【まとめ】日本の自動車メーカー7社の特徴や年収を口コミで比較してみた

今回は日本の自動車メーカー7社の実態を比較してみました。

1.今回調査した自動車メーカー7社

1-1.トヨタ自動車

トヨタ自動車の特徴

・世界トップシェアの自動車メーカー。そのため、莫大な開発費を様々な車種に振り分けることが出来る。

トヨタ自動車の年収

平均年収:833万円

一般:500~600万円
指導職:700~900万円
主任職(係長級):900~1,100万円
基幹職3級(課長級):1,300~1,500万円
基幹職2級(室長級):1,600~1,800万円
基幹職1級(部長級):1,900~2,100万円

その他の福利厚生

・子供手当:1人2万円

・社宅:月4万円程度で入居可

・カフェテリアプラン:年間9万円で昼食補助、引っ越し補助、カー用品購入補助など

トヨタ自動車の代表的な車種

センチュリー、クラウン、カムリ、マークX、プリウス、カローラ、ランドクルーザー、ハリアー、アルファード、アクア、ヴィッツ、パッソ、ハイエース、プロボックス、ジャパンタクシーなど

トヨタ自動車の組織文化(実は体育会系)

・業務がシステマチックに細分化されており、強靭な仕組みが構築されている。ただし、業務が細分化されていることにより関係者が多く、社内調整、根回しが出来るコミュニケーションスキルが求められる。

・非常にまじめな組織であり、法令順守の意識が全社員に浸透している。特に自動車の製造部門は真面目で愚直な人が多い。

・指揮命令系統がはっきりしており、上位層の指示は絶対である。また、階層ごとの役割や権限の範囲も明確である。上位者への報告も多く、社内を見て仕事をする人も多い。

体育会系の文化であり、新人は飲み会の幹事や芸などをやるのは当然という雰囲気である

・判断は極めて合理的であり、無駄なことは評価されない。徹底的に無駄を省き、失敗したことは徹底的に追求して改善する。

・事務系部門は豊田本社、名古屋オフィス、東京本社でそれぞれ6:3:1くらいの配属の割合のため、東京で働きたい人にはあまりオススメ出来ない。

・人事に関してはキャリアを無視した異動が行われており、モチベーションが下がる一因となっている。

・経営層からは、チャレンジすることやプロになることを求められるが、現場の実態としては、出る杭は打たれる文化である。

・昔ながらの大企業であり、年功序列、縦割り、体育会系、社内政治が必要などの文化が色濃く残っている。

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1-2.本田技研工業

本田技研工業の特徴

・二輪車では世界一のシェアを持つ。また、四輪車でも日産と国内2位の自動車メーカーの座を争う。2輪は東南アジア地域、4輪は北米圏が収益の柱となっている。

・トヨタや日産と比べて車種が少ない一方で、ヒット車となる確率はホンダの方が高く、マーケティングの上手さに定評がある。

本田技研工業の年収

平均年収:776万円

一般:450~550万円
チーフ・指導員:650万円
主任:800~900万円
課長:1,100~1,300万円
部長:1,500~2,000円
統括部長:2,500~3,000万円

本田技研工業の代表的な車種

アコード、フィット、N-BOX、ステップワゴン、オデッセイ、フリード、インサイト、S660、NSX、シビック タイプRなど

本田技研工業の組織文化

・人材が豊富でよく言えば多様性があるが、悪く言えば変わった人が多い。ただし、頭ごなしに否定されることはあまりなく、若い人でも比較的自由に発言が出来る。

・自ら仕事を見つけ、実行することで、会社に貢献できれば評価される。したがって、ルーティンワークをこなすだけではその他大勢に埋もれてしまい、評価はされない。

・トップダウン型組織のトヨタと異なり、各自のリーダーシップを求められるため、船頭が多く、方向性が合わないことが多々ある。

・会社の文化としては、自由闊達と評価されるが、近年は大企業病になっている部分も多く、閉塞感がある。部署によってはチャレンジが出来ておらず、モチベーションが低下している若手もいる。

