今回はシステム開発におけるプロジェクト企画書の書き方について解説したいと思います。
プロジェクト企画書は、プロジェクトの方向性を関係者間で認識合わせするために必ず作成するべきです。
本記事で紹介している企画書の書き方を参考に作成いただければと思います。
目次
1.プロジェクト企画書の書き方
プロジェクト企画書に必要な項目を一つずつ解説しております。
各項目のサンプルスライドも合わせて掲載しておりますので、参考にしてみてください。
1-1.現状の課題
システム開発をするに至った現状の課題を明確にします。
「現状、〇〇の課題があるため、××の機能をシステム実装することで解決します。」などの流れを企画書に記載します。
1-2.導入に至った背景(経緯)
現状の課題が何故発生しているのか、という背景を記載します。これも明確にすることで、プロジェクトがスムーズに運営できるようになります。
1-3.システム導入の目的
システム導入の目的をプロジェクトメンバーに共有することで、その後の要件定義や設計・開発といったタスクをスムーズに進めることが出来ます。社内だけでなく、開発するベンダーなどにも共有するべき重要項目です。
1-4.期待する効果
システム導入後のメリットや課題解決後の「あるべき姿」を記載します。
その際に、効果はなるべく定量的に表現することで、決裁者は投資判断を行いやすくなります。
1-5.システム化の方針
システム実装する際の方針を記載します。
例えば、「既存システムを改修する」や「〇〇のパッケージを利用して実装する」などのようなものです。
1-6.システム概要図(As-Is)
現状のシステム構成図をイメージで表現します。プロジェクトのスコープを線で囲むことで、分かりやすく共有できます。
1-7.システム概要図(To-Be)
システム概要図のあるべき姿をイメージで表現します。As-Isとの差分を明確にします。
1-8.要求機能一覧
新システムで備えるべき機能を一覧表で記述します。ただし、ここは要件定義で決めるのでも良いです。
1-9.プロジェクト体制図
社内のプロジェクト体制図を記載します。部門横断型のプロジェクトであれば、各部門がどのような責任とタスクを持っているのかSoWを明確にします。
SoWを明確にすることで、部門間のトラブルを減らすことが出来ます。
1-10.導入スケジュール(案)
プロジェクト全体スケジュールを記載します。ただし、システム開発に関わるスケジュールは後続タスクで開発側と調整するのでも構いません。
1-11.予算(案)
プロジェクト予算が決まっていれば、記載しても構いません。ただし、システム開発費用は要件定義後に精緻化することをおススメします。
1-12.IT投資効果
システム投資額に対する効果を金額で表します。金額で表せない場合は、定性的でも良いので効果を記載するようにしましょう。
2.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はシステム開発における企画書の書き方・例について説明致しました。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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