【企業分析】ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)とはどんな会社なのか?

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は1963年にアメリカのボストンで設立されました。3年後の1966年に東京支社が設立されました。ここは、ボストンに次ぐ2番に設立された拠点となります。

現在では、50か国、90オフィス、従業員18,500名以上を擁する大手コンサルティングファームとなります。

「Working with client」「カスタムメイドの解決策」という哲学のもと、クライアントと緊密なパートナーシップを築き、お互いが協力し合うことで、独自の解決策や新たなインサイトを生み出し、両者それぞれ単独では生み出せない優れた成果を実現することを目指したコンサルティングファームです。

今回は、ボストン・コンサルティング・グループに就職・転職したい人のために徹底解説したいと思います!

1.基本情報

会社の基本情報は以下のようになっています。

会社名:ボストン・コンサルティング・グループ
本社:アメリカ合衆国
所在地:東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号 日本橋室町三井タワー
設立年月日:1963年
従業員数:18,500名 (日本オフィス:750名)
代表者:リッチ・レーサー
日本代表:杉田 浩章
資本金:非公開
連結売上高:非公開

1-1.BCGの組織

産業別研究グループ

  • 自動車・モビリティ
  • 医薬品
  • 消費財
  • 教育
  • エネルギー・環境
  • エンジニアリング・インフラ構築・産業機械
  • 金融
  • 医療機関・保険者
  • 保険
  • メディア・エンターテインメント
  • 医療機器
  • 鉱山・金属
  • プライベートエクイティ
  • プロセス産業・建設材料
  • パブリック・セクター
  • 流通
  • テクノロジー
  • 通信
  • 運輸・旅行・交通

機能別研究グループ

  • ビッグデータ
  • チェンジマネジメント
  • イネーブルメント(組織能力構築)
  • コーポレート・ディベロップメント
  • ダイバーシティ&インクルージョン
  • グローバリゼーション(新興国)
  • 成長
  • イノベーション・製品開発
  • リーン・マニュファクチュアリング
  • マーケティング・セールス
  • M&A・事業売却
  • オペレーション
  • 組織・人材
  • PMI(M&A後のマネジメント・統合)
  • プライシング
  • 調達
  • スマートシンプリシティ
  • 社会貢献活動
  • 戦略
  • サステナビリティ(持続可能性)
  • デジタルテクノロジー
  • トランスフォーメーション

1-2.BCG’s Value

BCGに共通言語として存在しているバリューは次の9つです。
(参照:BCG’s Value)

①Integrity(誠実さ)
度胸や説明責任の表現としての誠実さ

②Respect for the individual(個人の尊重)
個人の能力や成長意欲を尊重する

③Diversity(多様性)
思考、専門知識、経験、バックグラウンドの多様性

④Clients come first(顧客第一主義)
我々の成功は、顧客の成長によって図る

⑤The strategic perspective(戦略的視野)
クライアントが持続可能な方法で優れた結果を提供できるようにする

⑥Value delivered(付加価値の実現)
目に見える前向きで永続的な変化の形で付加価値を実現する

⑦Partnership(パートナーシップ)
BCGの内部とクライアント両方で長期的な関係を築く

⑧Expanding the art of the possible(可能性を切り拓く)
目標はベストプラクティスを適用するだけでなく、それを発明することでもある

⑨Social Impact(社会への影響)
我々は世界をより良くすると信じている

1-3.BCGの強み

品質や結果にこだわるプロフェッショナリズム

ボストン・コンサルティング・グループは品質にとことんこだわる姿勢を有しており、全社でそれを支える雰囲気があります。

トップクラスのコンサルティングファームとしてのプライドを持っており、それが強みの一つになっています。

各国に根付いた長期的な関係構築

ボストン・コンサルティング・グループは各国の文化を大事にするカルチャーを持っており、地域に根付いたコンサルを行います。

そのため、各国で長期的な関係を築いており、強みとなっております。

なお、ボストン・コンサルティング・グループの関連書籍は以下のようになっております。

【参考】
ボストン・コンサルティング・グループの関連書籍

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1-4.BCGの弱み

人材拡大によるスタッフレベルのバラつき

ボストン・コンサルティング・グループは近年採用を積極的に行っているため、マッキンゼーやベインと比較すると、スタッフレベルの平均値が落ちてきています。

とはいえ、あくまでもトップクラスのコンサルティングファームでの話です。

1-5.デジタル領域への注力

BCGは近年デジタル領域への注力をしており、Digital BCG及びBCGデジタルベンチャーズを立ち上げました。それに伴い、デジタル領域を担える人材の採用活動を拡大しております。