・基本的には放任主義で、若いうちから現場で経験を積むことになる。そのため、各個人に知識や経験が溜まっていき、組織としてナレッジが積み上がっていかない。

・組合の力が強く、制度としてはホワイト企業だが、業務量が多い人はサービス残業をしているのが実態である。

・人事は所属長の人脈と個人の顔が売れているかどうかが大きい。管理職は根回しと責任回避がうまい人が就いている。

・営業職は最初の10年間はディーラー勤務となり、運が良ければ本社勤務になれる。しかし、ディーラーであれば出向手当がもらえる為、待遇としては悪くない。

・社員であればホンダ車が2割引きで購入出来る。ホンダ車以外に乗っていると非常に嫌な目で見られる。

・本田宗一郎の影響により中小企業の文化が残っており、熱い人が多い。学歴よりも人間力を重視した人事。高卒と大卒の差も少ない。

本田技研工業のおススメ本

自動車修理工から身を起こし、「世界のホンダ」を一代で築いた日本のビジネスヒーロー、本田宗一郎。
彼が自らの前半生を回顧した「私の履歴書」を中心に、人間的魅力に満ちたその生涯をたどる。後半部には、彼が社内報等に寄せた文章をもとにまとめた「本田宗一郎語録」も収録。

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1-3.日産自動車

日産自動車の特徴

・フランスルノー傘下の外資系自動車メーカー。カリスマ経営者カルロスゴーン氏によって、倒産の危機から復活したが、ゴーン氏の不正疑惑により再び窮地に陥る可能性もある。

・電気自動車リーフや次世代型ハイブリッドシステム「e-POWER」などの電動化と自動運転にリソースを集中させている。

・早くから海外展開したこともあり中国と米国などの海外で高い競争力を持っている。

日産自動車の年収

平均年収:776万円

一般:400~600万円
リーダー・係長:600~750万円
課長代理:1,000万円
課長:1,100~1,200万円
部長:1,500~2,000円

日産自動車の代表的な車種

スカイライン、シーマ、フーガ、ティアナ、シルティ、GT-R、フェアレディZ、エクストレイル、エルグランド、セレナ、リーフ、ノート、キューブ、マーチ、デイズ、NVシリーズなど

