【徹底比較!!】手軽に導入できる人気のBIツール6選を比較しました

この記事はこんな人におススメ

「BIツールって何?」
「手軽に導入できるBIツールを知りたい」
「データドリブンに興味がある」

こんにちは。wasatakaです。

BIツールというものをご存知でしょうか?

BIはBusiness Inteligenceの略で、大量のデータを収集、分析し、可視化までを行ってくれるツールです。

ビッグデータ時代では、データドリブンの判断がますます重要になっており、BIツールの注目度も改めて高まっております。

今回は手軽に導入できるBIツールを比較しました。参考にしていただければと思います。

1.BIツールとは

1-1.BIツールの3つの特徴

BIツールの3つの特徴

  1. データの収集・保管・統合
  2. データの分析
  3. データの可視化


1-2.BIツールの機能

レポート機能

レポート機能はKPI(Key Performance Indicator, 主要業績評価指標)の可視化と、設定した閾値を超える異常値を出したときにアラートが配信される機能があります。

ダッシュボード

ダッシュボード機能はグラフによって分析されたデータを表示することで見やすくします。

OLAP

OLAPはOnline Analytical Processing(オンライン分析処理)の略で、様々な角度からデータの分析を行うことができる機能です。スライシング/ドリルダウン/ドリルアップ/ドリルスローなど様々な角度から必要なデータ箇所を切り取ることが可能です。問題の要因を突き止めるのに適しています。

データマイニング

データマイニングはデータの中にある規則や相関関係を発見し分析に役立てる機能です。膨大なデータの中から人間が気づかない規則や相関関係を探し出すことができますが、それが本当に何らかの意味があるのかまでは判断できません。データマイニングは統計の知識も必要になるため、利用するには専門的な知識が必要になります。

プランニング

プランニングは未来の経営の予測に用いられる機能です。シミュレーションによっていくつかのパターンを試すことができます。

2.無料で使えるBIツール6選

2-1.Pentaho(ペンタホ)

http://www.pentaho.com/

Pentaho(ペンタホ)とは

プロフェッショナル向けに作られたオープンソースBIの「ペンタホ」。商用ツールより開発人数が多くなるので、先端技術が迅速に取り入れられ、データ統合、データマイニング、レポーティングなど、基本的な機能は充実しています。オープンソースながらベンダーのサポートが受けられます(無料版はコミュニティ形式)が、英語オンリーです。

○Pentaho(ペンタホ)の「メリット」

  • インタラクティブでビジュアル化された対話型の分析手法
  • 4つのステップで簡単にレポート作成が可能
  • グラフやサーベイスケールなど多様なレポーティングが可能(RDB、OLAP、WEBベースレポーティング)
  • 先進的な分析手法のライブラリ (ジオマッピング、ヒートマップ、分布図、バブルチャートなど)
  • 専門的なビジュアライズプラグインでビジュアル化したレポート作成が可能
  • オープンソースでありながら、ベンダーのサポートが受けられる。

×Pentaho(ペンタホ)の「デメリット」

  • 無料版はインストーラーがなく、ツールを個々にサーバーとクライアントにインストールする必要がある
  • 無料版はダッシュボードのカスタマイズが不自由
  • 無料版は、一般的なMySQLではなく、HSQLDBを使用
  • 基本的にプログラミングの知識がないと利用が難しい

2-2.Qlick Sense(クリックセンス)

http://www.qlik.com/ja-jp

Qlick Sense(クリックセンス)とは

  • ドラッグ&ドロップによる直感的な操作が可能
  • 独自の連想データのインデックス作成エンジンで取り込んだデータを他のデータに関連づけることができ、隠れた関連性を発見できる

■価格
無料/月間(無料/年間) ※お試し版、5ユーザーまで
約2,700円/月間(約32,400円/年間) ※ビジネス向け、500GBまで

Qlick Sense(クリックセンス)のメリット

  • ウィザードでのデータインポートが可能
  • 権限設定やデータ定義などはサーバーですべて一元管理するのでセキュリティ的に安心
  • ビジュアル性の高いレポーティング、ダッシュボード作成
  • インポート可能ファイルの種類が多数
  • Qlik DataMarket(有償)では既成データを外部ソースから入手可能

×Qlick Sense(クリックセンス)のデメリット

  • 対応OSは64bit版のWindowsのみで32bit版は非対応
  • ピボットテーブル
  • ストーリーボードでプレゼン資料、アウトプットは不可
  • マクロの利用不可

Qlick Sense(クリックセンス)の利用可能DB・ファイル

スプレッドシート、Web ページ、区切りファイル、Excelファイル、HTMLファイル、KMLファイル、固定長レコードファイル、XML、QlickView、Apache Hive、Cloudera Impala、IBM DB2、Microsoft SQL Server、MySQL Enterprise、Oracle、PostgreSQL、Sybase ASE、Teradata、ODBC、OLE DB、 REST 準拠データソースなど

2-3.Microsoft Power BI

https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/

Microsoft Power BIとは

マイクロソフトが開発したBIツール。使い慣れたExcelのような操作感で簡単にデータ分析をし、PowerPointのようにレポート作成でき、ブラウザやスマートフォンでの閲覧もできます。