2.年収と役職

2-1.BCGの年収

BCGの平均年収は1,500万円と非常に高い水準です。

東証一部企業で平均年収が1,500万円以上の企業は8社しか無く、BCGの年収の高さがお分かりになるかと思います。

【参考】平均年収ランキング(2020/1月時点 東洋経済調べ)

また、各役職における年収は以下のようになっております。(当社調べ)

  • パートナー:3000万円~3億円以上
  • マネージャー:3000万円~4000万円
  • プリンシパル:2500万円~3000万円
  • プロジェクトリーダー:1800万円~2000万円
  • コンサルタント:1200万円~1600万円
  • シニアアソシエイト:800万円~1000万円
  • アソシエイト:650万円~900万円
  • 秘書:400万円~500万円
  • リサーチャー:約350万円~400万円

2-1.BCGの主な役職

アソシエイト

大学や大学院からの新卒はアソシエイトからキャリアを積むことになります。もしくは、20代の中途採用やコンサルティング経験が3年未満の人も当てはまります。

指示されたことに対して、効率よく高品質なアウトプットを出すことが求められます。

アソシエイトで、まずコンサルタントとしての基礎能力を高めることが重要です。

コンサルタント

ある程度実務経験を積むと、コンサルタントに昇格します。プロジェクトの中核としての役割が期待されます。

アソシエイトに対して、指示出しをするなどの役割も求められます。

プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダーは実質的なプロジェクトの責任者となります。アソシエイトやコンサルタントとは異なり、マネジメント的な役割を担います。他ファームで言うところのマネージャーと同じポジションです。

プロジェクトに対して、より客観的・俯瞰的な視点が求められます。

プリンシパル

プリンシパルは、複数プロジェクトをマネジメントする役割となります。より少ない時間でプロジェクトを良い方向に導くことが求められます。それだけにコンサルタントとしての経験値の高さが求められます。

パートナー

パートナーとは経営パートナーのことであり、共同経営者という意味合いを持ちます。そのため、プロジェクトだけでなく、社内の経営に関わる業務を担うことになります。また、クライアントとの関係性を発展・拡大させる役割(つまり、売上拡大)も求められることになります。

3.BCGの入社難易度

入社難易度

76

なお、各コンサルティングファームの入社難易度は下記の通りです。

77 マッキンゼー・アンド・カンパニー
76 ボストンコンサルティンググループ
75 ベイン・アンド・カンパニー

====MBBの壁====
【東大京大(法・経済・理系大学院卒)・有名海外大学以上】

74 Strategy& (旧:Booz) Oliver Wyman
73 ローランド・ベルガー
72 経営共創基盤(IGPI) ZSアソシエイツ
71 Mercer A.T.カーニー ドリームインキュベータ
70 アーサー・D・リトル L.E.K.コンサルティング
69 
68 アクセンチュア(戦略) 
67 コーポレイトディレクション 野村総合研究所(コンサルタント)

====Big4の壁====
【東大・京大・一橋・東工・早慶上位(法・経済・政経・理工)】

66 IBM(コンサルタント) 三菱UFJリサーチ&コンサル  L.E.K Consulting デロイト
65 リヴァンプ クニエ アクセンチュア(非戦略)  pwc
64 IBM(IT) 野村総合研究所(ITソリューション) NTTデータ経営研究所 日本経営システム
63 アビームコンサルティング シグマクシス 日本総合研究所(コンサルタント) KPMG EY

====まともなコンサルの壁====
【早慶下位(その他)・大阪上智理科ICU・旧帝下位・上位国立以上が内定者一般層】

62 日立コンサルティング 大和総合研究所(リサーチ)
61 みずほ総研(コンサルタント) 日本総研(IT)
60 富士通総研  大和総研(IT) 日本能率協会コンサルティング
59 価値総合研究所 社会経済生産性本部 トーマツイノベーション

====辛うじてコンサルと呼べる壁====

58 インタープライズコンサルティング プラウドフットジャパン  ケンブリッジテクノロジーパートナーズ
57 シンプレクス
56 レイヤーズコンサルティング  スカイライトコンサルティング  ビジネスブレイン太田昭和
55 山田ビジネスコンサルティング フューチャーアーキテクト 船井総研 ANDNA(ISIパートナーズ)
naverより引用

4.BCGの口コミ・評判

企業文化

・BCG’s valueの一つであるRespect for the individualが浸透しており、それぞれの専門性や持ち味を活かして、BCGだからこそ出来る価値を提供する文化が備わっている。

