方、動名詞はing形のため、繰り返し行われていること(過去志向)躍動感を表すときに使う。

・to不定詞は足りない情報を補うイメージ。用法は意識せず足りない情報を補う感覚で使えばOK。

・enoughとto不定詞は相性が良い。enoughと述べた上で、何をするのに十分かをto不定詞で補う。
(例) I have enough money to buy a car.(車を買うのに十分なお金を持っている)

・wh語とto不定詞の組み合わせも覚えておくべき。
(例) I have no idea what to say.(なんて言うべきか分からないよ)
(例) Tell me when to start.(いつスタートすればいいのか教えてね)
(例) I know where to find them.(どこに行けば彼らが見つかるか知っているよ)

・「come to」と「get to」は両方とも「~になる」という意味でほぼ同じだが、ニュアンスの違いとして、「come to」は「(自然に)~になる」、「get to」は「(意図的に)~になる」という違いがある。

・感覚動詞(see,hear,feel,watch,look at,listen toなど)、使役動詞(make,have,let)の目的格補語となる不定詞は原形不定詞になる。
(例) I have watched him do(× to do) that.(彼がそれをするのを見たことがある)

・「be + to不定詞」の用法
 ① 予定・運命(~する予定だ)
 ② 可能(~できる)
 ③ 意図・目的(~するつもりなら)

・It is…to doの形式主語構文で人の性質・性格を表す語が補語に来る場合はIt is…of A to doの形になる。

■It is…of A to doのパターンで用いる形容詞
careless,clever,wise,kind,foolish,polite,rude,considerate,cruel,stupid

・不定詞の副詞用法としてイディオム化したもの。

■独立不定詞
・to tell (you) the truth「本当のことを言うと」
・to be frank with you「率直に言えば」
・to be sure「確かに」
・to begin with「まず第一に」
・needless to say「言うまでもなく」
・strange to say「奇妙な話だが」
・to make matters worse「さらに悪いことには」
・so to speak「いわば」
・to do A justice「Aを公平に評すると」
・to say the least「控えめに言っても」
・not to say A「Aとは言わないまでも」
・to say nothing of A「Aは言うまでもなく」

14.過去分詞形

・過去分詞形は常に修飾語として働く。ing形やto不定詞のように主や目的語として使うことはできない。

・英語では基本的には能動文が好まれるが、主体者が分からないような場合や話に一般性をもたらしたい場合は受動文を使う。行動者・発言者を言わないことで、そのような印象を与えることができる。

・「思う」「言う」などの思考・伝達系動詞とto不定詞のコンビネーションはよく使われる。
(例) One of last year’s Nobel Prize winners is thought to be in jail.(去年のノーベル賞受賞者の一人は刑務所にいると思われている。)
(例) Her new book is expected to become an immediate bestseller.(彼女の新刊はすぐにベストセラーになると期待されている。)
(例) Jericho is said to be the oldest city in the world.(ジェリコは世界で最も古い都市だといわれている。)

・過去分詞を名詞の後ろに置くことで「~された」という説明を加えられる。
(例) The man pictured in the newspaper article is my grandfather.(新聞記事で写真が載った男の人、私のおじいちゃんなんだ。)

15.節/仮定法

・wh語+everで「~でも」になる。Whatever(なんでも)、Whichever(どれでも)、whereever(どこでも)、whenever(いつでも)

・仮定法過去(もしSが・・・するなら、Sは~するだろう)は現在のことを表している。なぜ過去形にするかというと心理的な距離があるため。
(例) I wish I were rich.(お金持ちならなぁ)

・仮定法過去完了(もしSが~したなら、Sは~しただろう)は過去の事実に対する仮定を表す。

・if節のあとの節には、will,can,mayの過去形のwould,could,mightなどを使う。

・過去の妄想を表すには過去完了を使う。

・if only~で、「~でさえあったらなぁ」という意味になる。
(例) If only Bob was here.(ボブがここにいたらなぁ)

・as if~で、「あたかも~のように」という意味になる。
(例) My boyfriend acts as if he was my boss.(私の彼、上司みたいに振る舞うのよ。)

・副詞節withで仮定法を作れる。
(例) With a little more patience,he could have succeeded.(もし彼がもう少し我慢強かったならば、彼は成功することが出来ただろう。)

・副詞節を作る接続詞によって、表現の幅が広がる。

■副詞節を導く接続詞

〇時を表す
・when:「~する時に」
・whenever:「~する時はいつでも」
・while:「~する間」「~と同時に」
・as:「~している時に」「~しながら」
・as soon as:「~するとすぐに」
・since:「~以来」
・after:「~した後に」
・before:「~する前に」
・until(till):「~するまで」
・once:「いったん~すると」
・by the time:「~するときまでには」
・each time:「~するたびに」
・every time:「~するたびに」
・the first time:「最初~したときは」

