「スライド資料作成」10冊読んで得られたコツを1記事にまとめてみた。

こんにちは。わさおです。

この記事は、資料作成に関する書籍10冊で述べられている要点をランキングにしたものです。

「多くの本が挙げている要素」=「本当に重要なこと」と考え、以下ような方法でランキング化しました。

(1)資料作成に関する書籍10冊を読み、要点をリストに洗い出し
(2)共通するノウハウがどの本にいくつあるかを集計
(3)多くの本が取り上げている要素を上位とし、ランキング化

なお、数多く要素を出し過ぎても仕方ないだろうと考えて、上位10個に絞り込んでいます。また、同率の場合は私の判断でランク付けをしています。

この記事を読んで、少しでも資料作成のお役に立てていただければ幸いです。

【ベスト10】多くの本が取り上げていた資料作成のコツ

1位:スライドのメッセージ(主張)が明確である

栄えある第一位は「スライドのメッセージ(主張)が明確である」でした。10冊中10冊がメッセージの重要性を説いており、これは私自身も納得の一位でした。

コンサルタントとしても有名な山口周さんは良いメッセージの条件として、以下のように述べております。

まず「良いメッセージ」の条件について説明します。「良いメッセージ」とは下記3つの条件を満たしているメッセージです。

条件① 1スライド1メッセージとなっている

条件② 明快な主張がある(=ポジションを取っている)

条件③ 短い(=ポイントが明確である)

『外資系コンサルのスライド作成術』(著:山口周)

また、メッセージがスライドの中で最も重要な要素であるということはどの本でも述べられており、メッセージを無くして、スライド資料は語れないということを改めて意識することが出来る結果となりました。

2位:伝えたいことを強調する

スライドの中で伝えたいことを強調することについては、10冊中8冊で挙げられていました。

強調の仕方はいくつかあり、下記のような方法が特に多かったです。

強調の仕方について
  1. 強調箇所のみ色を変更する
  2. 強調しない箇所の色を薄くする
  3. 強調箇所を網掛け(背景色を変更)する
  4. 矢印や補助線を入れる(特にグラフなど)
  5. 強調したいメッセージをテキストで入れる

3位:まず目次を書いて全体像を設計する

目次の重要性は10冊中7冊で述べられており、第3位という結果になりました。もちろん目次が重要なことは認識していましたが、ここまで上位に来るとは思っておらず、私としては今回最も意外な結果でした。

最初に目次を書いてみて、全体像を設計する。そしてそれを早めに上位者にレビューしてもらうことで抜け漏れや手戻りを防ぐことが出来るということが書かれており、なるほどなと思いました。

4位:主張に対する根拠が述べられている

良いスライドは、「1スライド1メッセージである」ということを1位で紹介いたしました。

では、メッセージ部分以外のスライドの中身は何を書くのか?

その答えは「主張に対する根拠を記載しなければならない」です。

意外とこの原則が守られていないケースが多く、メッセージとスライドの中身が合っていない資料をよく見かけます。

つまり、この原則を意識するだけで、資料作成のレベルをぐっと上げることが出来るということです。

5位:デザインはシンプルかつ統一感を出す

第5位はデザインに関するコツでした。

良い資料は、ひと目見たときに何が言いたいのかがすぐに理解できます。

そのためには、ごちゃごちゃとした装飾をやめ、シンプルなデザインにするのが一番です。

あくまでもメッセージとその根拠がスライドの主役であり、デザイン的な要素は補助的なものだからです。

デザインをシンプルかつ統一感を持たすために私たちがやらなければならないのは下記のようなことです。

  • 資料全体に使える色を3色以内に絞る
  • 図形に影や光沢などの装飾を付けない
  • フォントを統一する
  • 文字の大きさを統一する
  • 図形の大きさや高さを揃える
  • オブジェクトは均一に並べる

6位:資料全体で使う色は3色に絞る

第6位は色に関してのものでした。

第5位の「デザインをシンプルかつ統一感を出す」のなかに内包されており、若干かぶってはいるのですが、色を3色に絞るという要素を挙げている本は10冊中6冊あり、重要性は高いと言えるでしょう。

なお、3色の基本形は以下の通りです。

 ①ベースカラー:主に文字に使う色。背景は白、文字が黒が基本。全体の70%を占める。
 ②メインカラー:見出しやボックスなどに使う色。コーポレートカラーがおすすめ。明度が低いほうが扱いやすい。全体の25%。
 ③アクセントカラー:強調したい箇所やメインカラーと差別したい箇所に使う。メインカラーの反対色だときれいにまとまる。全体の5%。

