こんにちは。わさおです。
コンサルタントは、非常にシビアな世界です。なぜなら、高い報酬(フィー)をもらいながら、それ以上の価値(バリュー)をクライアントに提供しなければならないからです。
そのため、一度現場に入ったら、どんなに経験が浅いコンサルタントだとしても価値を出すことが求められます。それに応えられないと、「使えないコンサルタント」というレッテルを貼られ、他のプロジェクトにアサインされにくくなり、終いには、異動や退職という道が待っています。
では、そんな「使えないコンサルタント」にならないためにはどうすれば良いでしょうか?
この記事では、どんなコンサルタントにも最低限これだけはやって欲しいことをまとめました。ここに書いてあることを実践すれば、少なくとも最悪の評価にはならないはずです。
是非参考にしてみてください。
目次
1.使えないコンサルタントと言われないためにやるべき7つのこと
ここでは7つのやるべきコトを取り上げました。上から順に優先度が高いものになりますので、順番に読み進めていただければと思います。
その1.マナーや礼儀をしっかりする
まず、最初に取り上げたいのは、マナーや礼儀についてです。コンサルタントは、基本的にはクライアント(しかも、上位層であることが多い)に接する仕事です。そのため、マナーや礼儀をもって接しなければいけません。
これがなっていない人は、クライアントへの折衝を任せるにはリスキーと判断され、いつまでも重要な仕事を任されませんし、下手するとプロジェクトから外されることもあります。
では、実際に何をすればよいでしょうか。具体的には以下のようなことを心掛けてみてください。
- 敬語・丁寧語をしっかり使う
- 相手の気持ちになって発言する
- 周りに気配りをする
- クライアント・上司を立てる(ただし、自分の意見はしっかりと言う)
ある意味、社会人として基本的なことを書いているだけですが、出来ていない人は結構います。特に、お客様・クライアントに接する仕事をやってこなかったような人は要注意です。
その2.受け身にならず、主体的に進める
2番目に書きましたが、コンサルタントとしての資質という意味では、この項目が最も重要だと考えています。
まず、大前提として、コンサルタントが取り組む課題のほとんどは、答えなんてありませんし、用意されていません。なぜならそういう仕事は、クライアントが抱える社員で十分対応出来るからです。
つまり、コンサルタントであるあなたの上司も答えなんてしらないということです。
なので、上司に対して、「これ、どうやればいいですか?」と聞いたところで、「知らねーよ。お前で考えろ。」と言われるのがオチです。
自らの頭で方法論や進め方を考えて、自分の意見をもって、上司に相談しましょう。
コンサル業界では、これを「オーナーシップ」と言いますが、「オーナーシップ」を持って仕事に取り組むことが、コンサルタントの最も基本的な仕事の姿勢と言えるでしょう。
その3.報告・連絡・相談を自らする
オーナーシップをもって仕事をすることの重要性については、先ほどお伝えしましたが、何でもかんでも自分の判断で仕事を進めると、プロジェクトが予期せぬ方向に進んでしまうリスクもあります。
そのため、プロジェクト経験が浅い方は必ず、上司に報告・連絡・相談をすることを心掛けましょう。コンサルタントは、チームでやることが多いですので、チーム内のコミュニケーションは積極的にとるようにしましょう。
ここで重要なことは、「自ら」報告・連絡・相談をすることです。上司に「あれ、どうなった?」と聞かれているうちは、まだ共有が不足しているということですので、注意しましょう。
その4.基本的な論理的思考力を身につける
実は、コンサルタントは、右脳思考(感覚的・直観的)で物事を考えることがよくあるのですが、その根拠だったりを支えるのは、左脳思考(分析的・論理的)になります。
どっちの能力も非常に重要なのですが、経験が浅いうちは、左脳思考、つまり論理的思考力を徹底的に鍛えるべきです。なぜなら、経験の浅いメンバーの直観なんて、全く説得力がありません。まだ、地位が低いうちは、ロジックで対抗するしかないのです。
個人的には論理的思考力をつけるには、下記の2冊がおすすめです。ぜひ読んでみていただければと思います。
その5.資料作成の基本を覚える
コンサルタントは、その仕事の特性上、作成した資料自体が成果物になることが多いです。そのため、資料作成のスキルはコンサルタントにとって最も基本的なスキルと言えます。
私のブログでも資料作成に関する記事はいくつか書いていますが、まずは下記を読んでもらえればと思います。
また、参考書としては、下記がおすすめです。
その6.数字を交えて話す
コンサルタントは、相手に対して納得感を与えなければいけません。そのために重要なことは、「定性的」に話すのではなく、「定量的」に話すことです。つまり、数字をもって相手を納得させなければいけないということです。
何かを判断するときや報告するときには、なるべく具体的な数字にすることを心掛けましょう。
その7.人間味をもって接する
最後は、コミュニケーションの仕方になります。コンサルタントというと、ロジカルで冷たい印象の人が多いようなイメージを持たれがちなのですが、実際はそんなことなく、出来るコンサルタントほど、人間力が高いと思います。
ユーモアを持っていたり、失敗しても許されるような憎めないキャラだったりと、そういう人のほうがクライアントからも社内からも評価されております。
数字を使って、どんなにロジカルに話をしたとしても、ロボットのような機械的な言い方では伝わりません。ロジックをもって伝えるような職業だからこそ、人間味をもった話し方・接し方が大事なのだと思います。
【まとめ】ここに記載されているものは必ず実践しよう
いかがでしたでしょうか。最後にもう一度まとめたいと思います。
- マナーや礼儀をしっかりする
- 受け身にならず、主体的に進める
- 報告・連絡・相談を自らする
- 基本的な論理的思考力を身につける
- 資料作成の基本を覚える
- 数字を交えて話す
- 人間味をもって接する
なお、コンサルタントのイロハを学びたい人は下記もおすすめです。参考にしてみてください。