〇場所を表す
・where:「~するところに」
・wherever:「~する所はどこでも」

〇原因や理由を表す
・because:「なぜなら~」「~なので」
・since:「~だから」
・as:「~なので」
・now (that):「今や~だから」
・seeing (that):「~であるからには」
・considering (that):「~を考慮して」

〇目的を表す
・so (that):「~するために」
・in order that:「~する目的で」
・for fear (that):「~することのないように」
・in case:「~する場合に備えて」
・lest「~しないように」

〇譲歩を表す
・however:「どんなに~でも」
・though:「~だけれども」
・although:「~だけれども」
・even if:「たとえ~だとしても」
・even though「~にも関わらず」
・wheter A or B「Aであろうと、Bであろうと」
・while:「~だけれども」

〇条件を表す
・if:「もしも~ならば」
・with:「もしも~ならば」
・unless:「~でない限り」
・in case:「もし~なら」
・as long as :「~さえすれば」
・suppose (that):「仮に~ならば」
・provided (that):「もし~とすれば」
・on condition (that):「~という条件で」

〇様態を表す
・as if:「まるで~のように」

〇制限や範囲を表す
・as long as:「~だけずっと」
・as far as :「~する限り」

16.疑問文

・~だよね?と相手に確認したいときは、付加疑問文を使う。付加疑問文がすぐに出てこない場合は、「is that right?」で代用もできる。

・イギリス英語では文末に「innit?」を付ければ、「~だよね?」という意味になる。

・文を倒置させなくても、語尾を上げれば疑問文になる。ネイティブはそのような使い方もする。

・「Which…A or B ?」はAでイントネーションを上げて、Bでイントネーションを下げる。

・疑問文whenで始まる疑問文では、原則として現在完了は用いない。

17.時表現

「xx日後」の表現は基準時点によって変わる

xx days later(after)

過去形を使うときの表現。

(e.g.) I watched the movie 2 days after.(2日後にその映画を見ました)

in xx days

現在形を使うときの表現。

(e.g.) I’ll take the exam in 2 days.(私はその試験を2日に受けます)

その他注意事項

・現在完了形は、過去から現在に矢印が伸びてきているイメージ。あくまでも焦点が当たっているのは現在なので、過去の副詞(ago,yesterdayなど)とは併用できない。

・時や条件をあらわす副詞節(until / before / after / as soon as)では、未来のことであっても現在形を用いる。
(例) When you arrive at the hotel,please give me a call.(ホテルに着いたら、私に電話をいただけますか。)
※過去のことは普通に過去形を使う。

・過去形は相手との心理的な距離を表すこともできる。過去形を使うことでより丁寧な印象を与えることもできる。
(例) I hoped you could lend me some money.(お金をいくらか貸していただけるといいのですか。)

・助動詞を過去形にするとより控えめな印象になる。Can you~?よりもCould you~?のほうが丁寧で距離感がある印象を与える。

・躍動感を与えないような動詞は進行形に出来ない。know,see,hear,think,loveなど。

・alwaysやconstantlyなどと進行形を一緒に使うと、「いっつも~してばかりいる」という意味になる。うんざり感を表現できる。

・everは現在完了形の疑問文で使われる。平叙文では使えないため注意。

・現在完了形でよく使われる表現。期間はfor、起点はsinceを使う。

・現在完了進行形は「ずーっと~している」という印象を与える。
(例) I’ve been cleaning the kitchen since this morning.(今朝からずっと台所掃除し続けている。)

・be to は「進むべき道を指し示す」
(例) You’re to finish your homework before watching TV.(テレビを見る前に宿題を終わらせるように)

・Yesterday,ago,last year,just nowなどは過去時制で用い、現在完了形では使えない。

【参考】時表現(temporal expressions)の英語

【現在形】Present tense【過去形】Past tense【未来形】Future tense
現在時制:Present simple過去時制:Past simple未来時制:Future simple
現在進行形:Present continuous過去進行形:Past continuous未来進行形:Future continuous
現在完了形:Present perfect過去完了形:Past perfect未来完了形:Future perfect
現在完了進行形:Present perfect continuous過去完了進行形:Past perfect continuous未来完了進行形:Future perfect continuous

参考書籍

1億人の英文法

英会話のための英文法という観点で書かれた一冊。語り口調で読みやすく、解説も丁寧で分かりやすい。様々なレベルに対応しており、初心者から上級者までおすすめ。