GAFAに就職したい人必見!面接前に覚えておくべき各社の特徴

今やIT業界に限らず、GAFA(読み方:ガーファ)という言葉は当たり前に使われている。

GAFAとは

ITを活用した巨大なサービス基盤を持つITプラットフォーマーの4社(Google・Apple・Facebook・Amazon)のこと。ITに限らず、あらゆる業界に対して大きな影響を及ぼしている。

それだけGAFAのサービスは、日本社会に根付いているからだ。

Appleが作ったiPhoneはもはや我々の生活に欠かせないものになっているし、Googleが提供しているGmail、Google mapやYoutubeも毎日使っている。

ネットで買い物をするときは、Amazonのサイトで買い物をし、FacebookやInstagramといったSNSを毎日利用して楽しんでいる。

このように世界中に大きな影響を与えているGAFAであるが、では、GAFAで働いている人とは一体どのような人なのか。

そして、我々がGAFAに就職するためにはどうすれば良いのか。

今回は、GAFAに就職したい人に向けて、各社の特徴に焦点を当てた。

なぜなら、GAFAは自社のカルチャーを非常に重要視しており、就職するためにはカルチャーを理解することが欠かせないからだ。

是非参考にしていただければ幸いである。

1.GAFA各社の特徴について

1-1:Google

Googleの基本概要は以下の通りである。

Googleの基本概要

本社:アメリカ カリフォルニア州 サンノゼ
日本支社:東京都渋谷区 渋谷ストリーム
設立年月日:1998年9月4日
売上高:1620億ドル(2019年)※Alphabetの総売上高
創業者:ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン

2019年の売上は約17兆円という超巨大企業だが、働く人にとっても最高の会社のようである。その証拠に社員口コミサイトOpenworkで働きがいのある会社2019で見事1位となっている。

では、Googleの何がそこまで人を惹きつけるのだろうか?様々な視点から検証したい。

Googleの文化について

Googleは企業理念として10の事実をオープンにしている。

これらの事実はGoogle内外にとって非常に重要なものであり、ここからGoogleの文化を読み解くことが出来る。

Googleが掲げる10の事実について

  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
  2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
  3. 遅いより速いほうがいい
  4. ウェブ上の民主主義は機能します
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる
  10. 「すばらしい」では足りない


また、Googleが「サイト評価をするときの3つの基準」も合わせて紹介する。

 ●Expertise(専門性)

 ●Authoritativeness(権威性)

 ●Trustworthiness(信頼性)

Googleが求める人物像とは

グーグルが一番大事にしている能力は、「自分が解決可能な、最大インパクトをもたらす課題を自ら設定し、それを解決するまでやり抜く能力」と言われている。

グーグルには課題を自ら見つけて解くことが面白くて仕方がない人たちが集まっており、仕事を主体的にする人に合っているカルチャーである。

Googleが「最高のマネージャー」に求める10の資質

グーグルが2008年に自社にとってどのような資質をもった人が素晴らしいマネージャーなのかを調査した結果を紹介する。

最高のマネージャーに求める10の資質

  1. 良いコーチである
  2. マイクロマネジメントをせず、チームに力を与える
  3. チームに”受け入れる”環境を作る、部下の成功と健康に気を配る
  4. 生産的であり、結果を重視する
  5. コミュニケーションを取ることに長けている-人の話を聞き、情報を共有する
  6. 部下のキャリア形成を支援する、業績について話し合う
  7. チームに関する明確なビジョンと戦略がある
  8. チームに助言できるだけの技術的スキルを持つ
  9. 全社と協力する
  10. 意思決定力がある


Googleの年収は?

Googleの年収はだいたい800~3,000万円以上が相場となっており、全体の平均年収は約1,200万円程度である。また、新卒の年収は約650万円程度とのことである。この年収水準には、多くの人が満足しているようだ。

Google社員の声

・部署や上司によってマネジメントスタイルが変わる。MBA保有者、戦略コンサル出身、他外資系企業出身の中途社員が多く、社員の責任が明確になっていることが多い。マイクロマネジメントは少ない。(マーケティング)

・相手の個性を尊重し、チームワークを大切にする企業文化。そのためのオフライントレーニングが定期的に開催される。(広告)

・「すばらしいでは足りない」という社訓の通り、仕事では常にハイレベルなパフォーマンスを発揮することが求められる。(セールス)

