この記事では、要件定義・基本設計のアウトプットの一つ「テーブル定義書」の書き方について解説します。
テーブル定義書の書き方が分からない人や改めて見直したい人におすすめの記事となっています。
目次
1.ヘッダー部分の構成要素
テーブル定義書のヘッダー部分の構成要素としては、以下のようなものが挙げられます。
・作成者 ・作成日 ・更新者 ・更新日 ・システム名 ・テーブル名
これらはテーブル定義書の中身そのものではなく、成果物を分類するために必要な情報となります。
2.詳細部分の構成要素
テーブル定義書の詳細部分の構成要素は、以下のようなものが挙げられます。
・項番(No) ・PrimaryKey(主キー)の有無 ・UniqueKeyの有無 ・カラム名 ・項目名 ・項目概要 ・データ型 ・長さ(バイト) ・NotNullの有無(NULLを許すのか、許さないのかの列制約です) ・デフォルト(初期値) ・備考
項番(No)
一つのカラムに対して、1つの項番(No)を割り当てます。
PrimaryKey(主キー)の有無
Primary Key(主キー)とは、テーブルに登録するレコード(データ行)の全体のうち、ひとつのデータに特定することをデータベースが保証する列のことです。
例えば、学籍番号や従業員番号などは同じものが存在していないため、その番号によって誰かを特定できますよね?
このような学籍番号や従業員番号のことをPrimaryKey(主キー)と言います。
UniqueKeyの有無
UniqueKeyとは他の行の値とは重複してはダメという制御のことです。入れようとした値が既に入っている値と同じであればエラーにしますといった制御がかかります。
カラム名(列名)
カラム名とはデータベースにおける列の名称のことです。エクセルで例えると、AやBなどの英文字が並んでいるかと思いますが、あの列のことをカラムと言います。
項目名
項目名はシステム上の項目名称のことです。例えば、個人情報を登録するシステムがあるとすると、「氏名」「年齢」「住所」などが項目名にあたります。
項目概要
その項目が何に使われるかを説明したものになります。誰が見ても理解出来るような項目であれば、特に不要です。
データ型(データ属性)
データ形式を指定します。よく使われるデータ型は以下のようなものです。
・INT:整数型
・FLOAT:少数点型
・CHAR:文字列
・DATE:日付型
厳密に言うとデータ型はもっと細かく分けられるのですが、システム開発者でないと正確な指定はできないため、要件定義の際には「整数」「小数点」「日付」「時刻」「日本語文字列」「英数字文字列」などのように指定すると良いでしょう。
長さ(バイト)
カラムの長さ(バイト数)を指定します。
ざっくり言うなら、半角文字1つで1バイトであり、全角文字1つで2バイトです。
NotNullの有無
Nullとは空白値のことです。NotNullとは空白値を許容しない設定のことです。
NotNull有り=空白値を許容しない
NotNull無し=空白値を許容する
となります。
デフォルト(初期値)
項目のデフォルト(初期値)を指定します。例えば、Null、スペース、ゼロのようなものがデフォルトの候補となります。
備考
カラムに対する補足事項を記載します。
3.テーブル定義書のサンプル
【Excel】テーブル定義書サンプル
4.データベース設計に関するおすすめの参考書
データベース設計に関して、本格的に勉強したいという方はこちらの本をおすすめします。
データベース設計は最初に正しい考え方を身に付けることが重要です。それを満たしてくれる良著だと思います。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はテーブル定義書の作り方について解説致しました。
テーブル定義は地味ですが、システムを構成する重要な要素です。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
なお、要件定義初心者におすすめの本を紹介しておりますので、こちらも参考にしてみてください。
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