なお、色を選ぶときは色相環を参考にするとよいです。例えば赤をメインカラーにするのであれば、反対色の水色がアクセントカラーに合っているということになります。

色相環

7位:最適な図やグラフを使う

さて、7位は図やグラフの重要性についてです。10冊中6冊が挙げていました。

多くの本で述べられていたこととして、文字数は多すぎないほうが良く、ある程度文字を図解化するのが望ましいということでした。

論理構造を押さえて、最適な図に落とし込むためにはある程度場数が必要ですので、上手いスライドを見ながら自分でも作ってみることがおすすめです。

下記の記事では、参考になるスライドを集めておりますので、確認してみてください。

【コンサルファーム編】パワーポイントデザイン例まとめ

8位:読み手を具体的に想像して資料を作る

8位は資料の読み手を具体的に想像してから資料を作るというものでした。10冊中5冊がこの重要性を挙げており、無視できない要素と言えるでしょう。

その中で最も重要なポイントは、「読み手の関心事にフォーカスした情報を提供する」ということです。これが出来ていない人はコンサル業界のなかでも比較的多いと感じております。

スライド資料をわざわざ作るということは、読み手に共有したいこと、あるいはアクションしてほしいことがあるわけで、それが何なのかは資料の中で明確にするべきです。

では、具体的にどのように考えていけば良いのか。参考になった一節を紹介します。

「相手のことを考えて」というのは分かり易いものの、具体的には一体何を考えればよいのでしょうか。

どのようなケースにおいても当てはまるものとして、次の4つを挙げたいと思います。

1.ポジション

2.利益(メリット)

3.懸念、リスク

4.知識

『「即決される」資料作成術』(著:柏木 吉基)

9位:いきなりパワポ作成にとりかからない

9位は資料自体というよりは、資料作成にあたっての心構え的要素でした。

いきなりパワポ資料に取りかかってしまうことは、地図を持たないまま見知らぬ土地を歩くようなもので、最終的なゴールにたどり着くのに時間がかかってしまいます。

まずは、資料の全体像(地図)を作るために、パワポ作成にいきなり取り掛かるのではなく、紙でラフ版を書いてみることをおすすめします。

また、グラフを作るときや図解をするときもパワポで作業するよりも紙で書いたほうが早くイメージを合わせることが出来ます。手戻りが少なくなりますので、是非まずは紙で考えることを習慣づけしてもらえればと思います。

10位:余計な情報を削除する

さて、10位は情報を出来るだけ削除せよというもので、10冊中5冊がこの重要性について挙げていました。

何度もお伝えしている通り、スライド資料で最も重要なことは、メッセージ(主張)であり、スライドの中身はそれをサポートするための情報でしかありません。

つまり、基本的にはメッセージに関係ない情報は余分なため削除すべきということになりま.す。また、読み手が読みにくくないようにするためにもある程度情報量を減らさなければいけません。

【参考書籍】読んでみて特によかった3冊

最後に特によかった参考書籍を紹介します。

見せれば即決!資料作成術


資料作成の基本ルールを手っ取り早く知るためにおすすめの本

こちらは資料作成の基本ルールを手軽に学ぶことが出来る点がおすすめである。

この後におすすめする2位と1位の本は中級者以上におすすめの本であるが、この本は資料作成初心者でも手軽に読める。最初の1冊におすすめだ


著者天野 暢子
出版社ダイヤモンド社
定価1,760円(税込)

PowerPoint資料作成 プロフェッショナルの大原則


資料作成におけるルールを体系的に整理した本

こちらは比較的最近発売された本であるが、非常に評価が高く、ベストセラーとなっている。500ページ以上のボリュームがあり、読み進めるというよりは辞書のように使うのがおすすめである。


著者松上 純一郎
出版社技術評論社
定価2,618円(税込)

外資系コンサルのスライド作成術


スライド資料の基本を学ぶためのバイブル

外資系コンサルティングファームで働いた人であれば、多くの人が読んだことがあるだろうベストセラー書籍。スライド資料の基本を学ぶには、最も分かりやすくまとまっている一冊


著者山口 周
出版社東洋経済新報社
定価1,760円(税込)