■価格
無料/月間(無料/年間) ※1GBまで
1,090円/月間(13,080円/年間) ※ユーザー単位、作成者は無料、10GBまで

○Microsoft Power BIの「メリット」

  • プログラミングをせずにダッシュボードやレポートを作成可能
  • モバイルやWebで閲覧可能。アプリも用意されている
  • ビジュアル性の高いレポーティング、ダッシュボード作成
  • GoogleアナリティクスやFacebook、SalesforceなどのSaaSにも対応
  • データソースからの定期更新が可能(ただし無料版は1日ごと)

×Microsoft Power BIの「デメリット」

  • 無料では容量が1GB/ユーザーと少ない
  • 無料版ではオンプレミス上にあるデータベースのデータを取り扱うことができない
  • 無料版ではアクセス制御ができない

Microsoft Power BIの利用可能DB・ファイル

Web ページ内の Table タグや URLアクセスが可能なファイル(Excel や CSV、XML、JSON、Text など)、Hadoopファイル(HDFS)、SQL Server、Oracle、DB2、MySQL、PostgreSQL、ODBC、Teradata、Sybase、Access、MicrosoftAzure 上の各種サービス(AzureSQL Database、AzureSQL Data Warehouse、Azure HDInsight、BLOB/テーブル ストレージ、Marketplace)、Active Directory、Salesforce、GitHub、SweetIQ、Google Analytics、Twillio、QuickBooks、Facebook、Zendesk、OData、Exchange、SharePoint リスト、Dynamic CRM など

2-4.Googleデータポータル

https://datastudio.google.com/#/org//navigation/reporting

Googleデータポータルとは

Googleが、様々なデータを1つのダッシュボードで可視化し、分析できる無料BIツール「Google Data Studio」を公開。以前は有償(月100万円など)だった高額ツール『Analytics 360 Suite』のスピンオフです。簡単操作でビジュアル性の高いレポート作成が可能。Google AnalyticsやAdWordsとの連携もスムーズです。

■価格
無料

○Googleデータポータルのメリット

  • ノンプログラミングでデータ取得可能
  • ドラッグ&ドロップでレポート、ダッシュボード作成可能
  • Googleドライブで共有可能

×Googleデータポータルのデメリット

  • レポートの上限が1ユーザー5個(★2017年2月上限が撤廃されました。)
  • 印刷機能がなく、Web閲覧のみ
  • 異なるソースからのデータの合算描画と計算機能はなし
  • アドホックな分析には不向き

Googleデータポータルの利用可能DB・ファイル

BigQuery、Cloud Spanner、Cloud SQL、Google Cloud Storage、Google アド マネージャー、Google アナリティクス、Google スプレッドシート、Google 広告、MySQL、PostgreSQL、Search Console、YouTube アナリティクス、アトリビューション 360、キャンペーン マネージャー、ディスプレイ&ビデオ 360、データの抽出、検索広告 360、ファイルのアップロードなど

2-5.Tableau(タブロー)

https://www.tableau.com/ja-jp

Tableau(タブロー)とは

アメリカのTableau Software社が開発した「Tableau」。直感的で洗練されたUIが最大の魅力で、ExcelやPower Pointよりも簡単にレポートを作成できるという声も多いです。
ファイルを指定するだけで簡単にデータを取り込むことができ、インストール後30分程度で利用できるようになります。
ビジュアルに優れたテンプレートが多数用意されており、グラフの表現方法も24種類と多彩。大量のデータを驚くほど手軽にレポート化することが可能なため、作業工数を大幅に削減することができます。

■価格
51,000円/年間 ※ユーザー単位、年間契約、上限100GB

Tableau(タブロー)のメリット

  • データを様々な形で表現することができます。ビジュアライズ化された綺麗なチャートから、基本的なクロス集計まで対応しています。
  • 分析にプログラミングは必要なく、基本はドラッグ&ドロップで操作することができます。
  • Tableauで作成した帳票やダッシュボードは社内で共有することができます。また、スマホ、PCなどマルチデバイスに対応しています。

Tableau(タブロー)のデメリット

  • 他のBIツールより搭載されている機能が少なく、拡張性は高くありません。また、データ統合基盤は備えていないため、データの整備に時間がかかります。

Tableau(タブロー)で利用可能なDB・ファイル

Excel、CSVファイルから、Oracle Database、Microsoft SQL Server、Amazon Redshiftなどのデータベース、クラウドサービスまで、数百のデータソースに対応しています

2-6.Alteryx(アルテリクス)

Alteryx(アルテリックス)は、データ前処理、ブレンディング、分析、共有をワンストップで提供します。Alteryxの導入によってデータ分析にかかる時間やコストを削減し、意思決定のスピードアップを促進します。

Alteryxのメリット

  • 多様なデータ形式に対応している
  • 直感的な操作のみで良い。コーディング不要。
  • データ取得、プレパレーション、ブレンディング、分析機能をワンストップで提供し、分析にかかる時間を大幅に圧縮する。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はおススメのBIツールを紹介しました。

この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。

Regards,wasataka.