・組織文化である”グーグリーかどうか”が判断基準の一つとなっている。競争は厳しいが、自負をもって働ける環境である。(企画営業)

・お互いを下の名前で呼ぶなど、フランクで自由な社風。福利厚生や施設が充実しており、コミュニケーションを活性化させる仕組みも整っている。(マーケティング)

・入社して感じた印象は3点。①グローバル、②データドリブンな意思決定、③チームワーク重視のカルチャー。

・開発のプロが一番偉い社風。バックヤード部門は場合によってはそれほど待遇が良くないこともある。(クライアントサポート)

Googleの関連書籍

テクノロジーの進歩は消費者と企業のパワーバランスを激変させた。いま企業が成功するためには、考え方を全部変える必要がある。グーグル会長が、戦略、企業文化、人材、意思決定、イノベーション、破壊的な変化への対応といったマネジネントの重要トピックを網羅。新時代のビジネス成功法を伝授する。

1-2:Apple

Appleの基本概要は以下の通りです。

Appleの基本概要

本社:アメリカ カリフォルニア州 クパチーノ
日本支社:東京都港区 六本木ヒルズ 森タワー
設立年月日:1976年4月1日
売上高:2602億ドル(2019年)
創業者:スティーブ・ジョブズ

Appleは売上構成の多くをハードウェアで占めてます。そのうち、上位3つはiPhone、iPad、Macであり、これらだけで売上の80%以上を構成してます。つまり、Appleのビジネスモデルはハードウェアメーカーということです。

Appleの文化について

Appleには「成功のための11のルール」というものがあるようです。これはAppleの社員証の裏に書かれており、Appleの文化を表すものと言えそうです。

Appleの成功のための11のルール

  1. 古いものは手放し、未来を最大限に生かせ。
  2. 常に真実を語れ。悪い知らせほど早い方が良い。
  3. 最高の誠実さが求められる。疑問があれば、聞くこと。
  4. 良いセールスパーソンではなく、良いビジネスパーソンになることを学べ。
  5. 床は全員で拭く。
  6. スタイル、スピーチ、顧客をよく見ることにおいてプロであれ。
  7. カスタマーの言葉を聞け。そうすれば概ね理解してくれる。
  8. パートナーとWin-Winの関係を作れ。
  9. お互いに気を配ろう。情報を共有することは良いことだ。
  10. 難しく考えすぎない。
  11. 楽しむこと。でなければ価値がない。


また、スティーブ・ジョブズの残した有名な言葉に、「顧客の欲しいものを聞いて、それを与えるだけではいけない」というものがあります。

これが、GAFAクラスの企業に求められている人材を表す言葉だと思います。

Appleの年収は?

ボリューム層としては、年収400~600万円くらいが多いようです。Appleの多くはカスタマーサービスに就くため、それほど高くはならないみたいですね。

マネージャー以上になると、年収800万円に到達するようです。

Apple社員の声

・社内はフラットな関係性であり、お互いに敬意を払うことが前提となっている。明らかに失礼な言動には指導が入るため、フランクになり過ぎることもない。(カスタマーサポート)

・世界各国の支社はアメリカ本社の徹底した管理により運営されている。そのため、独自性を出すことは難しく、世界で同じブランドを保つための厳しいオペレーションに尽きる。(マーケティング)

・情報管理がかなり厳しく、風通しは良くない。(セールス)

・社内政治が激しく、根回しが重要視される企業文化。(マネージャー)

・ルールが急に変わったりすることがあるため、それに対する適応能力、分析能力が必要。(テクニカルサポート)

・英語力があるとキャリア開発に有利。逆に、英語が話せないとある程度以上のポジションには上がれない。(サービスエンジニア)

Appleの関連書籍

取材嫌いで有名なスティーブ・ジョブズが唯一全面協力した、本人公認の決定版評伝。全世界同時発売!未来を創った、今世紀を代表する経営者スティーブ・ジョブズのすべてを描き切った文字どおり、最初で最後の一冊!!本書を読まずして、アップルもITも経営も、そして、未来も語ることはできない。

1-3:Facebook

Facebookの基本概要は以下の通りです。

Facebookの基本概要

本社:アメリカ カリフォルニア州 メンローパーク
日本支社:東京都港区 アークヒルズ仙石山森タワー
設立年月日:2004年2月4日
売上高:707億ドル(2019年)
創業者:マーク・ザッカーバーグ

Facebookの文化について

FaceBookaは創業者のマーク・ザッカーバーグにより、下記を企業ミッションとして掲げています。

FaceBookの企業ミッション

Facebookは元々会社になることを目的として作られたのではありません。
世界をもっとオープンにし、つながりを強めるというソーシャルミッションを達成するために作られました。
Facebook was not originally created to be a company.
It was built to accomplish a social mission– to make the world more open and connected.

