「大手銀行の実態ってどうなの?」
「大手銀行の年収を知りたい」
「今後、銀行業界はどうなるの?」
1.口コミ調査したメガバンク
こんにちは。わさお(@wasataka)です。
銀行に勤めている(もしくは勤めていた)友人や知り合いと話をすると、私が勤めていた企業とは大きく文化が異なると感じることが多いです。
そこで、銀行の実態を口コミ調査するため、今回は日本の5大銀行(3大メガバンク・りそな・ゆうちょ)を徹底比較します!
1.三菱UFJ銀行
年収
一般社員(1年目~6年目):400万円~700万円
支社長代理/調査役(約7年目):950万円
営業店次長または上席調査役(約15年目):1,300万円
組織文化
・上司の意向が最優先の年功序列型組織。また、出世をするには、支店長の評価が必要のため、支店長に気に入られるかどうかが重要。
・前例主義のため、上司が主体的に道を示してくれることは少ない。前例、過去の実績、社内ルールなどで物事を決定する保守的な組織。
・全体的にITリテラシーが低い。ペーパレス化も進んでおらず、業務が非効率。
・7年目のタイミングで昇格できるかどうかで大きく年収は変わってくる。
・若手は下働きという風潮があり、プレイヤーとして活躍できるのは10年目以降くらいから。
・職場はプロパーが偉いという風潮があり、転職組は下働きが必要になる。
・定年退職が52歳と早いタイミングで訪れる。
・支店の統合が進んでおり、リテールと法人などが一体化してきている。
・営業部門は飲み会が多く、体育会系の雰囲気。
・コンプライアンス意識が徹底しており、休暇などは取りやすい雰囲気。
・基本的に旧三菱銀行系の組織体制が継承されている。全社的な企画部門の下で、各部門の企画グループが牽引している。
・減点主義であり、人事部にバツを付けられると復活は難しい。
・専門性を付けるのにはあまり向いていない。代わりはいくらでもいるというスタンスで、そつなくこなすことを求められる。
2.みずほ銀行
年収
一般社員(1~5年目):400~500万円
課長代理(8年目):850~1,000万円
課長/調査役(10年目):1,100~1,300万円
副支店長(14年目):1,200~1,400万円
組織文化
・上意下達のトップダウン組織。本部が定めたルールで現場が動く。
・役職者の中では旧行意識が残っており、上司の出身行(第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行)が重視される。出身行によって、対応が変わる。
・内向きで、お客様よりも社内の上司の顔色を見て仕事をしている人が多い。
・基本的には上司(支店長)によって、別会社と感じるほど文化が変わる。
・全体的にはおっとりしている雰囲気だが、支店によっては体育会系である。
・意識決定に関係者が多く、スピード感が無い。
・減点主義であり、ミスを許さない雰囲気がある。
・実績主義であり、営業は日々ノルマに追われる。
3.三井住友銀行
年収
1年目:300万円
2年目:420万円
3年目:520万円
4年目:600万円
部長代理補(6~8年目):900万円
部長代理:1,000万円
次長:1,300~1,500万円
部長:1,800~2,000万円
組織文化
・メガバンクの中ではやや体育会系寄りの雰囲気。
・トップダウンで物事を進める、スピードと実行力がある。
・様々なものを紙で管理する文化。ペーパレスにはほど遠い。
・他のメガバンクよりも経費が低く、低コストなことが構造的に強み。
・コンプライアンス重視であり、規制やルールが多い。そのため、自由な雰囲気は無い。
・法人営業は若手にも仕事を任せる文化である。ただ、実績が残せないと肩身の狭い思いをする。
・学閥が残っており、出世に多少影響する。
・デジタル技術導入による構造改革をスピード感を持って進めている。
4.りそな銀行
年収
一般社員(1~7年目):300~600万円
課長/マネージャー(8~10年目):600~700万円
グループリーダー:950万円
部長:1,300万円
組織文化
・学閥が無く、実力で出世できる。風通しも良く何でも言える雰囲気がある。
・ボトムアップの文化であり、現場が強いことも多い。
・人材の質や数が他メガバンクより劣っており、リテールでしか勝負出来ない状況。
・若いうちから仕事を任せてくれ、裁量が大きく仕事が出来る環境。
・フィデューシャリー・デューティー(受託者責任)を徹底しているが、お客様に半ば強制的に販売している状況で、顧客本位とは言えない。
・他メガバンクよりもまったりしており、働きやすい環境だが、その分給料は2割程度劣ると考えた方が良い。
・支店によって雰囲気は異なるもののトップダウンであることが多い。
5.ゆうちょ銀行
年収
一般社員:350~400万円
主任:500~700万円
係長・マネージャー:700~900万円
課長・GL:900~1,100万円
担当部長:1,000~1,200万円
組織文化
・巨大な組織のため、調整に時間がかかり、スピード感が落ちる。また、郵政グループ間の関係もあまり良くなく、先に進まないということもある。
・若いうちから大きな裁量を持ち、責任のある仕事を任される。上司が助言をくれつつも自分で判断すべきところは自分で判断するように言われる。
・部署により仕事量が大きく異なるため、配属先によって働き方の満足度は変わる。
・直営店200店舗に対し、郵便局は24,000局あるため、代理店である日本郵便の了承が無いと企画が実現しない。
・市場部門は転職者が多く風通しは良い。ただ、部署によって文化は異なる。
・公務員時代から在籍している社員は面倒くさがりな人が多い。指示やマニュアル以外のことをやりたがらない。
・全体的に穏やかな人が多く、働きやすい環境。
・典型的な大企業体質かつピラミッド型の官僚組織である。
・給料は年功序列で、各個人の頑張りはそれほど給料に反映されない。
・年配の人はやる気が無く、仕事の出来ない人が多い。若手のやる気が削がれており、退職率が年々上昇している。
2.銀行業界は今後の変革が重要
いかがでしたでしょうか。
それぞれ、「3大メガバンク」は典型的な大企業体質、「りそな銀行」は風通しの良い組織、「ゆうちょ銀行」は官僚組織という結果になりました。
全体的に古い体質から抜け切れていないというコメントが多くあったため、スピード感のある変化に対応できる組織への変革が求められそうです。
*各銀行のコメントはOpenWork等から抜粋しております。
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