ブログを始める方法はいくつかあるが、個人が本格的に始めるのであれば、WordPress一択である。
WordPressとは、ブログやホームページを作成・運用するためのソフトウェアである。世界的に圧倒的なシェアを誇り、豊富なプラグインが用意されている。オープンソースのため、誰でも無料で利用することが出来る。
しかし、WordPressだけではブログを作成することは出来ず、サーバーとドメインが必要になる。また、それぞれ設定も必要になる。
この記事では、WordPressを利用して、一からブログを作成する方法を紹介する。なお、手順は下記の通りである。
- サーバーをレンタルする
- 独自ドメインを取得する
- 独自ドメインをサーバーに追加する
- ネームサーバーを変更する
- WordPressをインストールする
- ブログが作成されたかを確認する
目次
STEP①:サーバーをレンタルする
まず、最初にやるべきことは、サーバーをレンタルすることである。
レンタルサーバー会社はいくつかあるが、価格面及び性能面で私がおすすめしたいのは、下記3社である。
(1)mixhost(2)さくらインターネット
(3)wpX Speed
上記3社は全て使ったことがあるが、特に問題が起きたことはなく、価格も手ごろだ。
なお、この記事では、mixhostを例に説明したい。
mixhostの料金プランは下記の通りである。後から、プラン変更も可能なため、まずは、一番安いスタンダードプランを契約することを推奨する。
サーバーレンタルの手続きにおいて、注意すべき事項は特に無い。
無事にサーバーを契約出来たら、STEP2に進もう。
STEP②:独自ドメインを取得する
次に、独自ドメインを取得する。
独自ドメインとは、自分が作成したサイトに付与するオリジナルのURLのことである。「●●●.com」や「●●●.ne.jp」などのドメインを設定することで、サイトの信頼性は高くなる。検索時にも上位表示されやすくなるというメリットもある。
ドメインはどこの会社で取得しても変わらないため、価格が安い業者を選択することをおすすめする。下記2社のいずれかを選択すれば間違いない。
(1)お名前.com (2)ムームードメインなお、この記事では、お名前.comを例に説明する。下記のボタンから申し込みページに飛ぶことが可能である。
まずは、お名前.comのトップページから、自分で取得したいドメインを検索してみよう。
TLD(トップレベルドメイン)によって、空きがあったり無かったりするため、細かくチェックしよう。
TLDとは、ドメインの一番後ろに付く文字列のこと。具体的には、.comや.jpのことを指す。TLDによって料金が変わるので、注意する。国内向けのブログであれば、「.com」か「.jp」を推奨する。
ドメインを取得出来たらSTEP3に進む。
STEP③:独自ドメインをサーバーに追加する(レンタルサーバー)
さて、STEP③からは少し難易度が上がるため、注意しよう。
しかし、1画面ずつ説明するので、心配せずに付いてきていただきたい。
STEP③では、STEP②で取得した独自ドメインをレンタルサーバーに追加する作業を行う。
③-1.マイページにログインする
マイページにログイン後、【サービス】を押下する。
③-2.対象サーバーを選択する
対象のサーバーの【契約中】を押下する。
③-3.アドオンドメイン追加のページに遷移する
【アドオンドメイン】を押下する。
(cPanelにも同じボタンがあるため、cPanelからでも問題ない。)
③-4.アドオンドメインを追加する
「新しいドメイン名」という項目にSTEP②で取得したドメイン名を入力する。
「サブドメイン」、「ドキュメントルート」については、「新しいドメイン名」という欄にドメイン名を入力することで自動的に入力されますので、特に何もする必要は無い。
また、「このアドオンドメインに関連付けるFTPアカウントを作成します。」はチェックしなくて良い。
入力出来たら、【ドメインの追加】をクリックする。
サーバーに独自ドメインの追加が出来たら、次のステップに進もう。
STEP④:ネームサーバーを変更する(ドメインサイト)
次に、ドメインのネームサーバーを変更する。
まずは、お名前.comのドメインNaviにログインする。
④-2.独自ドメイン情報に遷移する
ドメインNaviログイン後、ドメイン一覧のタブから、対象の【独自ドメイン】を押下する。
④-3.ネームサーバー情報を変更する
ネームサーバー情報を変更する。
レンタルサーバーがmixhostの場合は下記の通りネームサーバーを設定する。
※この情報はmixhostのマイページから確認出来る。
- ネームサーバー1: ns1.mixhost.jp
- ネームサーバー2: ns2.mixhost.jp
- ネームサーバー3: ns3.mixhost.jp
- ネームサーバー4: ns4.mixhost.jp
- ネームサーバー5: ns5.mixhost.jp
ネームサーバー情報の【変更する】ボタンを押したら、完了である。
STEP④がうまく設定されていれば、独自ドメインでの検索が可能になる。
もし、うまく設定されているかどうか不安であれば、ブラウザのURL表示部分に独自ドメインを入力して検索してみよう。
では、次のステップへ進もう。
STEP5:ワードプレスをインストールする(レンタルサーバー)
では、いよいよ最後のステップである。
レンタルサーバーにワードプレスをインストールしよう。
5-1.cPanelにログインする
まずは、mixhostのcPanelにログインする。
5-2.WordPressのインストールページに遷移する
cPanelにログイン後、【WordPress】のボタンを押下する。
5-3.インストールの設定ページに遷移する
【Install Now】を押下する。
5-4.WordPressをインストールする
必要項目を記載したら、【インストール】を押下する。
この際、下記の点に注意してほしい。
①「chosse Installation URL」のディレクトリを空白にすること
初期値は「WP」が入力されており、そのままにするとURLの語尾に/wpが付与されてしまうため、必ず削除しよう。
②「管理者名」を必ず自分で設定すること
初期値は「admin」となっているが、管理者名は変更できないため、ここで必ずオリジナルの管理者名を設定する。
これでブログを立ち上げる準備は完了である。
最後に、無事にインストールされているかどうか確認する。
STEP6:インストールされたかどうか確認する(作成したサイト)
WordPressのインストールが完了すると、初期設定時に登録したメールアドレスにサイト情報が書かれたメールが届く。
メールに記載されているURLをクリックして、無事にブログの画面が表示されるかどうかを確認しよう。
成功していれば、ワードプレスで選択したテーマの初期画面が表示される。
【おまけ】独自ドメインを常時SSL化する(mixhost)
ここからは独自ドメインの常時SSL化について説明したい。
SSLサーバ証明書を利用して、ウェブページをHTTPSで表示させることです。メリットとしては、①Googleの検索に良い影響を与える、②ブラウザで注意表示が出てこないなどが挙げられます。
常時SSL化をしなくてもブログ運営は出来るが、現在では、SSL化しないとデメリットが多い。
例えば、Googleのブラウザ「Chrome」では、SSL化されていないサイトを開こうとすると、アドレスバーに「保護されていません」と警告が出てしまう。
また、常時SSL化されていないサイトの信頼性は落ちるため、Google検索で上位表示されにくくなる。
上記の理由から、作成したサイトはすぐにSSL化することを推奨する。
なお、mixhostのSSL化については、下記の記事を参考にしていただければと思う。
■参考記事
【mixhost】WordPressサイトのSSL(https)化を完了させる方法