また、FaceBookの核となる5つの価値についても公表されています。

FaceBookの核となる5つの価値

  1. 影響を見据える/Focus on Impact
  2. 素早い行動/Move Fast
  3. 大胆になること/Be Bold
  4. オープンであること/Be Open
  5. ソーシャルバリューを確立する/Build Social Value


FaceBookの年収は?

だいたい600~2,000万円程度とされておりますが、ちょっと幅が広いですね。

FaceBook Japanは従業員数もまだまだ少なく、あまり情報が出ていないようです。

Facebook社員の声

・実力主義のため、能力が高ければ出世できるし、評価されなければクビになる。(広告セールス)

・組織は縦割りのため、横の連携は薄い。(広告セールス)

・世界をよりOpen and Connectedにすることを使命とする企業のため、社内でも様々なことがオープンとなっている。(営業)

・リスクを恐れず未知への調整を称える文化。まさにシリコンバレーという雰囲気。(技術職)

・非常にオープンでフラットな組織風土。フィードバックを大事にする社風。(HR)

FaceBookの関連書籍

ユーザー数が5億人を超え、会社の時価総額が2兆円を超え、グーグルを驚かす存在となった巨人、フェイスブック。同社を率いるマスコミ嫌いのCEO、マーク・ザッカーバーグからの信頼を勝ち得た元フォーチューン誌のベテラン記者が、徹底取材からフェイスブックの真実を初めて明かす。

1-4:Amazon

Amazonの基本概要は以下の通りです。

Amazonの基本概要

本社:アメリカ ワシントン州 シアトル
日本支社:東京都目黒区下目黒
設立年月日:1994年7月5日
売上高:2805億ドル(2019年)
創業者:ジェフ・ベゾス

Amazonの企業文化について

Amazonは社内で世界共通の信条「Our Leadership Principles」を持っており、企業内にかなり浸透しております。

Amazonのカルチャーを知るには、これを見るのが最も手っ取り早いでしょう。

Amazon社内で世界共通の信条「Our Leadership Principles」

  1. Customer Obsession
  2. Ownership
  3. Invent and Simplify
  4. Are Right, A Lot
  5. Learn and Be Curious
  6. Hire and Develop the Best
  7. Insist on the Highest Standards
  8. Think Big
  9. Bias for Action
  10. Frugality
  11. Earn Trust
  12. Dive Deep
  13. Have Backbone; Disagree and Commit
  14. Deliver Results


Amazon社内で世界共通の信条「Our Leadership Principles」

1.Customer Obsession
リーダーはお客様を起点に考え行動します。お客様から信頼を獲得し、維持していくために全力を尽くします。リーダーは競合にも注意は払いますが、何よりもお客様を中心に考えることにこだわります。

2.Ownership
リーダーにはオーナーシップが必要です。リーダーは長期的視点で考え、短期的な結果のために、長期的な価値を犠牲にしません。リーダーは自分のチームだけでなく、会社全体のために行動します。リーダーは「それは私の仕事ではありません」とは決して口にしません。

3.Invent and Simplify
リーダーはチームにイノベーション(革新)とインベンション(創造)を求め、同時に常にシンプルな方法を模索します。リーダーは状況の変化に注意を払い、あらゆる場から新しいアイデアを探しだします。それは、自分たちが生み出したものだけに限りません。私たちは新しいアイデアを実行に移す時、長期間にわたり外部に誤解される可能性があることも受け入れます。

4.Are Right, A Lot
リーダーは多くの場合、正しい判断を行います。 優れた判断力と、経験に裏打ちされた直感を備えています。 リーダーは多様な考え方を追求し、自らの考えを反証することもいといません。

