「スーパーゼネコンの実態ってどうなの?」
「スーパーゼネコンの年収を知りたい」
「今後、建設業界はどうなるの?」
1.今回調査したスーパーゼネコン5社
こんにちは!わさお(@wasataka)です!
今回はスーパーゼネコン(大成建設・鹿島・大林組・清水建設・竹中工務店)の実態や年収を調査しました。
1.大成建設
年収
平均年収:920万円
1~8年目:500~700万円
主任:700~800万円
課長代理:850万円
課長:900万円
次長:1,200万円
大成建設の特徴
・スーパーゼネコン唯一の非同族企業であり、社員の自主性を重んじる。
施工実績
東京ディズニーリゾート、羽田空港国際ターミナル、渋谷ヒカリエ、恵比寿ガーデンプレース、池袋サンシャインシティ、ペニンシュラ東京、横浜ランドマークタワー、横浜ベイブリッジ、中部国際空港
組織文化
・とにかく残業が多い文化。残業代はもらえるが、自分の時間が少なくなることは覚悟しなくてはいけない。
・典型的な大企業文化。基本的には年功序列で、直属の上司からの評価が出世に影響する。
・スーパーゼネコン唯一のサラリーマン企業であり、ボトムアップ型組織。現場の意見が他のスーパーゼネコンよりは通りやすい文化である。
・土木においては、現場に優秀な社員を配属させ、所長の裁量で利益を上げる方式。
・社員の自主性を重んじるため、意見は通りやすい風土。
・外勤はトップダウン式の体育会系文化。
・時代錯誤な飲みニュケーションが横行しており、お酒が弱い人には苦痛。
・社内の人は情に厚い人が多い。
2.鹿島
鹿島建設の特徴
・開発事業に強みがある。設計、施工、開発までを1社で行えるゼネコンディベロッパーである。
・超高層ビルのパイオニア的存在である。
・土木事業の技術力も評価されている。
施工実績
最高裁判所、フジテレビ本社、国立新美術館、GINZA SIX、両国国技館、美ら海水族館、原発
年収
平均年収:940万円
1~5年目:500~700万円
5~10年目:800~900万円
課長代理:800万円
課長:900~1,000万円
部長:1,200万円
組織文化
・残業が長く、残業代によって給料が高くなっている。特に、現場事務の残業が長く、本社勤務や営業と比較し、年収が高い。
・組織体制は確立している。「営業」は得意先対応、「現場事務」が現場の庶務・労務・経理対応、「営業所、支店」が管轄の経理等を本社に報告する。
・同族企業であり、経営の中枢は同族が握っている。
・穏やかでフレンドリーな人が多く、仕事に関してやりたいことがあれば、バックアップしてくれる文化。
・学歴が高く、真面目な人が多い。役所のような固いイメージ。
・技術力が高く、モチベーションも高い。
・土木、建築以外の部署は肩身が狭い。
3.大林組
大林組の特徴
・元々は関西系企業のため、関西シェアが高い。
・海外に強みを持っている。
施工実績
虎ノ門ヒルズ、六本木ヒルズ、東京スカイツリー、表参道ヒルズ、丸の内ビルディング、赤坂サカス、東京駅、パレスホテル東京、ユニバーサルスタジオジャパン、グランフロント大阪、京都駅ビル、大阪ドーム、レゴランドなど
年収
平均年収:950万円
1~5年目:550万円
主任:750万円
副課長:工事長:900万円
課長・工事長:1,000万円
部長・大所長:1,500万円
理事:1,500万円以上
組織文化
・上司や役員が多く、意思決定が遅い。また、判断も保守的である。
・和を重んじ、社内のハレーションを気にするため、根回しが非常に重要な文化。
・古き良き建設業界の文化を残しており、アットホームで情に厚い部分がある。
・社風としては、穏やかで優しい人が多い。大手5社の中ではいい意味で最も緩い雰囲気。
・現場は残業が多く、体力的にかなりキツイ環境。その分、年収は高くなる。
・同族企業であるもののあまりその空気は感じない。学閥も強くなく、風通しが良い。
・仕事に熱心でありつつも、温和であり、コミュニケーション能力が高い人が多い。
4.清水建設
清水建設の特徴
・宮大工が発祥であり、スーパーゼネコンの中では最も歴史がある。
・大学や病院の建築に強みを持っている。
施工実績
警視庁、東京競馬場、豊洲新市場、日テレタワー、コレド日本橋、コレド室町、銀座和光、横浜港大さん橋、横浜スタジアム、平安神宮、東京大学安田講堂、東京歯科大学など
年収
平均年収:920万円
1~5年目:400~700万円
課長代理:650~800万円
課長・工事長:900~1,000万円
部長:1,400万円
組織文化
・営業と現場は体育会系の文化である。
・建築と土木はまるで別会社のように文化が違う。建築が売上の中心であり、土木は弱い。
・人を第一にする社風であり、法令遵守意識も強い。意思決定はかなり堅実である。
・30代後半くらいまでは年功序列で昇給していくため、あまりギスギスしておらず、まったりとした社風。
・意思決定はトップダウンで行われるが、承認する関係者が多く、決定に時間がかかる。
・愛社精神が強く、自社を誇りに思っている人が多い。
・人を育てる意識を持っている人が多いが、その反面、組織の歯車としての働き方を求められることも多い。
・発言力のある人、数字をもって論理的に説明できる人、声の大きい人が仕事の出来る人として評価される。
・飲み会の経費はほぼ会社負担であり、飲みニュケーションを大事にしている人が多い。
5.竹中工務店
竹中工務店の特徴
・スーパーゼネコン唯一の非上場企業である。
・品質の高さに強みがある。
・土木を行っておらず、建築に特化している。
施工実績
東京ミッドタウン、赤坂迎賓館、汐留シティセンター、新丸の内ビルディング、東京ドームシティ、ホテルミラコスタ、海遊館、あべのハルカスなど
年収
平均年収:950万円
1~7年目:400~800万円
主任:900万円
課長:1,100万円
部長:1,500万円
専門役:1,700万円
組織文化
・非上場の同族経営であり、働いている人の満足度は非常に高い。内外ともに良い会社という評価である。
・お客様志向が強く、現場や建築が好きな人が多い。モチベーションが高い。
・質の高い建築を作る意識が強く、コンペでも企画力に競争力がある。その分、コストが上がるため、価格で負けることも多い。
・土木を持たないため、鉄道系企業など一部業界との関係性は弱い。
・基本的には入社時に業務フィールドが決められており、異動は困難である。
・体質は古く、年功序列で保守的である。
・新入社員は1年間共同生活を送るため、その後も横の繋がりが強く、全国に相談出来る人がいることは強み。その分、中途社員にはやや厳しい部分もある。
2.まとめ
いかがでしたでしょうか。
スーパーゼネコンはどこも年収900万円を超えており、全般的に高給取りと言えそうです。
一方、建設業界の不満として挙げられるのが、残業が多い、転勤が多いなどでした。
就職や転職の参考になれば幸いです。
*各銀行のコメントはOpenWork等から抜粋しております。
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