・形式的なことは避け、物事を進めるにはどうしたら良いかを考える文化のため、スピード感がある。

・サポートスタッフのレベルが高く、全社でコンサルタントを支える雰囲気がある。

キャリア形成

・最近では戦略だけでなく、その先の実行支援までをスコープに入れたプロジェクトを手掛けることが増えてきた。そのため、半年以上のプロジェクトで同じような役回りをする所謂、高給派遣のような働き方も増えている。

・他ファームと異なり、BCGでは常にパートナーがデリバリーに入るため、チームのパフォーマンスは自ずと高まる。

・若いうちから大企業の経営者クラスと対話する機会が多く、手掛ける案件も難易度の高いものが多いため、成長の機会は多く用意されている。

・手取り足取り教える文化というよりは、OJTの中で先輩のスキルを盗み取ることが求められる。

・人事評価は世界統一の基準が採用されており、至極フェアに評価される仕組みが設計されている。

・パートナー間では派閥のようなものがあり、社内政治も存在する。

・マッキンゼーやベインと比較すると、英語はそれほど求められない。英語が話せない人もいる。

ワークライフバランス

・他社の外資系ファームのような出勤時間は自由、成果を出していれば場所を問わないという雰囲気はない。AM9:00までにブラックスーツで出社するといった真面目な文化。

・かつてのようなハードワークは見直されており、無駄な残業や成果物作成を減らす取り組みが浸透してきている。とはいえ、パートナーやプリンシパルの方針によっては、長時間労働が常態化しているプロジェクトもある。

・クライアントファーストということばが日常的に飛び交い、そのためであれば長時間残業、休日出勤も厭わないという姿勢が求められる。家で持ち帰り仕事をしている人も多い。

・女性の定着に向けて色々な手を打っている。しかし、ファームカラーの問題で女性が安定・長期的に働ける環境にあるとは言い難い。

5.BCGの試験対策

BCGへの入社を狙うのであれば、まず、複数の転職エージェントに登録することが必須となります。

下記の記事でコンサルタントになりたい人におすすめの転職エージェントをまとめておりますので、最低でも2社必ず登録したほうが良いです。

コンサルタントになりたい人におすすめの転職エージェント5選

ボストン・コンサルティング・グループの面接は基本的に1:1で行われます。ケース面接もあるため、対策が必要です。

なお、ケース面接の対策には下記の参考書がおススメです。

ケース面接対策におススメの参考書

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ボストン・コンサルティング・グループへ入社出来る方は以下のような経験を持っている傾向にあります

  1. 地頭力が高い方
  2. トップクラスの学歴の方
  3. 新卒は理系出身が多い

6.BCG在籍者のブログ紹介

わかるブログ

BCGに就職後、マッキンゼーに転職したPunさんのブログです。

Punさん曰く、マッキンゼーとBCGは成り立ちそのものが違うとのこと。BCGがコンサルティング会社だとすると、マッキンゼーはグローバルリーダー輩出会社だそうです。

Punさんが具体的かつ冷静に分析されているので、トップティアの戦略コンサルティングファームの実態を知るにはとても良いブログです。

7.BCGと他社ファームのどちらに入社すべきか

VS アクセンチュア

アクセンチュアは総合系ファームのため、BCGよりはコンサルタントとしての業務領域は広いです。BCGもデジタル領域に注力しており、実行支援までをスコープにしつつありますが、アクセンチュアと比較すると、超上流の案件比率が多いでしょう。

BCGアクセンチュア
官僚的で真面目な雰囲気派手で自由な雰囲気
戦略領域に強いIT領域に強い
超上流が多い超上流から下流までを手掛ける
Up or OutUp or ElseWhere

どちらのファームも業績は好調で、雰囲気は良いと思います。また、どちらのファームもデジタル領域・戦略領域に力を入れており、取り扱える案件にはあまり差はないように思います。

アクセンチュアのほうが人数規模が圧倒的に多いため、IT領域のプロジェクトをやりたいと思っておりかつ実行にフォーカスしたい人はアクセンチュアをおすすめします。

一方、人材の質が高く、コンサルファームとしてのブランド力が高いのはBCGです。

アクセンチュアはITコンサルタントやPMOのような高給派遣としての仕事も多いため、純粋な戦略/経営コンサルタントとしての成長を考えるならBCGをおすすめします。

また、『【まとめ】コンサルティングファーム20社の実態を比較してみた。年収は?激務度は?』についても合わせて読んでみてください。

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