日産自動車の組織文化

・とにかくミーティングが多い。ルノーとのミーティングも多く、リモート会議やペーパーレスは浸透している。

・悪い意味で個人商店となっており、チームプレーはあまり見られない。役員の多くが外国人のため、組織全体よりも個人のスキルアップや実績が重視される組織文化。

・部署が多く、縦割り組織となっている。また、部署間調整もルートが決まっており、スピード感に欠ける。

・地域、機能、商品という三軸経営が基本となっている。基本的にはどんな提案も様々な部署の承認を経て進めていく。

・人を一から育てていくよりは、外部から経験者を獲得する文化となっている。

・生産技術系は人手不足となっている。また、生産における基本的な判断基準はコストとなっており、不正が生まれる一因となっている。

・ルノーとの人材交流により、社内は外国人が多く、英語でのコミュニケーション機会は多い。TOEICは800点を取るまで管理される。

・巨大組織となっており、働き方としては歯車にならざるを得ない。

1-4.スズキ

スズキの特徴

・軽自動車に強みを持ち、国内販売台数3位。インドの国内シェア50%強と1位を誇っており、利益面でも半分近くをインドで稼ぐ

スズキの年収

平均年収:630万円

一般:300~550万円
係長:700~800万円
課長:950~1,000万円

スズキの代表的な車種

アルト、ジムニー、スイフト、スペーシア、ソリオ、ワゴンRなど

スズキの組織文化

・会長からのトップダウン組織であり、現場からは意見が上がりにくい文化。そのため、保守的に仕事をする人が多く、チャレンジングな環境ではない。

・管理職ですら会長の承認を取らないと進まない状況が多い。他社では考えられないほど細かい事まで会長の承認が必要。

・会長の意思決定が全てのため、管理職は会長のイエスマンしか残っていない。若手社員は見切りをつけて離職が多く発生している。

・トップダウンが組織の隅々まで浸透しているため、経営判断が下されたことに対する実行スピードは非常に早い。

1-5.マツダ

マツダの特徴

・ディーゼル車に強みがあり、独自のエンジン技術で他社と差別化。

・欧州に強い。

マツダの年収

平均年収:680万円

一般:300~550万円
課長補佐:650~700万円
主任:750~800万円
課長:1,000万円

マツダの代表的な車種

・CX-8、デミオ、ロードスター、フレアなど

マツダの組織文化

・古い体質の企業で、年功序列、学歴重視などのヒエラルキーが存在している。

・部門間の壁は低く、良い製品を作るために各部門が協力する文化。

・広島に貢献するという考え方が企業内に浸透している。広島カープやサンフレッチェ広島のファンも当然多い。

・判断軸が論理よりも根性論であることが多い。

・全体的に穏やかな雰囲気であり、フラットに意見を言う事が出来る文化。

1-6.SUBARU(旧:富士重工業)

SUBARUの特徴

・中島飛行機がその全身であり、航空宇宙部門にも力を入れている。

・会社の経営状況は米国の売れ行きによって左右されてしまう状況になっている。為替リスクやトランプ大統領の政治的なリスクなどが懸念される。

SUBARUの年収

平均年収:640万円

一般:300~400万円
主任:450~600万円
主事:700万円
課長:900万円
マネージャー:1,000万円

SUBARUの代表的な車種

レガシィ、インプレッサ、シフォン、ステラなど

SUBARUの組織文化

・良い車を作るというのが会社の基本軸であり、技術力にプライドを持っている。

・高い技術力により、良い車を作ることが出来るが、マーケティングが弱く、販売は不得意な会社である。

・小規模な組織であり、一人一人の裁量は大きい。そのため、幅広く業務知識を身につけられるのが良い点である。また、組織として小回りも利く。

・リスクをあまり取らず、全てを完璧にしてからでないと動かない保守的な文化。

・北米の売上比率が高く、それを良しとしているが、将来目指すべき方向性があまり見えない。

1-7.三菱自動車

三菱自動車の特徴

・2000年より数回あったリコール隠しにより、業績悪化。

・現在は日産と同じくルノーの傘下となった。

三菱自動車の年収

平均年収:718万円

一般:400~550万円
主任:800万円
マネージャー:950万円
課長:1,000万円
部長:1,300万円
上級EX:1,500万円

三菱自動車の代表的な車種

ランサーエボリューション、デリカD、ekワゴン、パジェロ、ミラージュなど

三菱自動車の組織文化

・ルールに対して緩い社風である。ただし、近年の問題顕在化により、法令に関わるものは厳しくなっている。

・ルノーグループになったことにより、社内評価や仕事の仕方は日産と同じようになってきている。(例えば、業績目標は必達を目指すため、厳しく管理される。)

・開発部門に関しては圧倒的な人材不足であり、一人一人の裁量は大きいが、ある意味では放置されている。

・ルノーや日産へのお伺い業務が増えており、現状の人員体制では対応がかなり厳しい状況。しかし、人員は増える気配がなく、減る一方である。

・差別化できる技術が無いのに関わらず、保守的な文化のため、モチベーションは下がる一方。

2.まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は自動車メーカーの実態を比較しました。

同業界だと似た社風になるのが普通なのですが、これだけ各社の社風がバラバラなのは珍しいと感じました。(各社を簡単にまとめると下記のような社風)

・トヨタ:体育会系であり、隙のない組織。

・ホンダ:中小企業の精神が残っており、チャレンジを良しとする。

・日産:外資系企業のため、グローバルな考え方。個人主義、結果主義。

・スズキ:会長の1強体制。トップダウン。

・マツダ:地元重視で穏やかな雰囲気。

・スバル:小回りが利く組織。技術重視。

・三菱自動車:高齢化で保守的。ルノーグループに入るも人材不足が深刻。

本記事が皆さまのお役に立てば幸いです。

Regards,wasataka.