5.Learn and Be Curious
リーダーは常に学び、自分自身を向上させ続けます。新たな可能性に好奇心を持ち、探求します。

6.Hire and Develop the Best
リーダーはすべての採用や昇進における、評価の基準を引き上げます。優れた才能を持つ人材を見極め、組織全体のために積極的に活用します。リーダー自身が他のリーダーを育成し、コーチングに真剣に取り組みます。私たちはすべての社員がさらに成長するための新しいメカニズムを創り出します。

7.Insist on the Highest Standards
リーダーは常に高い水準を追求することにこだわります。多くの人にとり、この水準は高すぎると感じられるかもしれません。リーダーは継続的に求める水準を引き上げ、チームがより品質の高い商品やサービス、プロセスを実現できるように推進します。リーダーは水準を満たさないものは実行せず、問題が起こった際は確実に解決し、再び同じ問題が起きないように改善策を講じます。

8.Think Big
狭い視野で思考すると、大きな結果を得ることはできません。リーダーは大胆な方針と方向性を示すことによって成果を出します。リーダーはお客様のために従来と異なる新しい視点を持ち、あらゆる可能性を模索します。

9.Bias for Action
ビジネスではスピードが重要です。多くの意思決定や行動はやり直すことができるため、大がかりな検討を必要としません。計算した上でリスクを取ることに価値があります。

10.Frugality
私たちはより少ないリソースでより多くのことを実現します。倹約の精神は創意工夫、自立心、発明を育む源になります。スタッフの人数、予算、固定費は多ければよいというものではありません。

11.Earn Trust
リーダーは注意深く耳を傾け、率直に話し、相手に対し敬意をもって接します。たとえ気まずい思いをすることがあっても間違いは素直に認め、自分やチームの間違いを正当化しません。リーダーは常に自らを最高水準と比較し、評価します。

12.Dive Deep
リーダーは常にすべての業務に気を配り、詳細な点についても把握します。頻繁に現状を確認し、指標と個別の事例が合致していないときには疑問を呈します。リーダーが関わるに値しない業務はありません。

13.Have Backbone; Disagree and Commit
リーダーは同意できない場合には、敬意をもって異議を唱えなければなりません。たとえそうすることが面倒で労力を要することであっても、例外はありません。リーダーは、信念を持ち、容易にあきらめません。安易に妥協して馴れ合うことはしません。しかし、いざ決定がなされたら、全面的にコミットして取り組みます。

14.Deliver Results
リーダーはビジネス上の重要なインプットにフォーカスし、適正な品質で迅速に実行します。たとえ困難なことがあっても、立ち向かい、決して妥協しません。

Amazonの年収は?

Amazonの年収は600~2,500万円くらいとなっております。

役職ごとの年収は下記の通りです。
バイヤー:700~1,000万円
シニアバイヤー:1,000~1,500万円
事業部長:1,500~2,500万円

Amazon社員の声

・Our Leadership Principles(OLP)社内の共通言語として使用されており、社内の評価や面接の評価でも使用されるため、それに共感できるかは入社する上で非常に重要。(管理部門)

・上下関係も厳しくなく、自由な風土。お客様のために何ができるかを考え仕事に取り組んでいる。(カスタマーサービス)

・日本企業によくある見せかけの顧客中心でなく、経営判断の軸が顧客目線で決定されている。(デベロッパー)

・OLPが社員の中心となっており、浸透している。ビジネス判断、採用、評価制度などあらゆる場面の基準になっている。ハードスキルよりもソフトスキルを重視する。(マーケティング)

・近年はコスト削減が目下のターゲットとなっており、いかにこのターゲットに貢献出来るかが、社内でも一つの目標となっている。(オペレーションズ)

・みなプロ意識をもっていて、自らどんどん仕事を進めていくのが当然の環境。(デザイナー)

Amazonの関連書籍

「何が勝って、負けるのか」ビジネスの基礎知識も身につく!この一社を知ることは、最新のビジネス感覚を身につけることと同じ。

2.【まとめ】GAFA各社の特徴を知って、自分にあった会社に入社しよう

いかがでしたでしょうか?

GAFAはやはり世界のトップ企業だけあって、その企業文化や待遇も一線級ですね。

もし、GAFAに転職を考えている人がいれば参考にしていただければと思います。私としては、各企業のカルチャーが自分に合うかどうかが重要だと考えます。

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